2017 07123456789101112131415161718192021222324252627282930312017 09

野口の着尺

第三千四百三十八回目の作品として、野口の着尺を紹介します。

明るい色の多色の格子です。このような作品は、型染なのか手描きなのかわかりにくいです。線が揺らいでいても、それが手描きの味なのか、型としてそういうデザインになっているのかわからないですから。また、普通の友禅の模様ならば、型染と手描きならば値段が全然違うのでわかりますが、このような格子のばあい、手描きと型のコストの差がわからないですから。

見分ける方法としては、型継ぎの痕跡を探すことですね。小紋のデザインによっては型継ぎが全く分からないものもありますが、このような凹凸の線をぴったり合わせるのは難しいのでわかるでしょう。また線の揺らぎのうち、特徴のある箇所を1か所決めて、その形が繰り返すか探すという方法もあります。そのような方法で検討してみると、どうも手描きのようです。

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いちばん上の写真は、反物の幅を写真の幅として撮ったものです。

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写真2番目は近接です。

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写真3番目は、もっと近接です。防染したくっきりした線ではなく、染料が自然にしみ込んだ柔らかい線です。そういうことが作品全体の雰囲気を決定しますね。

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写真4番目は、生地の拡大です。上の写真を見ると、野口がいつも使っていたしぼの大きい縮緬ではなく、緯糸だけが横線として浮いて見える生地です。どんなものか拡大して確認してみました。見た目通りの織り方ですね。
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