花也の付下げ「波」

第三千四百六十五回目の作品として、花也の付下げ「波」を紹介します。

全身が波だけの付下げです。波だけというと単純で物語性もなくつまらない気もしますが、よく見ると糊糸目で描かれた逆巻く海の波は結構ドラマティックで見どころがあります。そしてなにより帯合わせが楽ですよね。季節も場所も選ばないですが、津波の被災地だけは避けるべきかも。

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いちばん上の写真は、前姿(マエミ+オクミ)です。糊糸目なので、糸目の色は白ではなく乳白色です。地染は暈しでグラデーションになっていますが、グラデーションの上に乳白色の糸目の線が乘ると、波のうねりのように見えて、琳派の波でありながら写生の波のように見えます。

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写真2番目は後姿です。波はオクミの部分がいちばん高く、マエミからどんどん坂になって下がってきて、背中心を越え、下前の手前で裾にたどり着いて消えるという、大きな三角取りの意匠です。

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写真3番目は袖です。グラデーション効果+乳白色の糸目、の効果が出ています。

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写真4番目は胸です。


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[ 2016/08/05 ] 友禅 | TB(0) | CM(0)

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