花也の桜の訪問着

第三千三十八回目は、花也の桜の訪問着です。

今日も梅岩寺に行ってきました。たった1日でずいぶん開きました。

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いちばん上の写真は、2本の枝垂れ桜のうち若い方で、昨日と同じ位置で撮っています。

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写真2番目は、同じ木を反対側から撮っています。

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写真3番目は、2本の木のうち老木の方です。昨日は1分咲きでしたが、今日はもう少しだけ咲きました。

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写真4番目は近接です。

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写真5番目は、花也の桜の訪問着の全体です。

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写真6番目は近接です。半防染効果で、防染された部分が完全に白抜きにならず、中間色になっていて、それが薄墨桜のように見えます。友禅ではなくダンマル描きによって描かれていると思われますが、ダンマル描きにありがちな写生的表現ではなく、友禅の糸目のように精細に防染されています。

いちばん光が当たる部分といちばん影になる部分にあしらい(刺繍)がされています。花芯の微妙な彩色が巧みですね。
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[ 2015/03/31 ] 友禅 | TB(0) | CM(0)

野口の桜の着尺

第三千三十七回目は、野口の桜の着尺です。

今日は、都内より気温の低い青梅でも、春らしいポヤポヤした陽気になりましたので、梅岩寺の垂れ桜を見に行ってきました。

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いちばん上の写真は、2本あるうちの若い方の木です。3分咲きぐらいでしょうか。逆光で撮っているので見づらいですが、この写真が、今日のこの場の空気をいちばん伝えているように思います。

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写真2番目は、2本のうちの老いた方の木です。1分咲きぐらいでしょうか。

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写真3番目は、1分咲きの木を近接で撮ってみました。

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写真4番目は、野口のぼかしの着尺を反物の幅を写真の幅として撮ったものです。生地の裏を見ると鉛筆で桜が描いてあります。それを元にぼかしをつくるんですね。

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写真5番目は、近接です。

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写真6番目は、野口の着尺を反物の幅を写真の幅として撮ったものです。実際に制作しているのは岡重です。岡重らしく模様自体はちょっとかわいすぎですが、地色を焦げ茶にしてバランスをとろうとしているようです。

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写真7番目は、近接です。

野口の更紗の着尺の帯合わせ

第三千三十六回目は、野口の更紗の着尺の帯合わせです。

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いちばん上の写真は、織悦の袋帯「扇子霞文」を合わせてみました。エキゾチックな更紗の着物に、センスと霞という和風なテーマを合わせてみました。

昨日、更紗の着物の欠点は更紗の帯が合わせられないこと、書きましたが、その反対に、文化的につながりの薄い純和風の帯を合わせることは可能なんですね。しかし、帯の意匠に余白があるから合っているように見えるのかもしれませんね。

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写真2番目は、織悦の袋帯「インドモール立木段」を合わせてみました。織悦の横段シリーズは、織悦の袋帯の中でも価格的にリーズナブルで、しかも使い道が広いという便利な帯です。段の中の模様には何種類もありますが、これは一目でわかるインド風で、更紗との親和性が高いです。

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写真3番目は、織悦の袋帯「栗枝繍文」を合わせてみました。背景が金地(経糸が鶸色の絹糸、緯糸は平金糸)で金屏風のようですが、そのわりに模様に硬さがなく、カジュアルな雰囲気もあります。模様の軟らかさの理由は、「繍文」というタイトルにも表れています。これは西陣製ですから織物ですが、元絵は刺繍ということです。

元絵が織物ならば、パターンがあって模様が堅くなりがちですが、刺繍ならば個人が自由に手で刺していくので模様が自由で軟らかい雰囲気なのです。

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写真4番目は、織悦の袋帯「厳島蝶鳥花文」を合わせてみました。着物の更紗は植物文ですから、帯で鳥を加えて花鳥が完成するという帯合わせの王道です。孔雀のような鳳凰のような鳥が、正倉院模様のような大陸的なおおらかさがあり、エキゾチックで更紗に親和性があります。

