東京友禅の名古屋帯の帯合わせ

第三千四百五十七回目は、東京友禅の名古屋帯の帯合わせです。

今日は染の着尺に合わせてみます。着物が織物であればたいていは縞や格子や幾何学模様なので、帯はエキゾチックでも和風でも合いますが、染の着物は、たいてい模様が具象的なので帯の更紗との相性が問題になりますね。

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いちばん上の写真は、野口の着尺を合わせてみました。四角い取り方の中に、割付文、七宝文、型疋田などを入れたものです。これらは日本の伝統的な文様でありつつ、人類がみんな理解できる普遍的な模様でもあるので、帯が和風でもエキゾチックでも合います。

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写真2番目は、野口の着尺を合わせてみました。短冊という日本的な取り方の中に、国籍不明の抽象的な幾何学模様を入れた着尺を合わせてみました。更紗の帯に合わせる着物は、更紗に合わせてエキゾチックが良いのか、あえて反対の和風が良いのか、それが問題になると思います。それに対する答えでもありますね。

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写真3番目は、野口の着尺を合わせてみました。抽象的な曲線模様の着尺を合わせてみました。更紗は具象的な曲線模様ですから、曲線を同質性、抽象と具象の違いを異質性として合わせてみた帯合わせです。

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写真4番目は、野口の着尺を合わせてみました。孔雀や象など更紗の原産地に居そうな動物を飛び柄にしたものです。更紗に対する帯合わせとして、更紗の原産地に居る動物や民族衣装を着けた人物を合わせるのは理想的な組み合わせだと思います。なぜなら、意味で合わせるばあいの帯合わせのコツは、同質すぎず異質すぎず、ちょっとかする程度の同質性にあるからです。

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写真5番目は、野口の着尺を合わせてみました。更紗模様の着尺で、着物も帯も全身更紗という同質すぎる帯合わせということになります。普通はしませんが、チェッカーズがデビューしたときの全身チェックの衣装みたいなもので、更紗がテーマの展覧会に行くときなど、テーマが合えばありうると思います。せめてもの救いは、帯の模様の周りに余白があり、更紗どうしが直接接していないことですね。

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写真6番目は、千切屋治兵衛の着尺を合わせてみました。上の帯合わせは、更紗どうしということで、同質性が強すぎておかしかったのです。というわけで今度は、更紗というエキゾチックに対して源氏香という異質すぎる帯合わせをしてみました。「絶妙」とは思いませんが、普通にある帯合わせで、パーティー会場で知らない人がこういう帯合わせをしていれば、違和感なくすれ違うのではないかと思います。
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[ 2016/07/28 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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