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錦工芸の九寸の名古屋帯「南天」

第三千八百二十七回目の作品として、錦工芸の九寸の名古屋帯「南天」を紹介します。

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いちばん上の写真はお太鼓です。雪輪を背景にした赤白の南天です。色の少ない冬の時期に赤い色で目を楽しませてくれるのは南天ですね。地色は雪のような白、雪輪の金地も白味の掛かった金色です。雪の庭から南天の枝と実が首を出したイメージでしょうか。そういうのは帯合わせで生かさないといけませんね。

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写真2番目は、お太鼓の裏側です。裏側は渡り糸で、絵緯糸で模様が表現されているのがわかります。錦工芸と言えば唐織の織屋さんというイメージですよね。

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写真3番目は腹文です。雪輪は半分ずつです。

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写真4番目は、腹文の裏側です。お太鼓と同じ組織です。

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写真5番目は、お太鼓の近接です。

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写真6番目は、腹文の近接です。

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写真7番目は、もっと近接です。糸は唐織特有の撚りの少ないふっくらとした糸を使っています。これで唐織の立体感が出るわけです。赤の色が地味でも派手でもない、ドスが効いているが血のような生臭さが無い、中井淳夫さんが使うような上品なのに存在感がある色です。この赤が、この作品の存在理由の全てじゃないですか。

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写真8番目は、もっと近接です。金色が白みがかって見える仕掛けは、平金糸の留め糸が白であることだけでなく、平金糸の間に白い絹糸がやはり絵緯糸として織り込んであるからです。西陣の織物というのは、視覚効果のあるところ必ず仕掛けがあるものです。
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[ 2017/08/05 ] 西陣・綴 | TB(0) | CM(0)