しかしタイトルの「厳島」から、本絵が平家納経と分るので、平安末期の公家文化が極まったころの文化で、純和風の起源のようなモチーフなんですね。文化というのは重層的なので、帯合わせによって異質な文化を合わせると、潜在していた要素と結合して、妙な化学変化が起きることがあります。

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写真5番目は、大西勇の袋帯「有栖川龍文」を合わせてみました。有名な有栖川錦には、カクカクした鹿や馬もありますが、これは龍の部分です。加賀前田家に伝来したものなのに「有栖川」と呼ばれるなど謎の多い列ですが、モチーフから言って中国から輸入されたものでしょう。
[ 2015/03/29 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

野口の更紗の着尺の帯合わせ

第三千三十五回目は、野口の更紗の着尺の帯合わせです。

更紗の着尺(小紋)は、季節もなく、とても便利な存在ですが、ただ1つだけ大きな欠点があって、それは更紗の帯が合わせられないことです。反対に言えば、更紗の染め帯もまた便利ですが、更紗の着物に合わせられないのが欠点ということですね。

更紗の着物に対する帯合わせは、更紗がダメとなれば、更紗の反対の傾向を持つものとして、和風のものや直線的な意匠のものを合わせるか、更紗を超えてエキゾチックなものということで、鸚哥や象を合わせるということになります。いろいろ試してみたいですが、今回は龍村の光波帯を使ってみます。

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いちばん上の写真は、龍村の光波帯「獅噛鳥獣文錦」を合わせてみました。「獅噛鳥獣文錦」の元作品は、高台寺にある豊臣秀吉所用の陣羽織です。素材は絹、織の組織は綴、産地としてはペルシア、本来の用途は敷物だろうということです。ようするにペルシア絨毯ですね。模様は日本にいない動物がテーマなので、更紗を超えるエキゾチックを合わせる帯合わせです。

龍村の光波帯シリーズは基本は経錦ですが、この帯は経錦に加え、一部が絵緯糸による表現になっています。経錦は、経糸が浮沈して模様表現する組織ですが、そのために宿命的に模様が繰り返す意匠になります。そのために今回の光波帯による帯合わせはすべて、着物の模様の大きさと帯の模様の大きさが同じようになってしまいました。

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写真2番目は、龍村の光波帯「印度五葉文」を合わせてみました。この帯も経錦に加え、一部が絵緯糸による表現になっている、光波帯シリーズとしてはやや高級バージョンです。

インド原産の模様ですし、植物文ですから、更紗どうし合わせているじゃないかと言われそうですが、五葉文が曲線でつながるのではなく整然と並んでいるので、意外と違和感はないのではないですか。また、帯の色が黒地に金とオレンジということで、龍村ブランドでなければ下品と言われても仕方がない配色なのですが、それがプラスになっているのかもしれませんね。

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写真3番目は、龍村の光波帯「ペルシア佳人」を合わせてみました。これは基本の経錦による織物です。インドやペルシアのミニアチュールにあるような宮廷の女性像で、エキゾチックの極致のような意匠で、更紗を飛び越えた感じですね。

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写真4番目は、龍村の光波帯「日野間道」を合わせてみました。名物裂この帯も経錦以外の組織も使った光波帯シリーズとしては高級バージョンです。間道類は、直線デザインで曲線模様の更紗とは対照的ですが、じつは輸入された名物裂で、インド原産のものもあり、反対でもあり同系でもあるという帯合わせとしては優れたパターンですね。

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写真5番目は、龍村の光波帯「遠州七宝」を合わせてみました。名物裂の「遠州緞子」ですが、商品化する際に商標登録できるように独自の商品名が与えられたのだろうと思います。この帯も経錦に加え、一部が絵緯糸による表現になっている、光波帯シリーズとしてはやや高級バージョンです。

石畳文の直線も、年輩向け風でありながら都会的でもある配色も、小堀遠州という和で模様でもない数寄者のイメージも、私は今日いちばんの帯合わせのように思います。
[ 2015/03/27 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

