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一の橋の型染の着尺の帯合わせ

第三千八百三十九回目は、一の橋の型染の着尺の帯合わせです。

今日は、染の名古屋帯を合わせてみました。今回の着尺は著しく絵画性が不足していますから、絵画性の高い友禅染の帯を合わせて補完してみました。「補完」は、帯合わせの基本的な発想だと思います。
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[ 2017/08/18 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

一の橋の型染の着尺の帯合わせ

第三千八百三十九回目は、一の橋の型染の着尺の帯合わせです。

今日は、今回の着物の生地が紬地であることを生かして、本来であれば紬の着物に合わせる帯を合わせてみました。ただあまりにも民芸的な味わいの帯を合わせるのも違和感があるため、作家モノの浮織の名古屋帯を合わせてみました。

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いちばん上の写真は、秋山真和さんの花織の袋帯を合わせてみました。沖縄の海のようなグラデーションで、こういうセンスは作家モノっぽいです。

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写真2番目は、秋山真和さんの浮織の袋帯を合わせてみました。一見、花織に見えますが、じつは花織風にグラデーションの配色をした浮織です。文学でも絵画でも織物でも、作家は鑑賞者をだまして遊ぶものですね。

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写真3番目は、ルバース吟子さんの首里織の名古屋帯を合わせてみました。技法としては浮織で、横に連続している模様は綜絖花織、塊になっている模様は手花織です。

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写真4番目は、ルバース吟子さんの首里織の名古屋帯を合わせてみました。技法としては浮織で、この作品も綜絖花織と手花織を併用しています。浮織は裏に渡り糸が有るので、横につながる模様は綜絖を使う浮織、つながらない模様は手で糸を差し入れる浮織が合理的なのです。

生地に別の糸を差し入れて紋織を形成する技法は、技法名としては浮織ですが、沖縄では、組織の一部が変化して紋織を形成する花織と区別されず「花織」といいます。「読谷花織」がその例です。

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写真5番目は、上間ゆかりさんの首里織の名古屋帯を合わせてみました。技法は花織です。上間ゆかりさんは東京の美大を出ていて、色が森田空美さんの無地系の着物に対応している雰囲気です。青山八木さんでよく扱っていた作家さんと言えば、色のセンスが理解できますね。

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写真6番目は、伊那紬の浮織の名古屋帯を合わせてみました。伊那紬は伝産マークによって信州紬の1つにカテゴライズされていますが、他の信州紬が格子までであるのに対し、浮織も織っています。
[ 2017/08/17 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

一の橋の型染の着尺の帯合わせ

第三千八百三十八回目は、一の橋の型染の着尺の帯合わせです。

今回の着物は後染ですが、生地は紬なので、帯合わせについては着る人の都合の良いように広く解釈して、フォーマル方向もカジュアル方向(紬方向)も試してみたいと思います。今日は西陣織の名古屋帯を合わせてみました。京都の産物を合わせるのは、中央の文化ですからフォーマル方向の帯合わせですね。

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いちばん上の写真は、錦工芸の名古屋帯「雪の結晶」を合わせてみました。単彩主義の着物に単彩の帯を合わせて、全体に色数を抑えて帯合わせです。こういうのは都会的な雰囲気になりますね。

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写真2番目は、錦工芸の名古屋帯「インカ鳥波」を合わせてみました。エスニックなテーマで、どちらかというと紬と合わせてお洒落な感じの帯です。紬地に後染という変則パターンの着物は、こういうのがぴったりあったりしますね。

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写真3番目は、錦工芸の名古屋帯「南天」を合わせてみました。白茶色地の着物に白地の帯で、南天の実の赤が効き色になっています。

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写真4番目は、龍村の名古屋帯「アンデスの神」を合わせてみました。「インカ鳥波」と同じプレインカ文明をテーマにしたものです。錦工芸と龍村の作風の違いが比較できます。

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写真5番目は、龍村の名古屋帯「瑞典星陵文」を合わせてみました。これもエスニックなテーマです。龍村は国別のテーマで展示会をしていました。

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写真6番目は、龍村の名古屋帯「麗葉花」を合わせてみました。麗葉花というのはおそらくグアバの意味だと思います。
[ 2017/08/16 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

