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金谷織物の八寸の名古屋帯「北欧宝飾文」の続き

第三千八百二十四回目は、金谷織物の八寸の名古屋帯「北欧宝飾文」の続きです。

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いちばん上の写真は、赤・青・緑の模様の近接です。地は平織、模様部分は金糸を織り込んだ平織、赤・青・緑の部分は、経糸を緯糸で包むように織り表面には緯糸しか見えない綴組織になっています。綴組織部分は立体的になりますし、経緯の色が交じることが無いので赤・青・緑の色がくっきりしています。そのため宝石のように見え、綴組織にする意味があるのです。

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写真2番目は、上の写真と同じ個所の裏側です。綴組織なので渡り糸が有りません。

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写真3番目は、金・銀の模様の近接です。中央の金の玉は平織、その他の金銀糸部分は綴組織のようです。中央の玉だけ少し立体感が無く、金色が白と交っています。金銀だけとはいえ、模様にメリハリがついているんですね。

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写真4番目は、上の写真と同じ個所の裏側です。左右反転させています。平織部分の裏、綴組織部分の裏がわかります。

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写真5番目は、赤・青・緑の模様のさらに近接です。平織部分の特徴は、形状としては平面的で、色としては経緯の色が交じることです。綴組織の特徴は、経常的には立体的で、色としては緯糸だけが表面に露出するので経緯の色が交じらず色が純粋になることです。

この作品は、平織と綴れ組織を併用することで、両者の特徴の違いで作画しているのです。綴れ組織である赤・青・緑は立体的で色が交じらず純粋であることから、宝石が嵌っているのを表現するのにちょうど良いわけです。

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写真6番目は、金・銀の模様のさらに近接です。
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[ 2017/08/01 ] 西陣・綴 | TB(0) | CM(0)