野口の更紗の着尺

第三千三十四回目の作品として、野口の更紗の着尺を紹介します。少し前にも更紗の着尺を紹介したことがありますが、柄が違います。

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いちばん上の写真は、反物の幅を写真の幅として撮ったものです。

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写真2番目は近接です。

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写真3番目は別の場所の近接です。

「青い桜」というテーマ

第三千三十三回目は、「青い桜」というテーマです。

昨日、青い桜が意外に綺麗だったので、今日は青い桜をさがしてみました。

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いちばん上の写真は、当店にある掛け軸の表装の裂です。石川豊信の肉筆浮世絵の表装に使われている裂で、名物裂の牡丹唐草を桜に置き換えたような意匠です。桜が蔓植物のように見えて妙ですが、もともと中国から輸入された牡丹唐草の意匠を、和風にアレンジして織ったものでしょう。

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写真2番目は橋村重彦の訪問着の全体です。江戸時代の友禅の小袖をほぼそのまま写した意匠で、全体の背景は桜ですが、丸い取り方があって菊、梅などの季節の違う花が描かれています。春でも秋でも着られる感じでもあり、中途半端な感じでもありますね。まあ季節に配慮した着物というのはそういうものでしょう。

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写真3番目は、橋村重彦の訪問着の近接です。背景を成す桜を近接で撮ってみました。背景とは思えない存在感がありますが、青い桜が意外ですが、江戸時代の友禅には反自然的な色の使い方をしたものが多くありますから、この青もそれを踏襲しているのでしょう。

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写真4番目は、さらに近接です。桜の花も葉もグラデーションが多用されていますが、青だけは平板に染められています。効き色として入れられているから、濁らせない方が効果的と言う計算でしょうか、それとも江戸時代の作例もそうなっていて、それを踏襲しているのでしょうか。
[ 2015/03/25 ] 友禅 | TB(0) | CM(0)

千葉よしのの「桜」

第三千三十二回目の作品として、千葉よしのの「桜」を紹介します。藍染で染めた「青い桜」です。

千葉家の藍染については、ホームページ本体の「各地の紬絣」→「藍染」のところに詳しく書いていますので、お暇な方はご覧ください。藍は30度を超えると発酵が始まり染められる状態になるので、熱帯地域では、藍の成分が多い植物が水に浸かった状態になると自然に染料ができたのでしょう。たまたまその液体に布を浸けたら青く染まったというのが、人類は藍染を発明したきっかけだと思います。日本では、古代においては夏だけ染められました。しかし中世になると加熱することで1年中染められるようになりました。また近世になると阿波で効率良く質の良い藍が製造されるようになり全国に流通するようになりました。

このような3段階の進歩は社会にも影響を与えました。藍が季節限定のものであった時代、藍は人々の生活の一部で、家にあっては主たる生産者でない人によって行われていたはずです。しかし、加熱して1年中染めるようになった後は、染める人の年収が保証されるようになったため、専門職業として成り立つようになりました。村に紺屋(こうや)が現れたのです。さらに江戸時代になって安定した流通網ができると、紺屋は自分で藍を栽培せず、阿波産の藍玉を買って染の工程だけを行うようになりました。藍染が農業ではなくなったわけで、都市の内部にも進出したのだろうと思います。

江戸時代以降、藍染の職人や作家は、徳島の佐藤さんの藍を買って染める人が多いわけですが、昭和になって突如、古代の染め方を続けている人が発見されました。それが千葉あやのさんで、シーラカンス並の大発見ですから、すぐ調査が行われ人間国宝になったのです。それが女性で年輩者であることも理論通りでした。職業分化以前の藍染は、主たる生産者は食糧生産を行い、それを担えない人が藍染をしていたはずだからです。

