龍村の絽の名古屋帯「秋涼」の帯合わせ

第三千三百九十九回目は、龍村の絽の名古屋帯「秋涼」の帯合わせです。

今日は紬とカジュアルを合わせてみます。

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いちばん上の写真は、夏塩沢を合わせてみました。強く撚りがかかった糸で紗の組織になっています。細い縞です。

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写真2番目は、夏久米島を合わせてみました。経緯とも手紡ぎの糸で織られた織物で、手触りは少しざらっとした感じで、風が通りそうです。手紡ぎの糸で織った織物というのは、顕微鏡で見ると、糸を撚ったというよりも束ねただけのように見えます。

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写真3番目は、小千谷縮を合わせてみました。現代のラミー糸による普及品ですが、珍しい絵絣です。今普通に販売されているラミー糸の小千谷縮は、無地、縞と格子、経絣までが多いですが、かつて「まつりばやし」というブランドで絵絣が制作されたことがありました。今もあると思いますが。

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写真4番目は、東郷織物の夏大島を合わせてみました。大島紬というのは、締め絣という技法で細かい蚊絣や亀甲絣をつくって手織りされたものが高いので、それ以外のものは高いわけではありません。これは格子ですので、10万円以下で販売されるものです。でもお洒落という視点では全然変わらないので、商品としては良いですよね。

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写真5番目は、絹紅梅を合わせてみました。紅梅というのは「勾配」の意味で、江戸の人の駄洒落です。江戸時代は現代よりも「かな」で表記していたので、駄洒落文化が発達しやすかったのでしょうね。太い糸と細い糸を併用して織ることで生地に「勾配」が生じるということですが、そうすることで生地が体にぴったりつかず風が通るから涼しいということです。

この着物は、絹紅梅の生地に藍染したものです。絹紅梅には藍による型染をして浴衣っぽくしたものと、多色に染めて正絹の小紋っぽくしたものがあり、加工次第でカジュアルにもフォーマルにもなるようです。
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[ 2016/05/31 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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