2017 09123456789101112131415161718192021222324252627282930312017 11

野口の着尺の帯合わせ

第三千四百四十八回目は、野口の着尺の帯合わせです。

今回の着尺は、織の名古屋帯でも友禅の帯でも合いますが、今日は友禅の帯で合わせてみます。染の帯が見たいという要望がけっこうあるので。またこのブログで使っている着物や帯はすべて売り物です。お気軽に値段などお問い合わせください。

IMG_36101.jpg
いちばん上の写真は、千切屋治兵衛の友禅の染め帯「松重ね」を合わせてみました。実際に制作したのは、中井亮さんです。尾形乾山の陶画に取材したものです。シンプルな絵ですが、普通の友禅で染めただけではなく、顔料も併用しているかと思えるほど色が強いですが、さらにその上に、金の粉末による箔加工をして表現を強めるなど、けっこう凝ったことをしています。もともとの重厚な陶画の色を、絹地の染で再現するため、いろいろ工夫しているのでしょう。

帯は松の木で、そこから松葉が散って着物に広がるという、帯と着物で1つの絵になるような帯合わせを考えてみました。

IMG_36161.jpg
写真2番目は、花也の名古屋帯「地割松笹図」を合わせてみました。ダンマル描きと箔と刺繍を併用した重厚な作品です。絵画的な技法であるダンマル描きと、装飾的な金箔は相性が悪いように思いますが、実際に併用するとこのような重厚な雰囲気になるようです。裏から見るとベースはダンマル描きだとわかります。

これも、帯の松から松葉が落ちたように見えるでしょか。

IMG_36081.jpg
写真3番目は、花也の名古屋帯「慶長扇子模様」を合わせてみました。半開きの扇子を描いていますが、それは同時に取り方にもなっていて、中に菊唐草、亀甲、松など友禅模様がぎっしり入っています。松というのは、枯れて落ちて松葉になって木枯らしに吹かれても、野草よりは格が高い気がします。そこで帯も扇子などフォーマル系なモチーフを選びました。

IMG_36111.jpg
写真4番目は、花也の名古屋帯「地紙羊歯模様」を合わせてみました。扇子から骨を外した扇面は地紙ともいいます。羊歯文は、1年中枯れないところから縁起が良いとされています。松葉が野草より格が高いなら、良い組み合わせかも。

IMG_40561.jpg
写真5番目は、花也の名古屋帯「霞取り羊歯文」を合わせてみました。花也は、安田に由来する精緻な糊糸目の作品が多いですが、このような中井淳夫に由来する重厚な箔と友禅の作品も作っていました。
スポンサーサイト
[ 2016/07/19 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://shirokiyagofukuten.blog.fc2.com/tb.php/1078-4cdec950