一の橋の型染の着尺

第三千八百三十七回目の作品として、一の橋の型染の着尺を紹介します。

紬地に型染した着尺です。このような細かい筋が多数ある意匠は、しけ引き染を連想させます。しけ引き染は刷毛を使って手染めするもので、けっこう高価なものです。これも似たような模様ですが、型染(シルクスクリーン)で染めているため普通の京都の型染小紋の値段です。

どう違うかと言えば、しけ引き染の職人はより美しく繊細な線を引こうと自分の技を磨いているでしょうが、型染めの職人もまた自分の技を磨いているでしょうから、本来しけ引き染でないとできないことが型染でもできてしまったり、反対にどうしても型染では追いつかなかったりするわけです。

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いちばん上の写真は、反物の幅を写真の幅として撮ってみました。反物の端の緑のラベルは、「茨城県特産指定」の証紙です。石下紬の染下地を使っていることが分かります。

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写真2番目は少し近接してみました。

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写真3番目は、さらに少し近接してみました。刷毛で染めたしけ引き染は繊細で、型染ではそこまで出来ないと考えれば間違いだと思います。しけ引き染は人の手による温かみがあり、型染は画一的と考えればさらに間違いだと思います。

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写真4番目は、出来るだけ近接してみました。例えばこの写真を見て、手描きしているとか、型で染めているとか区別ができるでしょうか。

錦工芸の九寸の名古屋帯「インカ鳥波」の帯合わせ

第三千八百三十六回目は、錦工芸の九寸の名古屋帯「インカ鳥波」の帯合わせです。

今日は付下げに合わせてみました。

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いちばん上の写真は、菱一の付下げ「洋花」を合わせてみました。実際に制作したのは大松です。帯合わせの都合で、帯と着物の模様を近接させて撮っていますが、実際には着物の裾の低い位置に洋花が並ぶ意匠です。裾模様は江戸時代後期から流行った模様配置で、江戸町人の粋や武家の質実剛健を合わせたような地味なものですが、ここでは裾に多彩な花を配し地味とも派手とも解釈できるような様式になっています。

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写真2番目は、菱一の付下げ「縦付け菊」を合わせてみました。実際に制作したのは大松です。黒い地色は粋な雰囲気になりがちですが、そこに縦にすっと伸びる花を配しますます粋な雰囲気に演出しています。

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写真3番目は、秀雅の付下げ「アーチ更紗」を合わせてみました。実際に制作したのは千ぐさです。イスラム美術的なアーチ模様に更紗の花を配したものです。

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写真4番目は、千切屋治兵衛の付下げ「ぼかし豆」を合わせてみました。実際に制作したのは中井淳夫さんです。糸目を消した表現で中井さんらしい凝った技法です。ちょっとデカダンの風のある独特な雰囲気です。そのデカダン風はどこから来るのか、茶色系の地色か、蔓の曲線模様か、あるいは裾の方が淡い色の暈しであることから来る不安定感か。

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写真5番目は、千切屋治兵衛の付下げ「八重葎」を合わせてみました。実際に制作したのは中井淳夫さんです。これも手描き友禅ですが糸目の無い表現です。曲線模様の和でも洋でもない表現で、「インカ鳥波」がなんとなく合う感じですね。

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写真2番目は、千切屋治兵衛の付下げ「雲海」を合わせてみました。実際に制作したのは西山謙一さんです。西山さんは、普通の糸目友禅ではなく、無線友禅やダンマル描きを専業とし写生的な作風で制作しています。写生的な表現をしたい作家は、糸目の無い無線友禅やダンマル描きといった技法を選ぶわけです。

糸目のある表現で様式的な表現をする作者は作品に失敗が少ないですが、写生的な表現をする作家は失敗するときはすごくつまらない絵を描くものです。この作品はけっこう上手く行った例ではないでしょうか。
[ 2017/08/14 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

錦工芸の九寸の名古屋帯「インカ鳥波」の帯合わせ

第三千八百三十五回目は、錦工芸の九寸の名古屋帯「インカ鳥波」の帯合わせです。

今日はカジュアルな訪問着に合わせてみました。パーティー着と言われるタイプです。

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いちばん上の写真は、野口のカジュアルな訪問着(パーティー着)を合わせてみました。更紗模様の着尺に使う型(シルクスクリーン)を流用したものです。

