2017 07123456789101112131415161718192021222324252627282930312017 09

野口の着尺の帯合わせ

第三千四百四十九回目は、野口の着尺の帯合わせです。

IMG_40631.jpg
いちばん上の写真は、秀雅で仕入れた東京刺繍の名古屋帯を合わせてみました。堰出しの疋田と刺繍を合わせた作風は、かつては黒留袖として千代田染繍が制作し北秀が売っていました。値段は200万円から350万円ぐらいまででした。北秀破産後は、元社員が運営する秀雅が売りやすい名古屋帯にアレンジして1/10ぐらいの値段で売っていました。実際ん制作していた人はわかりませんが、千代田染繍ゆかりの個人の作家だったのでしょう。

この作品は、名古屋帯らしくない意匠ですが、それはかつての黒留袖の意匠をそのままミニチュア化したものだからです。かつての最高級黒留袖の片鱗が味わえる名古屋帯ですね。北秀の最盛期を知っている私にとってはありがたいですが、世間はどうでしょうか。

IMG_40601.jpg
写真2番目は、菱一が扱っていた東京刺繍の名古屋帯を合わせてみました。名物裂の荒磯に取材したもので、本歌を連想すれば、名物裂ですからそこそこフォーマル感があり、松葉の着尺に合うような気がします。

IMG_40591.jpg
写真3番目は、花也の琳派テーマの名古屋帯を合わせてみました。いちばん外側が霞、その中は琳派様式の波、その中は色紙、いちばん内側は蛇籠に流水模様、という入れ子構造になっています。金屏風を思わせる琳派模様ですから、多少のフォーマル感が有ります。

IMG_99321.jpg
写真4番目は、花也の名古屋帯「槇に流水」を合わせてみました。槇は、「槇檜図」など琳派の様式で描いてあります。槇の木から松葉が散っているように見えると妙ですが、同じぐらいのフォーマルっぽさということで。

IMG_40581.jpg
写真5番目は、花也の名古屋帯「硯」を合わせてみました。硯は器物模様であるとともに、ここでは取り方の役目もしています。取り方内部は羊歯と笹ですから季節に配慮する必要はないです。器物模様は種類や使われ方で意味やフォーマル度が変わってきますが、硯のような文物は着る人がお勉強が好きそうに見えますし、多少のフォーマル感もあります。

IMG_40621.jpg
写真6番目は、東京刺繍の名古屋帯を合わせてみました。いちばん上で紹介したものと同じシリーズですが、事情があって千總で仕入れています。刺繍だけで和楽器を表現したもので、これも器物模様ですね。和楽器は、宮中の雅楽器の演奏など連想すれば、フォーマル感もありますし、オーケストラのコンサートに着て行くこともできるので便利です。

着物や帯の模様というのは、目的の場所と微妙にずらすとかっこいいので、クラシックのコンサートに行くときに、バイオリンの柄ではなく和楽器に柄にすると上級者っぽく見えますよね。
スポンサーサイト
[ 2016/07/20 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://shirokiyagofukuten.blog.fc2.com/tb.php/1079-6259b4a1