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花也の付下げ「槇」の帯合わせ

先日、saeさまからコメントをいただいた、地色が均一でなかったら、という件で、地色がぼかしだったらどんなか探してみました。少し昔に紹介した槇と流水をテーマにした染め帯です。

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この作品では、槇が倉部さんのように金描きになっていますが、地がぼかしになるとこんな感じです。砂もあります、やはり着物の制作者は1つの発想で、複数の作品を創りだしているんですね。

第三千五百六回目は、花也の付下げ「槇」の帯合わせです。

今回の作品は、豪華より洗練を感じる作品ですが、描かれているテーマは、木の中で最も格が高い槇木ですから、織悦のような洗練された帯と合わせて都会的な着こなしにするか、坂下のような重厚な帯と合わせて格の高い着こなしにするか、両方対応できると思います。

昨日は、槇というテーマに着目してフォーマル度の強い袋帯を合わせました。今日は白揚げの単一テーマの豪華というより洗練された着物と解釈して、織悦や洛風林のお洒落な袋帯を合わせてみます。

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いちばん上の写真は、織悦の袋帯「光琳水」を合わせてみました。上の参考写真では、槇と流水を合わせていますが、これは帯と着物の両方で、槇と流水を作りだしていることになります。着物が宗達、帯が光琳で、琳派でまとまる頭の良い人がしそうな帯合わせです。

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写真2番目は、織悦の袋帯「彩悦錦枝菊亀甲地文」を合わせてみました。「彩悦錦」は織悦の唐織のように糸が浮いたシリーズのこと。亀甲地と枝菊文が重なったように見えるのは、有職織物の1つ二陪織物の様式。有職織物ですから、公家がらみでフォーマル度は高いですが、王朝文化というのは極度に洗練されているためか、威圧するところがなくあくまで優雅ですね。

長きにわたって軍事に重きを置かなかった平安時代の生んだ文化の極みでしょうね。もしジンギスカンがもう少し早く生まれていて、平安時代に蒙古襲来が有ったらほんとにヤバかったと思います。

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写真3番目は、織悦の袋帯「厳島花鳥蝶華文」を合わせてみました。タイトルに「厳島」とあるのは、平家納経に取材した意匠という意味です。鳥がゆったり飛んでいます。人に獲られることを想定していないようですが、この世ではなく来世を飛んでいるんでしょう。清盛の時代ですから、平安時代の文化が極まったときの作品ですよね。

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写真4番目は、洛風林の袋帯「印度七宝文」を合わせてみました。白地に淡いピンクと紫、洗練の極みのような雰囲気です。模様の形は、ぬめっとしているので、さらっとした色とのギャップが面白いです。

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写真5番目は、龍村の袋帯「郁芳間道」を合わせてみました。間道類も試してみました。
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[ 2016/09/16 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(2)

地がぼかしの作品もあるのですね

わざわざ地をぼかした作品を探して頂いて、ありがとうございます。
色合いが変わると、「はんなり」が一気に「落ち着き」に変身しますね。でも、ぼかしの効果か、落ち着いていながら柔らかさがあるように思います。これで地が藤色だったら、ちょっと甘すぎるかも。
作り手の方はいろいろと塩梅しておられるのですね。
帯合わせは、着物の持ち味を生かすなら、昨日のシリーズより今日の方がいいような気がします。勝手な好き嫌いばかり書いてますが(^^;)
[ 2016/09/17 03:39 ] [ 編集 ]

槇=真木=高貴な木よりも

私もフォーマルな帯を合わせたシリーズよりも、洗練された帯を合わせたシリーズの方が好きです。結局この帯は、槇=真木=高貴な木というモチーフの意味よりも、地色や白揚げという、色や雰囲気の方が大事だったのだとおも今っす。
なおこの付下げは、いつも花也らしいグレーも作られていました。そちらは先に売れてしまったのでこちらを買っただけなのですが、なんだかこの色の方が好評みたいですね。
[ 2016/09/17 12:17 ] [ 編集 ]

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