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野口の着尺の帯合わせ

第三千三百七十三回目は、野口の着尺の帯合わせです。

今日は龍村の光波帯を合わせてみます。光波帯は仕立て上がりの名古屋帯で、龍村の帯としてはいちばん安いものです。しかし、高い帯よりも価格の管理がしっかりしているようで、安売りを標榜しているネットショップでもこのシリーズだけは定価で販売していることが多いです。また、安くても貧乏臭くないのも特長で、茶事の着物の帯としてはパスポート的な使い方もできますね。

光波帯は、通常品は経錦で織られています。本歌が緯錦や絣であるばあいも経錦で織られているので、完全に再現というわけではありません。一部の帯は絵緯糸による模様表現が併用され、少し高い価格設定になっています。また「光波」というのは初代龍村平蔵の雅号で、代々の龍村の当主は「光」の付く雅号を持っているようです。

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いちばん上の写真は、「獅噛鳥獣文錦」を合わせてみました。豊臣秀吉が陣羽織として着ていたペルシア絨毯に取材したものです。一部に絵緯糸による模様表現が併用された、ちょっと高級バージョンです。

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写真2番目は、「獅噛鳥獣文錦」の色違いを合わせてみました。

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写真3番目は、仕立て上がりの名古屋帯を合わせてみました。これは経錦の光波帯ではなく、普通の西陣の袋帯のように絵緯糸で模様が表現された高級バージョンの帯です。

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写真4番目は、「円文白虎朱雀錦」を合わせてみました。上代裂と言われるものの99%は正倉院裂ですが、これは残り1%の法隆寺裂です。正倉院より少し古い作品です。

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写真5番目は、「サンシャペルの犬」を合わせてみました。シテ島のあるルイ9世が建立したサンシャペル礼拝堂の床の装飾に取材したものです。干支に合わせて制作される「干支の経錦」の1つで、いつかの戌年に織られたものでしょう。

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写真6番目は、「グアテマラの鶏」を合わせてみました。これも干支に合わせて制作される「干支の経錦」の1つで、いつかの酉年に織られたものでしょう。グアテマラはマヤ文明の有ったところで、現地の先住民の女性が着る貫頭衣「ウィピール」の意匠に取材したものだそうです。
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[ 2016/05/05 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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