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一の橋の名古屋帯「月と兎」の帯合わせ

第三千五百回目は、一の橋の名古屋帯「月と兎」の帯合わせです。

紬や小紋に合わせるばあいが多いと思いますが、私は付下げにも合わせてしまおうと思っています。とりあえず今日は、紬から。

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いちばん上の写真は、山下八百子の黄八丈に合わせてみました。帯の焦げ茶に対し、黄八丈の黄色や鳶色はよく合います。安田の高い帯に合わせる紬ということで、高い作家モノにしてみました。

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写真2番目は、郡上紬に合わせてみました。郡上紬というのは、ネットの最低価格でも48万円ぐらいするけっこう高いものです。なぜ高いかというと、紬好きの考えるホンモノ基準(手紡ぎ真綿、草木染、手織り、絣については手括りの防染)のすべてを満たす紬だからです。そして、この写真で見るとわかるように、伝統を守る地方の紬でありながらセンスは都会的なのも特長です。

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写真3番目は、大城織物工場の琉球絣「三代継承紬」に合わせてみました。「三代」とは、カメ、清栄、哲のことです。少し前に大城織物工場のスペシャルバージョンが制作された際、それに付けられたネーミングです。どこがスペシャルかというと、経糸、緯糸共に手紡ぎの真綿糸を使っているのです。普通の紬織物は、経糸は玉糸を使い、緯糸だけに真綿糸を使っていることが多いです。その方が絣が合いやすいからです。

経緯共に手紡ぎ真綿糸を使った作品は、他の伝統産地にもありますが、たいてい厚手のものが多いですが、これは触ったときにホンモノの真綿の温かみがありながら、糸自体は細いので精緻な絣が織られています。いまどき人気の細マッチョなんですね。

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写真4番目は、創作的な久米島紬に合わせてみました。久米島伝統の草木染と泥染の各色を横段模様に織り、一部にトゥイグアーと呼ばれる鳥に由来する模様単位を配したもので、染料も技法も伝統なのですが、意匠の再構成により創作的になっているという作品です。伝統産地における創作とはこのようなものだと思います。

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写真5番目は、大城永光の花絽織に合わせてみました。組織としては花倉織と同じもので、かつては花倉織と呼ばれていましたが、現在は花倉織は首里の織物の伝統であるとして、他の産地で織られたものには「花倉織」という名称は使えなくなりました。そのため「花絽織」と呼ばれます。花織と絽織を併用したものですから、適正でわかりやすい名称だと思います。

絽の組織がありますから、沖縄はともかく本土では夏に着る着物ですが、9月の単衣時期に着ると想定して帯合わせをしてみました。
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[ 2016/09/10 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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