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野口の着尺

第三千四百二十九回目の作品として、野口の着尺を紹介します。

雪輪取りの中に四季の草花を入れた飛び柄の着尺です。このような小紋は、単純な模様が繰り返す小紋より絵画性が高いために、訪問着っぽく感じます。

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いちばん上の写真は、反物の幅を写真の幅として撮ったものです。模様どうしの間隔は結構広いです。模様の1つ1つが大きいですし、多色で存在感もあるので、これ以上近づけるとしつこくなるのでしょう。しかし、人間の体形はさまざまで、マエミに模様が余裕で2つ出る人も、ぎりぎりで2つ出る人もいるので、仕立て屋さんは裁つときに神経を使うと思います。

理想はマエミに2つ、オクミには、その間のちょっと上に寄ったぐらいの位置に1つ出したいですよね。仕立て屋さんには同情します。

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写真2番目は、反物の幅を写真の幅として撮ったものです。型を使っていますから模様は繰り返すのですが、なかなか繰り返さないです。1つの型がよほど長いのか、模様の1つ1つが別の型になっていて自由に配置しているのか、工房の中でどうやっているのかはわかりませんが、いろいろ工夫しているんだと思います。

2mぐらい見ていると、同じ模様が繰り返すのですが、毎回、色を変えているので、ちょっと見には繰り返していると気が付きません。型でも上手に使えば訪問着みたいに作れてしまいますよね。

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写真3番目以後は各部の近接です。草花文ですから、葉の緑は多用して当たり前ですが、花にありがちな赤系の色は、驚くほど使っていません。そのかわり黄色や青を多用していますね。そのために雰囲気が都会的になっていますし、年輩者も着られる着物になっています。その辺が野口のセンスなんですね。

また、雪輪の輪郭を見ると、金線がすごく細いです。だから上品なのですが、他社の小紋はもっと太いですよ、技術的にけっこうレベルの高いこともやっているんです。

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