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花也の塩瀬地の友禅の名古屋帯を付下げに合わせるというテーマ

第二千五百四十二回目は、花也の塩瀬地の友禅の名古屋帯を付下げに合わせてみます。

紬、小紋と合わせてきて、今度はフォーマルへの進出です。本来のフォーマルであれば袋帯を合わせるべきですが、今回は重い友禅の名古屋帯がどこまでいけるか、というテーマです。さすがに訪問着は避けて、軽い付下げぐらいで合わせてみました。

軽めの付下げ限定で合わせてみたのですが、実際に合わせてみると、なかなか制約の多いものだとわかりました。それはテーマや雰囲気の相性ですね。友禅の着物に対し帯が織物であれば、本質的に質感が違うので、干渉し合うことが少ないのですが、友禅どうしであればたいてい干渉しあうので、よほど相性の良い場合しか使えません。

まず、テーマや雰囲気が似ている場合は、ドラマに出てくるぼけた老人が、同じことを2度ずついうような状態になってしまいます。また、テーマや雰囲気が違ういすぎるばあいも、お互いの世界観を壊し合ってしまいます。たとえば、白揚げで江戸風の粋な付下げについて、多色の帯を合わせたら、コーディネートに調和も方針もないことになってしまいますね。

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いちばん上の写真は、花也の小付けの付下げを合わせてみました。若竹色の地色に、雪輪と松葉という古典的なモチーフ、そして余白の多い小付け、という付下げです。私はこういう付下げを見ると、京都の舞妓さんの休日のイメージがあります。

京友禅の意匠というのは、明治時代に千總がよく研究してしまったので、すでに全国共通のものですが、京都には京都の地場の京友禅があるのではないかと思います。それがあるとすれば、それは私にはこんなイメージですね。

帯わせについては、清らかだが淡い色の着物に極彩色の帯の組み合わせで、着物に華やかさをプラスした感じで良いように思います。

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写真2番目は、千切屋治兵衛(西山謙一)の無線友禅付下げを合わせてみました。細密な糸目の友禅に対し、おおらかな無線が対照的です。また、テーマも細密な花模様に対し、雄大な風景ですから、これまた対照的ですね。

しかし色については、どちらも赤黄青と原色を思わせる色を使っていて、この点では共通点があります。帯合わせは、同系で合わせようか、対照で合わせようか、と思うものですが、これはどちらも含んだ帯合わせです。

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写真3番目は、野口の色紙の取り方模様の付下げを合わせてみました。縦に規則正しく並んだ色紙で、モダンな幾何学模様のような雰囲気です。色も抑えており、多色の曲線の花模様の帯とは対照的です。対照的なものどうしの帯合わせですね。

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写真4番目は、千切屋治兵衛(倉部さん)の刺繍の付下げを合わせてみました。11月16日(二千五百四十回)の3番目の写真で、横段模様がシンクロするような帯合わせを試しています。その帯合わせは上手くいっていたとは思いませんが、今回は、刺繍と友禅で質感が違うため、面白いシンクロができたように思います。

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写真5番目は、野口(岡本等)の付下げを合わせてみました。岡本等さんは、生前ファンが多かったのですが、40代にして亡くなり、今は見る機会はほとんどありません。ゴム糸目の繊細な糸目にモダンな彩色をしたものです。横段どうしの帯合わせを多色の友禅という同質どうしでやったらどんな失敗になるかというのを試してみました。

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写真6番目は、野口の大きな模様の更紗の付下げを合わせてみました。大きな意味では、どちらも花模様ですが、着物の色は抑えめですし、花の大きさも違います。お勧めしませんが、全然だめというほどでもないですね。
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[ 2013/11/18 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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