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大羊居の付下げ「花唐草」の帯合わせ

第三千四百二十一回目は、大羊居の付下げ「花唐草」の帯合わせです。

今日は和風とエキゾチック風を比較してみました。名物裂として伝来した「牡丹唐草金襴」は国産化もされるとともに、「菊唐草」とか「桜唐草」とか、いろいろなバリエーションが生まれました。今回の着物のテーマである「花唐草」は、それを引き継ぐものです。と考えると、「花唐草」は日本起源の文様ではないが、数百年に渡って日本人に愛された文様ということになります。そのような文様には和風が合うんでしょうか、エキゾチック風が合うんでしょうか。

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いちばん上の写真は、龍村の袋帯「王朝華映錦」を合わせてみました。高島屋専売の「平蔵」ブランドの人気商品である「威毛錦」の「たつむら」ブランド用バージョンです。百貨店は他店で買えないオリジナル商品を求めるので、龍村は高島屋専売の「龍村平蔵製」、三越専売の「龍村美術織物」など、販売チャネルごとに複数のロゴを持っています。自由に販売できるのが「たつむら」です。鎧のモチーフについては、バリエーションを変えてどの販売チャネルに対しても制作しています。

和風そのものですが、違和感はないですね。

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写真2番目は、洛風林の袋帯を合わせてみました。和風そのものである亀甲文様です。これも違和感ないですね。

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写真3番目は、龍村の袋帯「騎馬陶楽文」を合わせてみました。イラン、イラク、シリアなどで出土するイスラム陶器をテーマにしたもの。唐草文様は、葡萄唐草として正倉院にもあり、古代にも伝わっていました。ギリシアにもあるので、起源はオリエントでシルクロードを通ってユーラシア大陸を横断したのでしょう。そう考えれば中東のモチーフは同郷ですよね。

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写真4番目は、龍村の袋帯「西域舞踊錦」を合わせてみました。ソグド系の装飾でしょうか、日本人にとっていちばん行きにくい海外の1つということでエキゾチックの極みですね。

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写真5番目は、坂下織物の袋帯「御門綴」シリーズの1本を合わせてみました。外来でありながら日本に同化し、もはや和風かエキゾチックかわからなくなった文様と言えば、正倉院の唐花文も同じです。正倉院の文様は、日本にとっていちばん古い古典であるとともに、外来種でもありますしね。
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[ 2016/06/22 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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