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写真2番目は、野口のカジュアルな訪問着(パーティー着)を合わせてみました。横段模様の着尺に使う型(シルクスクリーン)を流用したものです。

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写真3番目は、野口のカジュアルな訪問着(パーティー着)を合わせてみました。江戸時代の武士の衣装である熨斗目模様をイメージしたものです。

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写真4番目は、野口のカジュアルな訪問着(パーティー着)を合わせてみました。反物状態で販売されていますが、指示された位置で裁つと更紗の訪問着になります。

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写真5番目は、千切屋治兵衛のカジュアルな雰囲気の訪問着を合わせてみました。実際に制作したのは、中井淳夫さんです。糸目を消した友禅で脱力感のある模様が描いてあります。落書きのような雰囲気を出すためにわざわざ糸目を消しているんですね。脱力感のある落書きにきれいな糸目があっては不自然ですものね。そういうことに芸が細かいのが中井流です。
[ 2017/08/13 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

錦工芸の九寸の名古屋帯「インカ鳥波」の帯合わせ

第三千八百三十四回目は、錦工芸の九寸の名古屋帯「インカ鳥波」の帯合わせです。

今日は染めの着尺に合わせてみました。

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いちばん上の写真は、野口の着尺を合わせてみました。エキゾチックな帯に合わせる着物と言えば、とりあえず更紗ですね。帯が多色ですから単彩濃淡のものを選んでみました。それと帯の主役が鳥なので、着物に鳥がいないことも大事ですね。

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写真2番目は、野口の着尺を合わせてみました。暗緑色地の大きい蔓草模様です。こういう模様は更紗模様か唐草模様かわかりにくいことがあります。花の形で判断してこれは更紗だと思いますが、西陣の帯のタイトルのばあい、唐草文の系譜の属するものでありながら、わざと間違えて「××更紗」とタイトルを付けているものがあります。おそらく意匠登録の都合と模倣者を惑わせるためだと思います。

大きな模様の着尺は一見帯合わせが難しそうですが、模様が大きいということは余白も大きい(無地場がある)ということです。そのため帯が合わせやすいこともあります。

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写真3番目は、野口の着尺を合わせてみました。いちばん上の写真の更紗模様のパターンを和モノにしてみれば、こんな吹寄せ模様になるんじゃないでしょうか。

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写真4番目は、岡重の着尺を合わせてみました。岡重の着尺というのは野口ブランドで販売されるものもありますが、岡重ブランドで販売されることもあります。野口ブランドのものは止め柄になっています。実質どちらも同じですが、私は野口が関わったものの方がセンスが良いような気がしてしまいます。贔屓目でしょうか。これは野口が関わらないものでが、笹舟のテーマなので本当は単衣用だと思います。でも生地が単衣っぽくないんですよね、野口ならそういう手抜かりはないのですが。

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写真5番目は、千切屋治兵衛の着尺「花菱入り霞」を合わせてみました。実際に制作したのは大和さんです。帯が横段模様なので、着物の模様も水平配置にしてシンクロさせてみました。着物は無彩色で模様も古典パターンですから使い勝手は良いです。

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写真6番目は、野口の着尺を合わせてみました。紬の生地に細かい絣のような模様を染めたものです。一見織物でじつは染物という着物ですね。何のために存在するのかわかりませんが、帯合わせを含め使い勝手は良いです。細かいながら格子の幅を変えるところなど野口らしいセンスもあります。
[ 2017/08/12 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

錦工芸の九寸の名古屋帯「インカ鳥波」の帯合わせ

第三千八百三十三回目は、錦工芸の九寸の名古屋帯「インカ鳥波」の帯合わせです。

今日は紬に合わせてみました。エキゾチックなテーマでも土俗的・民族的なものは紬に合わせるとよく合いますね。チャンカイというのは高度な文明で「土俗的・民族的」と言っては失礼かもしれません。南北アメリカの歴史は、ユーラシアの歴史の順序が当てはまるわけではないので、時間の経過とともに徐々に文明が進歩するわけではありません。過去の一時期がすごかったりするわけですね。

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いちばん上の写真は、郡上紬を合わせてみました。クリアな色の帯は、土俗的な雰囲気の真綿の着物と対比させると良いものです。

