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龍村の絽の名古屋帯「風矢羽」の帯合わせ

第三千三百九十五回目は、龍村の絽の名古屋帯「風矢羽」の帯合わせです。

今日は織物とカジュアルを合わせてみます。

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いちばん上の写真は、首里織の作家、伊藤峯子の花倉織を合わせてみました。花倉織は、花織と絽織を組み合わせた複雑な織物です。こちらは首里織なので、ちゃんと「花倉織」と名乗ることができるものです。

着物を分類するときに、京都など中央で制作される友禅はフォーマル、絣など地方で織られる織物はカジュアルという区別がありますが、首里は日本の地方ではなく琉球王国の首都ですし、その織物は王家の官服ですから、理屈で言えばフォーマルですよね。だからといって結婚式で着ろと言うわけではないですが、龍村の名古屋を合わせる相手にはちょうど良いように思います。

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写真2番目は、夏琉球を合わせてみました。琉球壁上布ともいわれますが、壁糸を緯糸に使っているためにそういわれるのだと思います。壁糸については、検索していただいた方が早いですが、強く撚りをかけた糸を、芯糸にする細い糸に巻きつけるように撚りあわせた糸です。

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写真3番目は、真栄城興茂の琉球美絣を合わせてみました。木綿地で藍の色の濃淡が美しい作品です。


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写真4番目は、齋藤頴さんの舘山唐桟を合わせてみました。唐桟は近世初期に東インド会社経由で輸入されたものですが、江戸中期には国産化され、川越がいちばん有名な産地で川唐と呼ばれました。

明治の初期に士族に生活手段を与えるため、各地に授産所が作られましたが、舘山の唐桟も授産所を通して川唐の技術が伝授されたものです。当時授産所で木綿の縞を織る技術を修得した士族は他にもあったでしょうが、手織りとして継続しているのは舘山だけです。一度失われて、美大などの出身者が作家として木綿の縞を復興させた例はいくつかあり、現在は川唐もそのようにして復興しています。

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写真5番目は、藤井絞の雪花絞の浴衣を合わせてみました。これも先日紹介したものと同じ、藤井絞が有松絞の工房に外注して作ったものです。本家の有松が木綿であるのに対し、藤井絞は麻が50%混じった生地を使っています。

麻が混じると生地に光沢が生じ、雪花絞を江戸切子のように見えますね。
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[ 2016/05/27 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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