2017 09123456789101112131415161718192021222324252627282930312017 11

男児のお宮参りの着物

第三千四百十二回目の作品として、男児のお宮参りの着物を紹介します。

男児のお宮参りの着物は黒がほとんどなので、まずこの作品の変わった地色が印象に残ると思います。男児のお宮参りの着物は、なぜほとんど黒であったのか、じつは家紋とも関係があります。少し昔の男児のお宮参りの着物は「石持ち」といって、家紋の位置が5か所、あらかじめ白抜きになっていました。その部分に職人さんが家紋を描き入れたのですが、黒以外だと色の調合に手間がかかるということで、少し高かったのです。

この作品もそうですが、最近の男児のお宮参りの着物はたいてい石持ちになっていません。そのような場合の家紋の入れ方は2つで、一般的な方法は「刷り込み」という技法で、胡粉で家紋を描くのです。本来の石持ちに対する簡便な技法ということになりますから、私はあまり好きではありません。

もう1つの方法は、金糸で刺繍紋を入れることです。普通の刺繍紋より大きめに入れるとかっこいいですよね。もちろん描き紋よりもコストは高くなりますが、その代わり1つで良いので、5つの描き紋に比べてほぼ同じかちょっと高い程度です。この着物の地色であれば、金糸の家紋は上品で綺麗でしょうね。

IMG_88501.jpg
いちばん上の写真は全体です。今はお宮参りの着物は、西松屋やアカチャンホンポでも売っていますから、わざわざ呉服屋で買わなくても良いのかもしれません。ただ普通に売っているお宮参りの着物は模様がいっぱいついている気がしませんか。呉服屋や百貨店の呉服部で販売している、そこそこの値段がするものの方が模様がすっきりしている気がします。

普通の女性用の訪問着でもそうなのですが、安いものは型なので模様がしつこく付いていて、高いものは手描きなので模様が少なくてすっきりしているものなんですね。

IMG_88451.jpg
写真2番目は、メインの鷹の近接です。

IMG_88461.jpg
写真3番目以降は各部の近接です。メインの鷹は、男児のお宮参りの着物に特有のモチーフですが、それ以外は、なんと普通の女性用の訪問着にあるのと同じ色紙散しです。わざわざ兜や富士山や天守閣を描かなくても意匠として成立するんだなあ、とむしろ驚いてしまいます。むしろ上品と感じる方もいらっしゃるのでは、まあ好き好きですが。

IMG_88471.jpg

IMG_88511.jpg
スポンサーサイト

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://shirokiyagofukuten.blog.fc2.com/tb.php/1042-2ae7aeca