一の橋の付下げ「松竹梅」の細部(実際の制作は倉部さん)

第三千五百二十二回目は、一の橋の付下げ「松竹梅」の細部です。実際に制作したのは倉部さんです。

昨日から模様の細部を見ていますが、刺繍があるのも梅の花だけですし、松竹梅と言いながら作者の関心は梅だけにあるようです。であれば、模様を梅だけにしてもらった方が、着物としてお洒落ですよね。無理やり松と笹を加えて松竹梅としたことで、季節のお洒落着ではなく、公の場にもふさわしい格の高い着物になってしまっています。

しかしながら、11月に親戚の結婚式に呼ばれてしまうということはあるものです。そういうときに、ああ良かった、ということになるんでしょうね。夫婦2人で住んでいるマンションでも、親戚が来て泊まれる部屋があれば便利ということもあるし、2シーターのスポーツカーでも後ろに「+2」と言われる小さい席がついているのもあります。誰でも常に自分のスタイル通りに生きているわけではないので、最低限の妥協をした商品というのがあるんだと思います。

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いちばん上の写真は、前姿のオクミの模様です。

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写真2番目は、その近接です。

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写真3番目は、後姿のメインの模様です。梅の枝の向きが変わったぐらいで、前姿と変化はありません。後姿に鶯が現れたりすれば、時間の流れを感じ、物語として展開していくわけですが、これは変化しないことを美とする作品なんですね。

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写真4番目は、その近接です。

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写真5番目は、後姿の2番目に大きい模様です。後姿は、上の模様とこの模様が背中心の左右にあります。
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[ 2016/10/02 ] 繍箔 | TB(0) | CM(0)

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