千葉家では、あやのさんの死後はよしのさん、その後はまつえさん、というように代々お婆さんによって継承されています。初夏にしか生産できないため一家の主の仕事にはならないんですね。もし、有名になったからと言って、一家の主が作家になってしまったら、伝統に反してしまうんだと思います。だから大手の百貨店で展覧会を巡回するような数はないんです。

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いちばん上の写真は、麻の生地の反物に桜の模様を型染した着尺です。反物の幅を写真の幅として撮っています。これはかつて私が注文したものですが、古代以来の藍染なら、本当は麻が相性が良いだろうということで麻で染めています。よしのさんは藍の生産と染だけでしたが、あやのさんまでは生地も織っていました。それは麻でしたから。

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写真2番目は近接です。麻→夏物なのに、桜はおかしいんじゃないかと思われるかもしれませんが、生地は麻が藍の色の発色が綺麗だし、模様はこの桜が良かったので仕方がないんです。

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写真3番目は、正絹の生地に型染と絞りで桜の模様を染めた名古屋帯です。桜は型染ですが、絞りの併用は成功か失敗か悩むところ。ものづくりのゆるさも千葉さんの藍染の特徴ですね。倉部さんの刺繍や花也の友禅とは対極の世界です。でも色だけは期待を裏切らないですね。桜の青っていうのもなんだか自然に思えてしまいます。

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写真4番目は近接です。
[ 2015/03/24 ] 各地の絣・紬 | TB(0) | CM(0)

野口の着尺の帯合わせ

第三千三十一回目は、野口の着尺の帯合わせです。

昨日は龍村の帯を合わせてみましたが、今日は染も織も自由に使ってみたいと思います。

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いちばん上の写真は、千切屋治兵衛の友禅と箔と刺繍の名古屋帯「斜線と水玉」を合わせてみました。実際に制作したのは中井亮さんです。着物の曲線模様に対し、帯は黒地に朱色の強い直線で、互いの個性を際立たせる組み合わせにしてみました。

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写真2番目は、東京の堰出の疋田と刺繍の帯を合わせてみました。意匠としては竜田川ですね。着物の曲線模様に対し、帯は市松模様だから直線ですが、上と違って優しい雰囲気です。

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写真3番目は、秀雅の友禅の名古屋帯を合わせてみました。実際に制作したのは安田です。以前紹介した時に、更紗と書いたらレースだと指摘された帯です。今日は直線と曲線の例として合わせてみました。上の2つの例では、曲線模様の着物に直線模様の帯を合わせてみたわけですが、今回は曲線模様が直線に並んだ帯です。

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写真4番目は、洛風林の袋帯を合わせてみました。名物裂の「大黒屋金襴」です。小牡丹唐草に宝尽くしが合わせてあります。配色が、白地に青と茶色でおしゃれですが、着物の地色の焦げ茶色ともよく調和して、都会的な帯合わせになっています。

西陣でいちばんセンスが良いと思われるブランドはどこか、と訊かれたら、それは当然洛風林ですが、その洛風林を使うのであれば、絶対にお洒落に決めないといけませんね。洛風林を使いつつ帯合わせが失敗して野暮になっていたら恥ずかしいですよね。

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写真5番目は、藤井絞の更紗の帯を合わせてみました。絞りと友禅を併用した帯です。全体の場と花の丸い形が絞りで、更紗の葉や蔓が友禅です。上の例では、色の調和を重視したので、今度は反対にぱっと綺麗な色を合わせてみました。単彩の焦げ茶の着物に対し、花が咲いたような帯の色です。

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写真6番目は、中町博志の加賀友禅の名古屋帯「春蘭」を合わせてみました。今まで、形が直線だの曲線だの、色が調和だの反対だのと言ってきましたが、今回は理屈を言わず綺麗な友禅を合わせてみました。抽象的な着物の模様に対し、帯は具象画を合わせてみました、という理屈も言えますが。
[ 2015/03/23 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

