千切屋治兵衛の着尺「雪の結晶」の帯合わせ

第三千四百九十二回目は、千切屋治兵衛の着尺「雪の結晶」の帯合わせです。

今日は西陣の織の帯を合わせてみました。

IMG_31051.jpg
いちばん上の写真は、織悦の袋帯「雪輪くくり入り」を合わせてみました。先日も試した雪モチーフどうしの帯合わせの織帯バージョンです。黒と朱色の組み合わせは綺麗ですが、年齢制限があるのが残念なところ。

IMG_26281.jpg
写真2番目は、龍村の袋帯「波兎遊跳文」を合わせてみました。波と兎を合わせた文様は、伊万里の染付の皿にも、建物の軒の装飾にもありますが、謡曲「竹生島」のワンシーンによるものです。 「月海上に浮かんでは兎も波を奔るか 面白の島の景色や」というところですね。

舟が竹生島に近づく場面で、波頭が月に照らされると兎が走っているように見える、というんですね。書かれているのはこれだけで、そこから話が展開するわけではないのですが、その一言が強烈なイメージでたくさんの文様を産んできたわけです。

IMG_23041.jpg
写真3番目は、織悦の袋帯「ペルシア巻蔓文」を合わせてみました。更紗模様と雪にはなんの関係もないですが、意味はつながらなくても、なんとなく雰囲気の合う組み合わせはありますね。

IMG_31071.jpg
写真4番目は、龍村の名古屋帯「竹屋町兎文」を合わせてみました。「竹屋町裂」とは紗に金糸を織り込んだ生地をいい、掛け軸の表装で見ることが多いです。竹屋町にそっくりに見えるが金糸が織でなく刺繍というものがあって、それを「竹屋町刺繍」といいます。本来は地は紗ですが、普通の生地のばあいも「竹屋町」ということがあります。

「竹屋町」という言葉の由来については、竹屋町通のことだそうです。京都市内の東西の道で丸太町通りと夷川通りの間で、二条城の北側の道ですよね。そこにこの裂を作る職人さんたちが住んでいたからということです。

IMG_51521.jpg
写真5番目は、龍村の光波帯(仕立て上がり名古屋帯)「獅子噛鳥獣文錦」を合わせてみました。北政所ゆかりの高台寺に所蔵されている豊臣秀吉が陣羽織として着ていたという裂に取材したものです。元はペルシア絨毯で南蛮人が持ち込んだようです。光波帯のシリーズは、上代裂(正倉院裂と法隆寺裂)、名物裂、干支用に制作された世界各地の動物モチーフに取材した創作裂など多岐にわたっていて、出所を調べると面白いです。
スポンサーサイト
[ 2016/09/02 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://shirokiyagofukuten.blog.fc2.com/tb.php/1123-fa304e4d