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写真2番目は、小岩井工房の上田紬を合わせてみました。池内淳子さんなどの女優御用達で知られた都会的な洗練のある紬です。

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写真5番目は、大城織物工場の琉球絣「三代継承紬」を合わせてみました。「三代継承紬」というタイトルが付けられた作品は、かつて哲さんによって織られたスペシャルバージョンです。三代とはカメ、清栄、哲のことであり、経緯ともに手紡ぎの真綿糸が使われています。販売されていたときの価格は、通常品の2,3倍したと思います。

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写真5番目は、石下紬を合わせてみました。綺麗なピンクを試してみました。重要無形文化財でない結城紬と石下紬は区別しにくいですよね。地域的にも結城市と結城郡石下町の違いですし。私は所属する組合の違いだと思っていますが。

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写真5番目は、秦荘紬を合わせてみました。もともとは秦川村というのがあり、近江上布の産地でした。「秦」という文字は渡来人を連想させ織物の里としてとても良かったのですが、合併により「秦荘町」となりさらに「愛荘町」となり、ついに「秦」の字が無くなってしまいました。

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写真2番目は、秋山真和の綾の手紬を合わせてみました。帯の模様にある赤と緑を生かしてみました。
[ 2017/08/11 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

錦工芸の九寸の名古屋帯「インカ鳥波」

第三千八百三十二回目の作品として、錦工芸の九寸の名古屋帯「インカ鳥波」を紹介します。

インカの文様を意匠化した九寸の名古屋帯です。私はこの文様の本歌を正確には知りませんが、インカ文様だなあと思わせる意匠です。ただ、素人が考えるインカ風の文様はプレインカの文様であるばあいが多いですね。アンデス文明の歴史は長いですが、インカ帝国が存在した期間は長くないので、インカの文様だと思われていたものは、それ以前のチャビンとかチャンカイであることが多く、それらも最初からわかっているわけではなく、発掘の進展によって徐々に分かってくるものなので、プレインカとひとまとめに言います。

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いちばん上の写真はお太鼓です。抽象化した鳥の文様と、波などの自然現象から生み出された幾何学文様の組み合わせです。鳥の抽象化も巧みですし、波も日本の波頭文様をさらにパターン化したみたいで巧みだと思います。あと2つの幾何学文様もおそらく自然現象を抽象化したものではないでしょうか。このような民族的な文様はユングの言う「象徴」のようなもので、いくら天才でも個人ではかないません。

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写真2番目は腹文です。お太鼓の意匠からメインである鳥文様を除外して周辺文様だけで構成しています。これこそお太鼓と腹文の関係の基本ですね。

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写真3番目は、お太鼓の裏側です。渡り糸が有るので、模様は全て絵緯糸で表現されていることが分かります。唐織が本業の錦工芸らしいです。先日紹介した「雪の結晶」と「南天」と比較してみると、「雪の結晶」と「南天」は絵緯糸が帯の耳まで通っていませんが、この帯は耳までつながっています。これは横につながる意匠か1つに固まる意匠かの違いです。

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写真4番目は、お太鼓の近接です。メインの鳥文様に近接してみました。

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写真5番目はもっと近接です。鳥文様部分です。留め糸は地色と同じ白であるため模様に色の濁りがなくクリアな印象です。

「雪の結晶」や「南天」と比較してみると、結晶や南天は糸がふっくらとして留め糸が少ないので、模様が立体的であり唐織のイメージに近いです。一方、この作品はそれほど糸にふっくら感が無く留め糸も多いので、模様がやや平面的であり唐織のイメージが少ないです。エキゾチックなモチーフなので唐織っぽさを避けたのでしょうか。

唐織と言われるものも、そう言われない西陣の帯も、どちらも絵緯糸で模様表現をしていることは同じですが、こうして見ると違いがなんとなく分かってきますね。

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写真6番目はもっと近接です。幾何学模様部分です。
[ 2017/08/10 ] 西陣・綴 | TB(0) | CM(2)