野口の着尺の帯合わせ

第三千三十回目は、野口の着尺の帯合わせです。

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いちばん上の写真は、龍村の名古屋帯「アンデスの神」を合わせてみました。国籍不明の着物の模様に対し、エキゾチックなテーマの帯を合わせてみました。アンデスと言えばインカと思ってしまいますが、その発掘品や図像の多くはプレインカのものです。チャンカイとかチャビンとかそれぞれ時代区分もあるのですが、文字が無いし発掘も途上で新しい事実が次々に出てくるので、プレインカとひとまとめに言うことが多いんですね。

これは土器の模様ではないかと思いますが、個性のあるモチーフながら長方形の取り方に閉じ込められているので、すっきりしつつ伸びやかな曲線模様とは何もかも反対で、合わせものとしては相性がいいように思います。

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写真2番目は、龍村の名古屋帯「バルト海遊文」を合わせてみました。これもエキゾチックテーマで、バイキングですね。略奪や殺戮を業とするバイキングが帯の模様になるのは疑問ですが、そこは意匠のテクニックで、バイキングたちに楽器を持たせているんですね。

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写真3番目は、龍村の名古屋帯「芳彩」を合わせてみました。着物のすっきりした抽象的な模様に対し、帯で花を加えてみました。ただの花ではなく花鳥の組み合わせになっていますが、同じモチーフが繰り返し並んで横段模様になっています。

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写真4番目は、龍村の袋帯「印度耀花文」を合わせてみました。これも上と同じく、着物の抽象模様に対し、帯で花を加えていますが、同じモチーフが繰り返し並ぶ横段模様です。伸び伸びした曲線模様である着物に対しては、直線である横段という発想で合わせています。

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写真5番目は、龍村の袋帯「甲比丹縞格子」を合わせてみました。近世に東インド会社経由で輸入されたインドの裂には、木綿の縞である唐桟と、マハラジャしか持てないような金糸を使ったモールとがあります。これはモールを模したものです。

日本の金糸は、金箔を和紙に貼り、それを裁断して芯糸に巻き付けて金糸にしますが、インドの金モールは、金の薄板を芯糸に巻き付けるということなので、金の使用量がすごく多いのではないかと思います。私は現物を持っていないので実際に観察する機会が無いんですけどね。
[ 2015/03/22 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

野口の着尺

第三千二十九回目の作品として、野口の着尺を紹介します。

焦げ茶色地で単彩の曲線模様の着尺です。

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いちばん上の写真は、反物の幅を写真の幅として撮ったものです。曲線模様をたどっていくと、2mぐらいごとに同じパターンが出て繰り返すので、長大な長さの型紙を使っていることがわかります。着物として仕立てた場合は、上下が帯で区切られますし、2mごとに繰り返しているということを確認できる人はいないでしょうから、その意味では訪問着と一緒ですね。

型紙の上端と下端は同じ位置で曲線模様が終わるようにデザインされています。そのため型を置き換えた場所に型継が発生せず、無限に曲線がつながっていくように見えるんですね。

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写真2番目は近接です。生地には幾何学模様のような地紋があります。このような余白の多い図案では地紋の有無は重要ですね。花柄ではぶち壊しですし、古典柄でも作品の趣旨が違うかも…というわけでやはり幾何学模様しかないわけですね、しかも市松のような直線模様です。

花也の桜の付下げ

第三千二十八回目の作品として、花也の桜の付下げを紹介します。

今日紹介する花也の付下げも、FC2を始める前に多摩ケーブルのブログで掲載したことがあるものですが、ちょうど桜の時期なので載せてみました。

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いちばん上の写真は、前姿(マエミ+オクミ)です。雪輪と霞をテーマにしています。雪輪は茶色と青色と型疋田で、中には柳を背景に桜の花のみ(葉が無い)が描かれています。

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写真2番目は、茶色い雪輪を近接で撮ってみました。

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写真3番目は、青い雪輪を近接で撮ってみました。この桜も昨日の桜と同じように赤と金で装飾されていますが、糸目を見ると制作したのは別人ですね。昨日の糸目は擦れているところはありませんが、今日の糸目は毛筆の飛白のように擦れています。

