大羊居の付下げの帯合わせ

第三千三百九十一回目は、大羊居の付下げの帯合わせです。



IMG_94561.jpg
いちばん上の写真は、龍村の袋帯「王朝華映錦」を合わせてみました。色彩も物語性も満載の大羊居の付下げなので、それに負けないように華屋かな帯を合わせてみました。

IMG_96011.jpg
写真2番目は、帯屋捨松の袋帯を合わせてみました。捨松の帯の意匠にはいろいろありますが、ペルシア模様のイメージ強いですね。着物において中東に取材した具象的なテーマ(人物)が描かれていますから、帯では同じ地域の抽象的な模様を合わせています。こういうのは帯合わせの基本パターンの1つで、例えば着物が更紗模様のパターンであれば、帯はその地域の具象的なモチーフである象や鸚哥ということがありますね。

IMG_96081.jpg
写真3番目は、帯屋捨松の袋帯を合わせてみました。これも上と同じ発想によるもので、色を地味にしてみました。でも模様自体は大きくなっているんですよ。

IMG_96021.jpg
写真4番目は、織屋がわからない袋帯を合わせてみました。「織屋がわからない」というのは理由があって、問屋さんから「洛風林同人によって織られた実質的に洛風林の帯です。」と言われて仕入れたからです。最近はないですが、少し昔は「実質的に洛風林」、「本来洛風林ブランドで販売されるものが横流しされた」なんていうふれこみの帯がよくありました。

洛風林というのは織屋ではなく問屋というカテゴリーになっていて、「洛風林同人」という別の人たちによって織られると公表されているので、流通過程で「実質的に・・・」というような話が生まれてしまうわけです。小売店からユーザーに販売されるときに「実質的に」という言葉が消えて、「洛風林」になってしまうと悪徳商法になってしまいますね。

この帯については、本金の引き箔も多用されていますし、微妙な光沢を得るために地に一定の割合でラメ糸を織り込むなど凝ったことをしています。その他にも仕掛けがあって、複雑なプログラムを組んで機械で織るより手織りした方が合理的な感じです。「洛風林」でなくても魅力的な帯ですね。

IMG_96031.jpg
写真5番目は、おび弘の袋帯を合わせてみました。モダンでシンプルな帯をわせたらどうか、ということで試してみました。呉服屋さんとしてはいきなりは勧めないですが、自分だったらするかもしれない帯合わせですね。
スポンサーサイト
[ 2016/05/23 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://shirokiyagofukuten.blog.fc2.com/tb.php/1021-383d4882