2017 07123456789101112131415161718192021222324252627282930312017 09

藤井絞の振袖の細部

第三千四百八十六回目は、藤井絞の振袖の細部です。

IMG_03411.jpg
いちばん上の写真は、背中心辺りの模様です。よく見ると、この作品の檜扇は全て要がありません。桶絞りによる染分けは流水を表していて、振袖の画面全体が扇面流しになっていて、要の部分は水没しているのです。檜扇は扇面流しするのか?なんて突っ込むこともできますが。

桶絞りの流水の中には、桜や花の形の絞りもあります。花の時期で、散った花弁も流れているんでしょうね。

IMG_03491.jpg
写真2番目は、檜扇の1つに近接してみました。檜扇の形が崩れていて、かなり水没していますね。檜扇の輪郭線が柔らかく、それが全体の雰囲気を優しくするのに貢献しています。檜扇が水没していなくて、輪郭がきちんとしていたら、全体が堅い雰囲気になったと思います。

IMG_03471.jpg
写真3番目は、別の檜扇の1つに近接してみました。檜扇の水没部分が変形しています。ちょうどそこに疋田の絞りがありますが、波か泡なんでしょうね。

IMG_03481.jpg
写真4番目は、別の檜扇の1つに近接してみました。

IMG_03501.jpg
写真5番目は、できるだけ近接してみました。檜扇は柔らかい輪郭線で表現されふわふわした感じですが、止め金具は金駒の刺繍で重厚感のある表現をしています。団子の串のような役割をしているんですね。串になる部分が無く、ふわふわだけであれば、ボケだけで突っ込みが無い漫才みたいになってしまうんでしょう。

IMG_03301.jpg
写真6番目は参考図版です。江戸時代の小袖「檜扇に夕顔小袖」の檜扇部分に近接してみました。こちらは、水没しているわけではないので、しっかり要までありますし、紐もあります。それだけでなく、檜扇の輪郭線自体も今回の作品より、カチッと描いてあるようで、そのためにかなり違う印象になっています。
スポンサーサイト
[ 2016/08/27 ] 絞り | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://shirokiyagofukuten.blog.fc2.com/tb.php/1117-a4c34287