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写真4番目は、茶色い雪輪を近接で撮ってみました。
[ 2015/03/20 ] 友禅 | TB(0) | CM(0)

花也の桜の付下げ

第三千二十七回目の作品として、花也の桜の付下げを紹介します。

今日紹介する花也の付下げは、FC2を始める前に多摩ケーブルのブログで掲載したことがありますが、もう何年もたっていますし、ちょうど桜の時期なので載せてみました。

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いちばん上の写真は、前姿(マエミ+オクミ)です。地紋で市松模様になっている生地を利用して、市松に模様を配した意匠です。この生地の地紋には凹凸の大きいところと小さいところがあって、その組み合わせで市松模様が浮いて見えるのです。桜の模様は、凹凸の大きい方にも小さい方にも描いてありますね。それぞれ視覚効果が違うと思います。

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写真2番目は近接してみました。これは生地の凹凸の少ない方に描いてありますね。桜の花弁はピンクで描きたいところですが、ここでは赤と金と白で表現されていて装飾的な雰囲気になっています。

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写真3番目も近接です。これは生地の凹凸の大きい方に描いてありますね。

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写真4番目はもっと近接してみました。生地の凹凸の大きい方に描いてある模様を近接で撮っています。花芯などが金糸であしらいになってその部分だけ少し立体的になっています。友禅というのは絵ですから本来平面ですが、地紋のためになんとなく絵に奥行きがあるように見えます。生地と加工の連携と言うことでしょうね。
[ 2015/03/19 ] 友禅 | TB(0) | CM(0)

野口の長襦袢を紹介します。

第三千二十六回目の作品として、野口の長襦袢を紹介します。

いつまでも冬かと思っていたら、あと10日もすれば桜が咲くんですね。今週は暖かく来週は寒いという予想ですが、そのために桜の花は長持ちするだろうと言われています。

今日紹介するのは、桜の花をテーマにした長襦袢で、全体が市松模様になっています。

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いちばん上の写真は、反物の幅を写真の幅として撮ったものです。

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写真2番目は近接です。普通に見ると絞りに見えますが、近接で見るとじつは型染のようです。色を染めた部分は、おそらく複数の型を使って絞りのようなムラをつくり、桜の形は、わざと不完全な形にして稚拙な絞りのように演出しているのです。

千切屋治兵衛の付下げ「桜に桜蝶」の帯合わせ

第三千二十五回目は、千切屋治兵衛の付下げ「桜に桜蝶」の帯合わせです。

今日は色合わせをテーマに帯合わせをしてみました。淡ローズの地色に対し、くっきりした色を合わせたり同系色を合わせたりしてみます。

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いちばん上の写真は、帯屋捨松の袋帯を合わせてみました。意匠は捨松にとってはお得意の更紗系ですね。淡ローズの地色にはグレーという組み合わせは定番的ですね。

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写真2番目は、帯屋捨松の袋帯を合わせてみました。やはり捨松お得意のペルシア系の更紗ですが、地色はちょっと大胆な青です。

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写真3番目は、龍村の袋帯「陶楽騎馬文」を合わせてみました。くっきり黒の帯合わせです。

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写真4番目は、帯屋捨松の袋帯「牡丹唐草文」を合わせてみました。「帯屋捨松」のロゴのない手織りの高級品です。意匠は名物裂を写しただけの単純なものですが、地の白とピンクのグラデーションは全て引き箔で表現されていて、コストも手間もかかっています。

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写真5番目は、龍村の袋帯「錦秀遺宝錦」を合わせてみました。金地に多色の帯です。単彩の着物の対し、色を足す帯合わせですね。
[ 2015/03/17 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

千切屋治兵衛の付下げ「桜に桜蝶」の帯合わせ

第三千二十四回目は、千切屋治兵衛の付下げ「桜に桜蝶」の帯合わせです。

桜に合わせる帯と言えば、なんと言っても象ですよね。理由は、以前に書いたとおり、摩耶夫人が白い象の夢を見て釈迦を生んだのが4月8日で「はなまつり」、ちょうど桜の時期だからです。今回はまず、象の帯で帯合わせをしてみます。

