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千切屋治兵衛の名古屋帯の帯合わせ

第三千四百三十四回目は、千切屋治兵衛の名古屋帯の帯合わせです。

染の名古屋帯ですから、常識的には紬か小紋に合わせることになります。雪輪と疋田を組み合わせた意匠はシンプルでデザインのお手本のようなものですから、嫌いと言う人はたぶんいないと思うので、帯合わせは楽ですね。上手く使えば付下げにも使えてフォーマル分野にも進出できそうです。

今日はとりあえず紬に合わせてみます。

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いちばん上の写真は、重要無形文化財であった結城紬の縞に合わせてみました。伝統ある高品質な織物と、同じく伝統的で高品質な京都の老舗の染物の組み合わせです。形的には、直線の縞と丸い雪輪の組み合わせで相性もいいはずです。でもなぜか、ダンプに蝶がとまっているような、素朴な力強さと雅さが対照的過ぎるような感じがしてしまいますね。合わないというほどではないですが。

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写真2番目は、松枝哲哉の久留米絣「島うた」に合わせてみました。重要無形文化財の要件を満たす久留米絣です。一見、縞か格子のように見えますが、生地の途中で格子が消えるところがあり、やはり絣なんですね。木綿の着物にも使えるということで泡汗てみました。

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写真3番目は、松枝哲哉の久留米絣「」に合わせてみました。重要無形文化財の要件を満たす久留米絣です。こちらは物語性も感じる絵絣です。この人の明るい藍の色はほんとに綺麗ですし、すごく人気もありますよね。着物の模様は絵画的ですが、雪輪、特に大きい雪輪は絵画的というより意匠的なので、絵画どうしがぶつかるということはありませんね。

焦げ茶と明るい青の組み合わせも意外と綺麗なのでは。

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写真4番目は、久米島紬と合わせてみました。モロといわれる経緯ともに手紡ぎの真綿糸を使った作品です。普通の久米島紬(緯糸は真綿糸、経糸は玉糸)に比べると2,5倍ぐらいの価格です。

帯の焦げ茶と泥染めの焦げ茶が、ほぼ同じ色になりますが、そこを狙ってみました。帯と着物を同じ色にすると、模様だけが浮かび上がるように見えるので、それが面白い視覚効果になる時もあります。

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写真5番目は、山下八百子の黄八丈を合わせてみました。配色としてはベストな組み合わせではないでしょうか。有名作家の高い紬は、それにふさわしい帯を合わせたい気持ちになりますが、貫禄のある帯だからと言って袋帯は使いたくない、別の有名作家の染め帯を合わせると全身作家モノみたいでこれ見よがしっぽい、などなどユーザーにはいろんな思いがありますね。

この場合は、人気作家と京都の老舗と真面目な悉皆屋さんの組み合わせで、高級感もありつつ、嫌味もないのではないでしょうか。
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[ 2016/07/05 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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