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一の橋で仕入れた着尺の帯合わせ

第三千四百五十二回目は、一の橋で仕入れた着尺の帯合わせです。

訪問着並の存在感のある着尺(小紋)に対する帯合わせというテーマです。訪問着並、ということであれば、袋帯を合わせれば良い、というのが正解だと思います。留袖に合わせるようなものではなく、「洒落帯」と呼ばれるようなものと言うことになりますね。

しかし今回は、染の名古屋帯を合わせてみようと思います。存在感で袋帯に負けないように偉そうな作家モノを集めてみました。

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いちばん上の写真は、木村雨山の加賀友禅の名古屋帯を合わせてみました。「立山連峰」と題されたもので、通常の染料ではなく胡粉を混ぜて油絵のようなタッチにしてあります。そのため生地は不自然な風合いになっていますが、帯のお太鼓だから支障はありません。着物では生地が体の動きに馴染んでくれなくなるし、畳めないので、このような加工は許されませんね。

視覚的な効果を優先して生地の風合いなんか放棄してしまうところは、作家モノの面目躍如というところですが、地色の強烈なオレンジもあって、なかなか帯合わせに使う機会がありませんでした。

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写真2番目は、羽田登喜男の鴛鴦を合わせてみました。人間国宝の指定を受けた直後ぐらいに仕入れたもので、たぶんの帯を作り始めた最初期のものでしょう。羽田登喜男は人間国宝指定後も活動期間が長く、その間、帯は市場に出続けたので、ネットで安く見ることもあり、そこがちょっと残念なところです。

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写真3番目は、中町博志の加賀友禅の名古屋帯「重陽」を合わせてみました。着尺に使われている唯一の無彩色でない色は黄色なので、それを意識して黄色い菊を合わせてみました。今日の帯合わせの中でいちばんのお勧め、そしていちばんの冒険です。

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写真4番目は、中町博志の加賀友禅の名古屋帯「砕」を合わせてみました。着物の模様の短冊の四角形は、すべて真っ直ぐ並んでいます。帯ではその四角形はごちゃごちゃに崩れています。自分で創って自分でそれを否定してみせる、ピンで漫才をやってる芸人さんみたいですね。

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写真5番目は、玉那覇有公の紅型の名古屋帯を合わせてみました。紅型の帯というのは、紬の着尺に対して使い勝手が良いものですが、今回は着尺にも使えました。無彩色のみだったからでしょうね。
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[ 2016/07/23 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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