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いちばん上の写真は、大西勇の袋帯を合わせてみました。正倉院御物の蝋纈屏風に取材したものです。正倉院の染織品は、織物は精緻ですが染物は素朴なタッチで、この帯でも象の素朴な形が再現されています。倉部さんの作品は精緻過ぎるぐらいですから、バランスが取れていいかもしれません。

地色は着物の淡ローズに対し帯は紫で、メリハリがきいています。

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写真2番目は、大西勇の袋帯を合わせてみました。正倉院御物の銀平脱の合子に取材したものです。銀平脱の合子は不合理なまでに面倒な技法で作られるものです。古代の建築や工芸には多くの人生を犠牲にしてつくったようなものがありますが、銀平脱の技法もそんな1つです。

用途は碁石入れで、象さんチームと鸚哥さんチームがあります。お太鼓は象が出ますが、腹文では鸚哥が見られると思います。地色は平漆糸の引き箔による茶色で、淡ローズの地色の着物の年齢層を上げています。

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写真3番目は、紋屋井関の「御寮織」シリーズの袋帯を合わせてみました。これも上と同じく正倉院御物の銀平脱の合子に取材したものです。象と鸚哥が平等に並んでいる意匠です。地色はほぼ金色で、着物に対し色数を増やさない帯合わせになっています。

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写真4番目は、紫絋の袋帯を合わせてみました。懐紙入れをテーマにしたもので、その懐紙入れに秋草や桐、あるいは琳派風の模様があるという設定になっています。友禅の取り方模様の発想で、模様を直接表現するのではなく、懐紙入れという器物を介在させることで、テーマの違う複数の模様を不自然にならず同居させることができます。

ここでは、象を離れ、普通にフォーマルの着物ならこんな帯合わせをするだろうということで選んでみました。帯の地色は重い銀色(経糸が黒の絹糸、緯糸が平銀糸)、模様の地色は金色((経糸が白の絹糸、緯糸が撚金糸を2本束ねたもの)で、淡ローズの着物の地色に対してはメリハリのある帯合わせになっています。
[ 2015/03/16 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

、千切屋治兵衛の付下げ「桜に桜蝶」の細部

第三千二十三回目は、千切屋治兵衛の付下げ「桜に桜蝶」の細部です。

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いちばん上の写真は、マエミの桜の枝を近接で撮ってみました。

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写真2番目は、花の部分にさらに近接してみました。花の部分だけが刺繍で強調してありますが、普通の京友禅のあしらいであれば、花弁の輪郭を刺繍するか、花芯を刺繍するかですが、この作品ではそのいずれでもない特徴的な表現をしています。

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写真3番目は、斜めから撮ってみました。このような刺繍の表現に対しては、斜めから撮る方が有効ですね。花の部分を立体的に見せようとしたという趣旨がよくわかります。

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写真4番目は、後姿の花枝です。後姿には、マエミと同じ花枝が少し簡素になってあります。
[ 2015/03/15 ] 繍箔 | TB(0) | CM(0)

千切屋治兵衛の付下げ「桜に桜蝶」。制作は倉部。

第三千二十二回目は、千切屋治兵衛の付下げ「桜に桜蝶」を紹介します。制作したのは倉部さんです。

桜の花弁を蝶の翅に見立てた図案は家紋にもありますが、それと本来の桜の花枝を合わせた意匠です。地色はピンクというより淡ローズです。本当のピンクよりも年齢幅が広いと思います。金彩や金糸の刺繍の作品は、地色が濃い方が引き立ちます。そのために私が倉部さんの作品を注文すると濃い地色ばかりになってしまいます。