錦工芸の九寸の名古屋帯「南天」の帯合わせ

第三千八百三十一回目は、錦工芸の九寸の名古屋帯「南天」の帯合わせです。

今日は付下げに合わせてみました。

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いちばん上の写真は、花也の付下げ「竹林」を合わせてみました。先日に裁付下げを帯合わせで使いましたが、こちらは竹の一部をダンマル描きにして遠近感を付けたものです。友禅は糊で完全に防染されるので白くくっきり抜けますが、ダンマル描きは半防染で中間色になるので、両者を併用すると空気遠近法のような効果が出るのです。

友禅だけの作品は、竹林とは言いつつ直線が並ぶ幾何学模様のように見え、ダンマル描きを併用した作品は竹林の写生に見えます。下絵が同じでも技法によって視覚効果が変わり、作品の意味が変わってくるんですね。この帯合わせは、笹の葉の無い寒々とした竹林と雪と南天で、現実にありそうな組み合わせです。

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写真2番目は、花也の付下げ「和本」を合わせてみました。本をテーマにした友禅作品は、江戸時代の小袖以来、連綿と作られています。たいていは光悦の謡本などテーマにしていて、文のページと絵のページがあり、文のページは疋田、絵のページは多彩な友禅で表現しています。

両者は1対1または2対1ぐらいでバランスを取っているわけですが、この付下げは全部疋田で絵画性が不足しています。帯で絵画性を補完せよ、ということなんですね。このぐらいの赤い実が有ってちょうど良いのではないでしょうか。

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写真3番目は、花也の付下げ「斜め取り宝尽しと吹寄せ」を合わせてみました。画面をいきなり切り取るような斬新な取り方を採用しモダンな雰囲気がある一方で、松葉はちょうど良いぐらいにかすれて、伝統的な糊糸目を実感させてくれる作品です。吹寄せ→晩秋というイメージで、冬の雪と南天につなげてみました。

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写真4番目は、千切屋治兵衛の付下げ「蔦」を合わせてみました。実際に制作したのは、千治の本社工場です。今はないですが、かつては千治や千總にはちゃんと本社に工房がありました。わりと若い職人さんたちが正座して並んで糸目や彩色をしており、まさに工房だったのですが、「工房」などといわず「工場」と言っていたのが、着物が普通の商品であった時代を思わせます。

中井淳夫の糸目を消した友禅による作品にそっくりです。千治の工場では、当時最も尊敬されていた中井さんを模倣した作品も作っていたというわけです。おそらく中井さん自身も協力していたのでしょう。

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写真5番目は、花也の付下げ「紐」を合わせてみました。紐が絡まるだけの図案で、単体で見ると絵画性が不足して鑑賞しにくいところが残念ですが、帯合わせを考えると便利です。そのばあいはもちろん色が綺麗なことが条件ですけどね。

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写真6番目は、花也の付下げ「笹取り楓」を合わせてみました。ダンマル描きで笹の葉を描き、それを取り方にして糊糸目で楓を描いたものです。友禅部分は線描きで、ダンマルのぼやっとした中間色と糊糸目の乳白色の線の対比が楽しめるようになっています。楓のいきなりの赤い彩色が意外ですが、私のような関東人は京都っぽさを感じます(京都の人は違うと思うかもしれないですが)。

この赤が、南天の赤い実に対応するんじゃないかと思って選んでみました。
[ 2017/08/09 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

錦工芸の九寸の名古屋帯「南天」の帯合わせ

第三千八百三十回目は、錦工芸の九寸の名古屋帯「南天」の帯合わせです。

今日は染めの着尺に合わせてみました。雪輪と南天の模様→冬のテーマと考えて、そのテーマからの距離感ということで着物を選んでみました。

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いちばん上の写真は、千切屋治兵衛の型染めの着尺「小付け疋田雪輪」を合わせてみました。実際に制作したのは大和さんです。どちらも冬で雪というテーマですし、雪輪のモチーフ自体を重ねる帯合わせです。リフレインが美しいということもありますから悪くはないですが、距離間でいえば近すぎということになるでしょうか。

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写真2番目は、千切屋治兵衛の着尺「破れ雪輪」を合わせてみました。実際に制作したのは大和さんです。破れ雪輪というのは、雪が溶け始めた状態を表す文様ですから早春のテーマです。疋田の雪輪と合わせて、冬と早春の中間といったところでしょうか。季節でいえば、着物が帯よりちょっとだけ先駆ける感じですね。

