錦工芸の九寸の名古屋帯「南天」の帯合わせ

第三千八百三十回目は、錦工芸の九寸の名古屋帯「南天」の帯合わせです。

今日は染めの着尺に合わせてみました。雪輪と南天の模様→冬のテーマと考えて、そのテーマからの距離感ということで着物を選んでみました。

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いちばん上の写真は、千切屋治兵衛の型染めの着尺「小付け疋田雪輪」を合わせてみました。実際に制作したのは大和さんです。どちらも冬で雪というテーマですし、雪輪のモチーフ自体を重ねる帯合わせです。リフレインが美しいということもありますから悪くはないですが、距離間でいえば近すぎということになるでしょうか。

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写真2番目は、千切屋治兵衛の着尺「破れ雪輪」を合わせてみました。実際に制作したのは大和さんです。破れ雪輪というのは、雪が溶け始めた状態を表す文様ですから早春のテーマです。疋田の雪輪と合わせて、冬と早春の中間といったところでしょうか。季節でいえば、着物が帯よりちょっとだけ先駆ける感じですね。

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写真3番目は、千切屋治兵衛の着尺「雪の結晶」を合わせてみました。実際に制作したのは大和さんです。季節でいえばどちらもちょうど冬ですね。帯の雪輪に対し着物は雪の結晶にして、モチーフが重ならないようにしてみました。

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写真4番目は、千切屋治兵衛の着尺「色紙散し」を合わせてみました。実際に制作したのは大和さんです。見えている模様は菊ですが、色紙の模様はいろいろあって季節はありません。距離感としては、無関係の関係というところ。

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写真5番目は、千切屋治兵衛の着尺「笹取り更紗」を合わせてみました。実際に制作したのは大和さんです。小付けの模様で笹を取り方にして、中に更紗の模様です。笹の模様は冬も使いますが更紗は季節無しで、ちょうど良く関係ないと言ったところ。

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写真6番目は、千切屋治兵衛の手挿しの着尺「更紗」を合わせてみました。実際に制作したのは大和さんです。更紗というのは染めの着尺でもっともポピュラーで使いやすいモチーフですね。何を合わせて良いかわからないときは、こんな帯合わせをすると思います。

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いちばん上の写真は、藤井絞の着尺「雀」を合わせてみました。辻が花的な技法で雀を表現した飛び柄の着尺です。雪と南天と雀というのは1枚の絵に収まるモチーフの集まりです。それぞれ不完全な模様の着物と帯を組み合わせて、完全な絵を創るというのは帯合わせの理想ですが、こういうことは滅多にできません。
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[ 2017/08/08 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)