小千谷縮

第三千七百十二回目の作品として、小千谷縮を紹介します。

IMG_47412.jpg
いちばん上の写真は、反物の幅を写真の幅として撮ってみました。白からベージュまでの同系濃淡の複数の糸を経緯に組み合わせてグラフィックデザイン風の意匠にした作品です。

「同系濃淡の複数の糸」と書きましたが、実際には何色でしょうか。よく見ると、白、淡いベージュ、普通のベージュの3色にすぎないですね。しかし織物というのは、経緯の糸の組み合わせで出来ていますから、白×白、白×淡いベージュ、白×普通のベージュ、淡いベージュ×淡いベージュ、淡いベージュ×普通のベージュ、普通のベージュ×普通のベージュ・・・という組み合わせが成り立ち6通りの色ができます。

IMG_91732.jpg
写真2番目は近接です。6つの色の面の中に、白と普通のベージュの格子が入っています。それで複雑に見えるグラフィックが完成しているわけです。

IMG_91722.jpg
写真3番目はもっと近接です。格子が揺らいでよろけ格子になっているのは、特殊な組織になっているのではなく、ただ縮み織の表面の形状にしたがっているだけです。

IMG_91822.jpg
写真4番目は、ルーペで拡大してみました。白×淡いベージュの部分、すなわち2番目に淡い面を撮っています。格子の経糸はベージュ、格子の緯糸は白だとわかります。

IMG_91762.jpg
写真5番目は、ライトスコープで拡大してみました。経糸と緯糸の糸の撚り方の強さの違いが分かります。緯糸に強撚糸を使うのが縮みです。もっと写真が鮮明ならば1本ごとに撚りが反対向きになり、戻ろうとする藩動力で縮みが生じているところをはっきりお見せできるんですけどね。
スポンサーサイト
[ 2017/04/11 ] 各地の絣・紬 | TB(0) | CM(0)