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写真3番目は、千切屋治兵衛の着尺「雪の結晶」を合わせてみました。実際に制作したのは大和さんです。季節でいえばどちらもちょうど冬ですね。帯の雪輪に対し着物は雪の結晶にして、モチーフが重ならないようにしてみました。

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写真4番目は、千切屋治兵衛の着尺「色紙散し」を合わせてみました。実際に制作したのは大和さんです。見えている模様は菊ですが、色紙の模様はいろいろあって季節はありません。距離感としては、無関係の関係というところ。

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写真5番目は、千切屋治兵衛の着尺「笹取り更紗」を合わせてみました。実際に制作したのは大和さんです。小付けの模様で笹を取り方にして、中に更紗の模様です。笹の模様は冬も使いますが更紗は季節無しで、ちょうど良く関係ないと言ったところ。

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写真6番目は、千切屋治兵衛の手挿しの着尺「更紗」を合わせてみました。実際に制作したのは大和さんです。更紗というのは染めの着尺でもっともポピュラーで使いやすいモチーフですね。何を合わせて良いかわからないときは、こんな帯合わせをすると思います。

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いちばん上の写真は、藤井絞の着尺「雀」を合わせてみました。辻が花的な技法で雀を表現した飛び柄の着尺です。雪と南天と雀というのは1枚の絵に収まるモチーフの集まりです。それぞれ不完全な模様の着物と帯を組み合わせて、完全な絵を創るというのは帯合わせの理想ですが、こういうことは滅多にできません。
[ 2017/08/08 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

錦工芸の九寸の名古屋帯「南天」の帯合わせ

第三千八百二十九回目は、錦工芸の九寸の名古屋帯「南天」の帯合わせです。

今日は紬に合わせてみました。

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いちばん上の写真は、青戸柚美江さんの出雲織「雪おこし」を合わせてみました。雪おこしは雪の季節に起きる雷で日本海側特有の現象だそうです。太平洋側の人にとって雷は夏のものなので、私はこれを見るまで知りませんでした。雪テーマで合わせています。

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写真2番目は、大城永光さんの琉球絣を合わせてみました。赤い色を生かしてみました。

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写真3番目は、塩沢紬の着尺を合わせてみました。経緯の絣の塩沢です。緑色の紬って珍しいですよね。

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写真4番目は、本塩沢の着尺を合わせてみました。緯絣の塩沢で、林織物によるものです。

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写真5番目は、かつての重要無形文化財の証紙がある結城紬を合わせてみました。

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写真6番目は、小岩井工房の上田紬を合わせてみました。

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写真7番目は、塚田宝作さんの有明紬を合わせてみました。有明というのは、松本市の有明地区です。この地の伝統である天蚕(野蚕)の糸を織り込んだものです。
[ 2017/08/07 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

錦工芸の九寸の名古屋帯「南天」の帯合わせ

第三千八百二十八回目は、錦工芸の九寸の名古屋帯「南天」の帯合わせです。

今日はこの「南天」を使ってちょっと冒険をしてみました。

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いちばん上の写真は、大羊居の色留袖「雪庭」を合わせてみました。庭に雪が積もり、庭石と南天だけが顔を出しているという意匠の色留袖です。色留袖に名古屋帯を締める人はいませんが、現代の色留袖はたいてい1つ紋で比翼を付けず、上半身にたまたま模様の無い訪問着として着られます。

着物のテーマを帯でリフレインして強めるような組み合わせです。

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写真2番目は、北秀の訪問着「疋田霞」を合わせてみました。実際に制作したのは安田です。かつての安田は北秀を通して東京でも売っていました。ほとんどは銀座のきしやに流れていましたが。オフホワイト地に霞模様です。

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写真3番目は、北秀の訪問着「遠山楓」を合わせてみました。実際に制作したのは安田です。遠山に楓が散るという意匠で、季節としては秋から晩秋です。帯の季節がちょっと先取りという関係になります。

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写真4番目は千切屋治兵衛の訪問着「神坂雪佳写し」を合わせてみました。実際に制作したのは中井淳夫さんです。人物がダンマル描きで描かれ半防染技法が使われているので霊現象のように見えます。墓の掃除をしないので先祖が仕方なく自分の墓の掃除をしているみたいですが、じつは神坂雪佳の下絵をほぼそのまま写したものです。晩秋の風情で帯の季節が少し先取りの関係ですね。

