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藤井絞の絵羽コート

第二千五百四十六回目の作品として、藤井絞の絵羽コートを紹介します。

11月20日発売の「美しいキモノ冬号」の222ページに掲載されています。当社が掲載したわけではなく、藤井絞が掲載したものです。みんなに好かれそうなデザインなので、複数つくっているのかもしれませんね。

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いちばん上の写真は全体、

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写真2番目、3番目、4番目は模様を近接で撮ったものです。

雪の結晶というテーマですが、じつはもう一段階仕掛けがあって、なんと生地が雪輪の地紋なのです。濃い地色なので写真で分かりにくいのですが、FC2の近接写真で目を凝らしていただくとわかります。単に雪の模様をつけるだけでなく、生地と加工の両方を動員して、雪というテーマを重層的に表現しているのです。

模様の絞りは、技法的には平凡ですね。だれでもできる基本の帽子絞です。3番目の写真の星形の帽子絞は、ちょっと技がありますが、藤井絞の職人さんとしては退屈な仕事だと思います。

雪の結晶の線模様の部分は銀描きです。縫締絞を使って、純粋に絞だけで模様表現することもできますし、その方が価値があるでしょうが、技法の純粋性よりも視覚効果としての面白さを重視したのでしょう。

黒ではないが黒に近い地色(ちょっと色気がある)、絞りの白、そこにもう一色入れるなら、どんな色よりも、あるいは単純な白よりも、銀で冷たく光らせるのが良いのです。

さて、ユーザーの身になって考えると、このコートを買おうと思ったときに、飛び柄の小紋をコートとして流用するのとどっちが良いか迷うと思います。最初から計算して模様配置してある絵羽コートの方が、当然、模様配置はきれいです。しかし、飛び柄の小紋を流用した方が、選択の範囲が広いですから。

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例えばこの藤井絞の着尺(飛び柄の小紋)です。仕立て屋さんが上手に模様配置してくれれば、同じようなコートになりますね。小売屋さんは、たいてい絵羽コートよりも小紋の方が在庫を持っていますから、ユーザーとしては模様の選択肢が広くなります。
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[ 2013/11/22 ] 絞り | TB(0) | CM(0)

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