民芸ポーラ絣

第三千五百二十八回目の作品として、民芸ポーラ絣を紹介します。

呉服業界でいうポーラというのは、poral(ポーラル)のことで、撚りの強い梳毛糸 (そもうし) で平織りにした毛織物です。さらさらとした手触りで通気性があるので、夏服地用です。

梳毛糸 (そもうし) というのは、じつは私もよくわからなかったのですが、ネットで検索してみると、比較的長い、そろった上質の羊毛を、紡績工程でよくくしけずって繊維を直線状に引伸ばすとともに、各繊維を平行に配列してから、撚りをかけて糸としたものだそうです。普通のウールの糸に比べると、表面がなめらかで毛羽立ちが少ないんだと思います。後日、顕微鏡で撮った写真をお見せします。

民芸ポーラ絣は、かつて夏のウールの着物として織られていたもので、ウール65%、絹35%です。数年前に製造中止になっていて、今は希少な存在です。(ポーラの商標ではない、同じような品質のサマーウールを織っているメーカーはあるようです。) 私は、高梨という問屋のはんぱ市でまとめ買いしました。高梨というのは、野口や一の橋のような尊敬されている問屋でもないですし、取引して名誉なこともないですが、実質はすごい問屋で掘り出し物がありますね。

以前、あちこちの問屋の在庫処分市で、博多帯を仕入れたことがあるのですが、同じような値段で他社のものが全て下のランクの銀や緑の商標だったのに、高梨だけは全て最上級の金の商標で、以来信用するようになりました。

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いちばん上の写真は、反物の幅を写真の幅として撮ったものです。縞も格子も絣もありますが、これは経絣です。ラベルに赤いマジックで無残な印が付けられ、ヘスター・プリンの緋文字みたいですが、これは元のメーカーが製造を止め、在庫をまとめて処分した際に、それ以前に定価で買ってくれた顧客に迷惑をかけないように付けた烙印ではないかと思います。

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写真2番目は、反物の幅を写真の幅として撮ったものです。墨色地の絣です。

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写真3番目は、反物の幅を写真の幅として撮ったものです。白地で沖縄にあるような絣の意匠です。

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写真4番目は、反物の幅を写真の幅として撮ったものです。縞です。

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写真5番目は、反物の幅を写真の幅として撮ったものです。これはすでに売れているものですが、これを買われた方が、自由が丘シェソワで洋服にしました。
http://www.chezsoi-h.com/made-to-order/
今日も直接リンクできなくてすみません。ぜひさがしてみてください。元が着物であったというのはもう全く分かりません。おしゃれな夏のウールのワンピースです。
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[ 2016/10/08 ] カジュアル | TB(0) | CM(0)

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