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写真5番目は千切屋治兵衛の訪問着「紅葉」を合わせてみました。実際に制作したのは中井淳夫さんです。散って水に浮かぶ楓の葉を描いたものだと思います。楓は自由に流れ浮かび、模様自体はたいしてないのですが、着物の全身を池の水面と思えば、けっこう広がりを感じる意匠になっています。やはり晩秋の風情で帯の季節が少し先取りの関係ですね。
[ 2017/08/06 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

錦工芸の九寸の名古屋帯「南天」

第三千八百二十七回目の作品として、錦工芸の九寸の名古屋帯「南天」を紹介します。

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いちばん上の写真はお太鼓です。雪輪を背景にした赤白の南天です。色の少ない冬の時期に赤い色で目を楽しませてくれるのは南天ですね。地色は雪のような白、雪輪の金地も白味の掛かった金色です。雪の庭から南天の枝と実が首を出したイメージでしょうか。そういうのは帯合わせで生かさないといけませんね。

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写真2番目は、お太鼓の裏側です。裏側は渡り糸で、絵緯糸で模様が表現されているのがわかります。錦工芸と言えば唐織の織屋さんというイメージですよね。

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写真3番目は腹文です。雪輪は半分ずつです。

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写真4番目は、腹文の裏側です。お太鼓と同じ組織です。

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写真5番目は、お太鼓の近接です。

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写真6番目は、腹文の近接です。

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写真7番目は、もっと近接です。糸は唐織特有の撚りの少ないふっくらとした糸を使っています。これで唐織の立体感が出るわけです。赤の色が地味でも派手でもない、ドスが効いているが血のような生臭さが無い、中井淳夫さんが使うような上品なのに存在感がある色です。この赤が、この作品の存在理由の全てじゃないですか。

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写真8番目は、もっと近接です。金色が白みがかって見える仕掛けは、平金糸の留め糸が白であることだけでなく、平金糸の間に白い絹糸がやはり絵緯糸として織り込んであるからです。西陣の織物というのは、視覚効果のあるところ必ず仕掛けがあるものです。
[ 2017/08/05 ] 西陣・綴 | TB(0) | CM(0)

龍村の草履

第三千八百二十六回目の作品として、龍村の草履を紹介します。

龍村の草履には、龍村の意思で制作した草履と、別の人や草履のメーカーが龍村裂を使った鼻緒を仕入れて付けただけのものがあります。その気になれば古着で龍村の帯を買ってきて、分解してたくさん鼻緒を作ることもできるでしょう。これは龍村の意思で作り、龍村で仕入れた草履ですが、どっちにしても龍村がつくっているのは鼻緒の裂だけですから同じことですけどね。

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いちばん上の写真は、前から撮ってみました。おそらく間道の帯を縦に切って、間道の1本を生かした鼻緒だと思います。1本のストライプで台も同色の紺色ということで粋な雰囲気があります。しかしその一方で台が京都っぽい小判型で、アンバランスなところが有ります。それがちょっと新しい感じにもなっていますし、なにより使いやすいんじゃないでしょうか。 

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写真2番目は、後ろから撮ってみました。

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写真3番目は、裏から撮ってみました。龍村の草履と言っても本来の龍村製は鼻緒の裂だけです。裏を見ると台のメーカーがわかり、それで草履の良し悪しがわかるでしょう。あえて書きませんが、分かる方は判断してください。
[ 2017/08/04 ] 小物と小物合わせ | TB(0) | CM(0)

金谷織物の八寸の名古屋帯「北欧宝飾文」の帯合わせ

第三千八百二十五回目は、金谷織物の八寸の名古屋帯「北欧宝飾文」の帯合わせです。

今日は青戸柚美江さんの出雲織を使ってみます。藍というのは、長く使用して何度も水洗いするたびに鮮やかになって行くと言われます。本来なら退色していくはずですから逆なようですが、それは天然染料であるためにもともとk夾雑物があって、それが徐々に落ちていって藍が直に見えるようになるからです。

