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藤井絞の振袖の帯合わせ

第三千四百八十七回目は、藤井絞の振袖の帯合わせです。

帯合わせは、色を基準にしたり、模様の意味を基準にしたりしますが、着る人の教養に関わる模様の意味よりも、感性に関わる色の方が大事なように思います。色で合わせるばあいは、昔は補色(反対色)で合わせるのが常識でしたが、今は同系色でまとめる方がお洒落という評価を得やすいようです。

今回は、色を基準に帯合わせをしようと思いますが、とりあえず今日は、赤に対して黒、のような反対色で際立つ帯合わせをしようと思います。

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いちばん上の写真は、織悦の袋帯「楓桜大文桃山」を合わせてみました。とりあえず、もっとも合いそうな帯を合わせてみました。朱色と黄色の着物に対し、補色的な黒で境界をくっきりさせながら、中の模様は地色と同じ朱と黄色の代わりの金という、補色であり同系色でもあるという組み合わせです。

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写真2番目は、織悦の袋帯「流水紅葉」を合わせてみました。上の例と同じく黒地の織悦を合わせています。上の帯もこの帯も、振袖専用というわけではないので、後で使い勝手の良い方が良いと思います。

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写真3番目は、龍村の袋帯「瑞鳥遊園錦」を合わせてみました。チュニスなどに多く残るローマ時代のモザイクに取材したものです。カルタゴを滅ぼした後、ローマの退役兵が集団で入植し、ローマ様式の都市を建設したためにモザイクが多く残っているんですね。

個性が強くてどんな着物にも合わない帯ですが、存在感がある振袖には、存在感を戦わせるような気持ちで使ってみると意外に合います。

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写真4番目は、帯屋捨松の袋帯を合わせてみました。「帯屋捨松」のロゴが無い手織りバージョンです。立沸に花模様を合わせたもので、慶長時代の能衣装の写しでしょう。花には慶長時代の小袖独特の花弁の形に関係の無い色分けが見られます。

色に鮮やかなところが無く、普通なら振袖用には使いません。しかし、長く使うためにあえて振袖専用の帯を買わないという選択もあります。かわいくなくても存在感があれば、振袖の帯は務まることが多いです。

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写真5番目は、河合美術の袋帯「菊尽し」を合わせてみました。河合美術は普通のバージョンと手織りバージョンがあります。簡単な見分けの仕方は、手織りバージョンの方が変な模様が多いということです。おそらく手織りの方がロットが小さいので、みんなに好かれる必要が無いのだと思います。この帯だって、誰にでも好かれるという模様ではないでしょう。言い方を変えれば、通俗性が無い模様ということですね。

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写真6番目は、帯屋捨松の袋帯を合わせてみました。「帯屋捨松」のロゴがある標準的な捨松の袋帯です。全体に引き箔を使った軽くて締めやすいバージョンです。引き箔でないものは重いのでわかります。

着物の地色には全く異質の青を持ってきました。こういう合わせ方は、普通はあまりセンスが良いとは言われないと思いますが、成人式の女の子のエネルギーはそんなものは吸収してしまいます。

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[ 2016/08/28 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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