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千切屋治兵衛の着尺「どんぐり」の帯合わせ

第三千四百七十四回目は、千切屋治兵衛の着尺「どんぐり」の帯合わせです。

今日は西陣の織の帯で合わせてみます。

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いちばん上の写真は、織悦の袋帯「繍文栗」を合わせてみました。栗の実とドングリの実を並べても仕方がないとも思えますが、なんとなく納得して見てしまうのではないでしょうか。帯合わせは、科学の論文ではないので、1つ1つの事実が論理的に整合性を保つ必要があるわけではない、なんとなくでいいということもありますね。

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写真2番目は、河合康幸の袋帯を合わせてみました。松葉と松ぼっくりをテーマにした帯で、ドングリも松ぼっくりも同じように公園に落ちているかもしれません。しかしそれ以外に関係ないですよねえ。これもなんとなくの帯合わせですねえ。

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写真3番目は、洛風林の袋帯「名物小枝文」を合わせてみました。名物裂の「大黒屋金襴」に取材したもので、唐草文に宝尽しを合わせているのが特徴です。「金襴」ですから、本歌は金糸で織り出してあるのですが、ここでは、白地に青と臙脂という洛風林でないと考えつかないようなモダンな色に変換してあります。

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写真4番目は、織悦の袋帯「インド更紗文」を合わせてみました。上の名物裂や、この更紗文というのは、季節もなく、どんなものにもなんとなく合わせられるというのが強みですね。

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写真5番目は、龍村の名古屋帯「鳥獣戯画」を合わせてみました。山の動物にドングリという、子供が思いつくような組み合わせにしていました。

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写真6番目は、龍村の光波帯「コプト花杯文」を合わせてみました。コプトはエジプトの意味で、コプト織というのは、カルケドン公会議で敗れたキリスト単性論者が、エジプトの砂漠に逃れ修行を兼ねて織ったもの、というイメージがあります。技法としては、手間はかかるが織機は簡単な綴組織なので、砂漠での修行にふさわしいなあと思ってしまいます。しかし、この帯が元とした作品は、それ以前のプトレマイオス朝のものだそうです。まだキリストも生まれてないし、イメージで決めつけちゃあいけませんね。
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[ 2016/08/15 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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