東京友禅の名古屋帯の帯合わせ

第三千四百五十六回目は、東京友禅の名古屋帯の帯合わせです。

今回紹介している帯は、多色で重厚な友禅に、箔や金糸の刺繍を施した豪華なものです。フォーマルは西陣の袋帯担当、カジュアルは染の名古屋帯担当、と決めつけていると使いみちがわからなくなる帯ですね。西陣の袋帯は、捨松も洛風林も買っちゃったよという方は、こういう方面に進出しても良いのでは。

今日は紬に使います。着付けの教本を読んだ人は、紬に金を使った帯はいけないんじゃないの、なんて言いますが、それは邪悪な思想なので、すぐ捨てた方がいいと思います。紬も、少し昔までは野良着として使われていた素朴なものから、作家が伝統工芸展のような競技会で審査員に評価されるためだけに作るものもあります。紬と言っても全然成り立ちが違うのですが、それに合わせる帯も全然違って良いのです。

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いちばん上の写真は、山下八百子の黄八丈を合わせてみました。今回は、帯の華やかさに合わせ、作家モノの紬を合わせています。

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写真2番目は、秦荘紬を合わせてみました。近江上布の産地で近年織られるようになった正絹の紬です。越後上布と塩沢の関係でしょうか。

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写真3番目は、秋山真和の「綾の手紬」を合わせてみました。19世紀に首里で織られて実在する作品を再現したものです。

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写真4番目は、大城カメの琉球絣を合わせてみました。大城カメの晩年の玉糸を使った精緻な絣です。

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写真5番目は、佐藤トシの南部紬を合わせてみました。もともと岩泉の製糸工場の社員であったのが工場が閉鎖された後、その工場の建物で、手紡ぎ、草木染、手織りで制作していました。

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写真6番目は、齋藤光司の舘山唐桟を合わせてみました。木綿の縞と言えばカジュアルの代表ですが、その一方で、希少な手織りで人気作家の作品です。今回は、作家モノであるという方に着目して合わせています。
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[ 2016/07/27 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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