そのような目で見てみると、ホンモノと言える藍染の作品でも、藍の色に透明感があるものとそうでもないものがあるような気がしてきます。染めた後の処理の丁寧さかなあとも思うのです。青戸さんのものはいつも透明感があるんですよね。黒に近いぐらいの濃い藍だと晴れた夜空のようで、絣の白い点が星に見えます。その透明感に期待して、今回のクリアな色の帯の相手に選んでみました。

先日も書きましたが、今回の帯のクリアな色は、経緯の糸が交わらない綴組織だからこそ生じたものです。一方の藍のクリアな色は藍染技術の上手さそのものから生じたもの。きちんと理由があるどうしのクリアな組み合わせです。

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いちばん上の写真は、青戸柚美江さんの出雲織「豆腐繋ぎ」を合わせてみました。

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写真2番目は、青戸柚美江さんの出雲織「矢絣」を合わせてみました。

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写真3番目は、青戸柚美江さんの出雲織「昔絣」を合わせてみました。

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写真4番目は、青戸柚美江さんの出雲織「瞬(またたき)」を合わせてみました。

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写真5番目は、青戸柚美江さんの出雲織「雪おこし」を合わせてみました。

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写真6番目は、青戸柚美江さんの出雲織「垣の花」を合わせてみました。
[ 2017/08/03 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

金谷織物の八寸の名古屋帯「北欧宝飾文」の帯合わせ

第三千八百二十四回目は、金谷織物の八寸の名古屋帯「北欧宝飾文」の帯合わせです。

今回は綺麗な色の帯なので、綺麗な色の紬を合わせてみます。考慮したのは色だけです。

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いちばん上の写真は、与那国花織を合わせてみました。

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写真2番目は、佐藤トシさんの南部紬を合わせてみました。玉葱と茜で染めた綺麗としか言いようのないピンクです。

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写真3番目は、塚田宝作さんの有明紬を合わせてみました。有明というのは、松本市の有明地区です。この地の伝統である天蚕(野蚕)の糸を織り込んだものです。

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写真4番目は、山下八百子さんの黄八丈を合わせてみました。

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写真5番目は、秋山真和の花織の紬を合わせてみました。藍染の無地で、突き抜けるような青です。

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写真6番目は、秦荘紬を合わせてみました。

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写真7番目は、新田機業の紅花紬を合わせてみました。

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写真7番目は、秋山真和の綾の手紬を合わせてみました。緑代表です。

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写真8番目は、読谷花織を合わせてみました。紫代表です。
[ 2017/08/02 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

金谷織物の八寸の名古屋帯「北欧宝飾文」の続き

第三千八百二十四回目は、金谷織物の八寸の名古屋帯「北欧宝飾文」の続きです。

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いちばん上の写真は、赤・青・緑の模様の近接です。地は平織、模様部分は金糸を織り込んだ平織、赤・青・緑の部分は、経糸を緯糸で包むように織り表面には緯糸しか見えない綴組織になっています。綴組織部分は立体的になりますし、経緯の色が交じることが無いので赤・青・緑の色がくっきりしています。そのため宝石のように見え、綴組織にする意味があるのです。

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写真2番目は、上の写真と同じ個所の裏側です。綴組織なので渡り糸が有りません。

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写真3番目は、金・銀の模様の近接です。中央の金の玉は平織、その他の金銀糸部分は綴組織のようです。中央の玉だけ少し立体感が無く、金色が白と交っています。金銀だけとはいえ、模様にメリハリがついているんですね。

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写真4番目は、上の写真と同じ個所の裏側です。左右反転させています。平織部分の裏、綴組織部分の裏がわかります。

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写真5番目は、赤・青・緑の模様のさらに近接です。平織部分の特徴は、形状としては平面的で、色としては経緯の色が交じることです。綴組織の特徴は、経常的には立体的で、色としては緯糸だけが表面に露出するので経緯の色が交じらず色が純粋になることです。

この作品は、平織と綴れ組織を併用することで、両者の特徴の違いで作画しているのです。綴れ組織である赤・青・緑は立体的で色が交じらず純粋であることから、宝石が嵌っているのを表現するのにちょうど良いわけです。

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写真6番目は、金・銀の模様のさらに近接です。
[ 2017/08/01 ] 西陣・綴 | TB(0) | CM(0)