千切屋治兵衛の着尺「雪の結晶」の帯合わせ

第三千四百九十一回目は、千切屋治兵衛の着尺「雪の結晶」の帯合わせです。

今日は、昨日の続きです。

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いちばん上の写真は、大羊居の名古屋帯「舞踏会」を合わせてみました。舞踏会の会場にあるシャンデリアを描いたものです。大彦の作品で同じタイトルで複数のシャンデリアを描いた豪華な絵羽の着物がありました。それをダイジェストにして名古屋帯にしたものと思われます。雪の結晶というのは日本の伝統文様というよりも、世界共通の科学の知識ですし、西洋のモチーフと合わせてモダンな帯合わせになります。

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写真2番目は、大羊居の名古屋帯「寿桃」を合わせてみました。大羊居の作品によく登場する桃のモチーフです。雪の結晶と意味的につながるわけではないですが、関連は無いけどなんとなく普通、という帯合わせも有って良いのかと。

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写真3番目は、一の橋が制作した小袖に取材した絞りや刺繍の名古屋帯を合わせてみました。実際に制作したのは倉部さんです。絞りと型疋田を併用したり、桶絞りの輪郭線を刺繍してしまったり、不合理なところの多い、言ってみればエントロピーの高い作品です。こういう作品は値段の高さもあり、気味が悪いですが、人を巻き込む魅力がありますね。

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写真4番目は、東京刺繍の名古屋帯を合わせてみました。堰出しの疋田と刺繍を組み合わせた、おそらく千代田染繍に始まる様式の作品です。黒留袖として制作されていたときは、200~300万円したものですが、今は帯として値段も模様もダイジェスト的に作られています。

現在制作しているのは、もちろん千代田染繍本人ではなく、その周辺の職人さんたちでしょう。元締めとなる卸屋さんがいて、そこからメーカーや問屋に流れるようです。私は千總から仕入れています。

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写真5番目は、花也の友禅の名古屋帯「楕円取りに柳笹文」を合わせてみました。毛筆のように擦れる糊糸目が美しい作品です。雪柳、雪笹などのイメージで見てください。
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[ 2016/09/01 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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