千切屋治兵衛の名古屋帯「金彩華文唐草」の帯合わせ

第三千五百十八回目は、千切屋治兵衛の名古屋帯「金彩華文唐草」の帯合わせです。

今日は染めの着尺(小紋)に合わせてみます。

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いちばん上の写真は、野口の着尺を合わせてみました。手描きのロウケツの格子です。このように型を使わず、手彩色されたものを、小紋といわず加工着尺ということがあります。もともとコストがかかるものですから、今は世間であまり見なかったり、異常に高かったりしますね。

帯合わせは非常にしやすいです。ロウケツの独特の軟らかいタッチなので、織物とも違うし友禅とも違うからでしょうね。

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写真2番目は、千切屋治兵衛の着尺を合わせてみました。黒地に多色の吹寄せの模様です。「着物の柄」と言われてとりあえず思いつくような、誰にでも愛される模様です。一方、帯は金彩のパルメット模様なんていうマニアックなテーマですから、普通は合わせないと思います。でもまあ、何とかなる感じでしょうか。

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写真3番目は、野口の着尺を合わせてみました。綺麗な黄緑色の更紗模様です。着物も帯も更紗どうしという帯合わせは、あまり頭が良さそうな感じはしませんが、これはエキゾチックで曲線という点では同じでも、建築装飾のパルメット模様なので大丈夫かなあというところ。

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写真4番目は、野口の着尺を合わせてみました。手描きのロウケツ風のタッチの大きな花模様です。もちろん「手描きのロウケツ」風なだけで、普通の京型友禅です。浴衣にありそうな模様でもあるので、野口の重厚な着尺の作品群の中にあって、少しカジュアルな雰囲気もあります。

帯と着物の関係でいえば、日本の浴衣と石造のコリント様式の柱ということで、全くの異世界どうしです。???な帯合わせですが、今日はいちばん上の写真以外、普通やらないことをしています。こういうの無茶ぶりっていうんですよね。

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写真5番目は、野口の着尺を合わせてみました。余白のない総柄の大きな葡萄の模様です。絵画的で呉服屋の店頭に飾るととてもきれいですが、実際に着て帯合わせを考えると難しい着物です。葡萄の模様からディオニゾスを連想し、コリント様式の柱を思い浮かべれば、少しは関係があるでしょうか。
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[ 2016/09/28 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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