一の橋の名古屋帯「鹿下絵」

第三千四百七十六回目の作品として、一の橋の名古屋帯を紹介します。

俵屋宗達が絵を描き、本阿弥光悦が歌を書いた「鹿下絵新古今集和歌巻断簡」を写した作品です。MOA美術館に所蔵されているもので、「鹿下絵新古今集和歌巻断簡」で検索していただくと本歌を見ることができます。断簡は複数あるので、これにそっくりなのを探してみてください。

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いちばん上の写真は、お太鼓の全体です。角が無い鹿は馬に見えるので、馬鹿みたいですが、本歌がこうなっているので仕方がないんです。

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写真2番目は、腹文の全体です。枝だけの楓か、太い幹のある楓か選べます。どちらも琳派でおなじみのモチーフですね。

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写真3番目は、お太鼓の近接です。金は金ですが、銀は雲母を使っています。以前、梅の帯と付下げを紹介したことがありましたが、一の橋には雲母を使える下職さんがいるんですね。

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写真4番目は、お太鼓のもっと近接です。金の鹿の輪郭線はくっきりして美しく、縁蓋(プラスティックのシートをカッターで切って防染する)を切っているように見えます。

雲母はどうでしょうか。線はくっきりしているので縁蓋かと思いますが、線の形は筆でさらっと描いたように流麗で、カッターで切った硬さが無いです。そう見せるのも技術なのでしょうか。顔料や箔というのはよくわからないことが多いです。

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写真5番目は、腹文の片側の近接です。

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写真6番目は、腹文のもう片側の近接です。
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[ 2016/08/17 ] 繍箔 | TB(0) | CM(0)

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