龍村の絽の名古屋帯「風矢羽」の帯合わせ

第三千三百九十四回目は、龍村の絽の名古屋帯「風矢羽」の帯合わせです。

今日は夏の小紋(染めの着尺)を合わせてみます。「風矢羽」というテーマはシンプルで物語性や絵画的な面白さやに欠けますが(矢羽が風に吹かれているところをアニメ的に表現をしているところがちょっと面白いが)、その代わり合わせる着物に制約が無いという良さがあります。

IMG_29731.jpg
いちばん上の写真は、野口の絽の着尺を合わせてみました。笹の模様ですが、小袖にある意匠を小紋用にアレンジしたものです。笹の葉の一部が型疋田になっているのも小袖の意匠を引き継いでいるからです。

小袖の意匠を写したということであれば、小紋の中でもフォーマル要素の強い着物ということになります。小紋ではカジュアルすぎる、付下げではフォーマルすぎるという時の着物だと思います。たとえば、着物を着て食事会という時に、他の参加者は小紋で来るのかなあ、付下げで来るのかなあ、なんて迷う時です。

帯もまた、ドフォーマルイメージの龍村の名古屋帯ということで、中途半端感が合っていると思います。

IMG_29761.jpg
写真2番目は、野口の絽の着尺を合わせてみました。これもまた小袖にある意匠を小紋用にアレンジしたものです。花と葉の一部が型疋田になっているのも小袖の意匠を引き継いでいるからです。

IMG_29701.jpg
写真3番目は、千切屋治兵衛の絽の小紋を合わせてみました。これは付下げ小紋といって、仕立てる時に指定された場所で裁つと、模様が全て上を向くというものです。本来は人物や建物の模様が多いですが、この小紋ではどうでもいいように思うのですが楓が上を向いています。

肩山で上下が切り替わるところは、よく見えるわけですから不自然に模様が途切れたらおかしいです。この着物は実に巧みに気が付かないうちに模様が切り替わります。いつか機会が有ったらお見せしますね。

IMG_29431.jpg
写真4番目は、知念貞夫の紅型の着尺を合わせてみました。生紬(「生紬」はしょうざんの商標で一般語は「玉紬」だが、現実には「生紬」という言葉の方が使われている)の生地を使っていて、単衣に向いています。
スポンサーサイト
[ 2016/05/26 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://shirokiyagofukuten.blog.fc2.com/tb.php/1024-ec4d0068