一の橋で仕入れた着尺の帯合わせ

第三千四百五十三回目は、一の橋で仕入れた着尺の帯合わせです。

今回の着尺は、訪問着に匹敵するぐらい重厚な模様が付いた存在感のある作品です。そのような着物に友禅の帯を合わせると存在感で負けて帯の模様が埋没してしまいます。そこで昨日は、木村雨山を始めとする有名作家に登場してもらいました。今日は、重量感と立体感で、同じ面積なら友禅に勝てる刺繍で合わせてみたいと思います。

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いちばん上の写真は、東京刺繍の名古屋帯を合わせてみました。堰出しの疋田と手刺繍を合わせた名古屋帯です。堰出しの疋田とは、友禅の糊を粒として置いて防染する疋田です。つまり疋田には、本来の絞りの疋田、型疋田、安田の描き疋田、そしてこの堰出しの疋田があるわけです。堰出しの疋田は精緻なものですが、手描きですから粒の形や大きさ、配列に微妙な揺らぎがあるはずです。その辺が鑑賞のポイントですね。

着尺の模様が短冊で四角ですから、丸い雪輪を合わせています。

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写真2番目は、東京刺繍の名古屋帯を合わせてみました。これも堰出しの疋田と手刺繍を合わせた名古屋帯ですが、疋田は菱形になっています。刺繍は着尺と同じ琳派風の草花図で、着尺の模様を帯の刺繍で復習するような感じになっています。

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写真3番目は、東京刺繍の名古屋帯を合わせてみました。これも堰出しの疋田と手刺繍を合わせた名古屋帯ですが、疋田は四角で、着物の意匠とシンクロする感じになっています。刺繍は龍田川で、着尺は四季模様でも帯で秋のコーディネートになりますね。

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写真4番目は、東京刺繍の名古屋帯を合わせてみました。これも堰出しの疋田と手刺繍を合わせた名古屋帯ですが、疋田は大胆な三角形の取り方になっています。刺繍は芒と秋草で秋のコーディネートになりますね。

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写真5番目は、千切屋治兵衛の塩瀬地の袋帯を合わせてみました。実際に制作したのは中井淳夫さんで、乾山の陶画に取材しています。友禅と箔によるもので、存在感があるので合わせてみました。

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写真6番目は、野口のしぼの大きい縮緬地の友禅の名古屋帯を合わせてみました。大きな模様の重厚な友禅なので、存在感で着尺の模様に勝てるかと思い、選んでみました。着尺の模様は琳派の四季花ですが、菊はないので、帯の琳派の菊で花の種類を補完しています。
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[ 2016/07/24 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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