この作品は千切屋治兵衛が主導して創ったものですから、金+淡い地色というテーマにチャレンジしています。結果として、春のポヤポヤした空気が表現できているのではないでしょうか。商品としての着物ですから、出来るだけ多くの人が着られるものであることが大事ですが、作品と思えば、その季節の空気感をきちんと表現できてることが大事です。そういう意味ではこの地色こそふさわしいということでしょうね。

倉部さんの作品は美しいですが、コストがかかりすぎるために模様面積が少ないのが欠点ですが、この作品では花弁を散らすことで面積を水増しして、訪問着風にしています。また霞ぼかしも加えられており、模様面積水増しに貢献していますが、桜に春霞ということで絶妙な組み合わせになっています。

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いちばん上の写真は、前姿(マエミ+オクミ)です。

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写真2番目は、後姿です。

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写真3番目は、胸です。桜蝶の外に花弁が数枚散っています。

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写真4番目は、袖です。
[ 2015/03/14 ] 繍箔 | TB(0) | CM(0)

一の橋の付下げ「墨色地金彩霞に宝尽くし」を斜めから撮ってみる

第三千二十一回目は、一の橋の付下げ「墨色地金彩霞に宝尽くし」を斜めから撮ってみます。

刺繍が友禅に対して優れているところの1つは、立体性だと思います。刺繍の技法には、金糸の駒繍のように立体性の高いものもありますし、菅繍のように生地の緯糸に密着させて立体性を消したものもあります。刺繍作品には、意匠や配色だけでなく、立体性も作品の中に取り込んでいく作り方をしているものもありますね。

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[ 2015/03/13 ] 繍箔 | TB(0) | CM(2)

一の橋の付下げ「墨色地金彩霞に宝尽くし」の帯合わせ

第三千二十回目は、一の橋の付下げ「墨色地金彩霞に宝尽くし」の帯合わせです。

今日は金地の帯を合わせてみます。着物は金彩の霞にわずかな色の刺繍ですから、帯も金地にして色数を増やさない帯合わせをします。都会をイメージしたコーディネートとして「無地系の着物」というのがありますが、それは模様が無いだけでなく、色数を増やさないということもありますね。

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いちばん上の写真は、龍村の袋帯「海音光映錦」を合わせてみました。織物で、1秒ごとに形が変わる波を表現するというのは野心的なテーマですが、古典の美と写実の美を兼ねたものが出来たらすごいですよね。さらに「光」だけでなく「音」も織り込むことができたなら…そんなテーマの帯だと思います。

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写真2番目は、しょうざんの袋帯を合わせてみました。徳田義三のシリーズの「花兎文」です。モチーフとしては、角倉金襴の意匠をそのまま写しただけですが、地色が金で模様も金っていうのは、考えてみれば斬新ですね。

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写真3番目は、北村武資の袋帯「連珠七宝文」を合わせてみました。金地ではないですが黄色地なので、色数を増やさない趣旨には合致するので使ってみました。この帯には色違いもあるようですが、黄色がいちばん突出した感じで面白いです。自動車だって赤くても何とも思いませんが、黄色いとびっくりしますよね。

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写真4番目は、帯屋捨松の袋帯「籠目菊牡丹文」を合わせてみました。お太鼓としては菊が出るようですが、そのばあい腹文としては牡丹が出るのだと思います。
[ 2015/03/12 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

一の橋の付下げ「墨色地金彩霞に宝尽くし」の帯合わせ

第三千十九回目は、一の橋の付下げ「墨色地金彩霞に宝尽くし」の帯合わせです。

この付下げは、色も限定されていますし、テーマは宝尽くしという古典柄。おまけに縁起が良いだけで季節もないのですから、フォーマルならどんな帯でも合いそうです。帯合わせとしてはとても簡単で、やりがいというのもないのですが、まあ適当に合わせてみます。

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いちばん上の写真は、織悦の「彩悦錦」シリーズの袋帯「菊枝亀甲地文」を合わせてみました。現代であえば、喜多川平朗と俵二さんでおなじみの有職織物の二陪織物を再現したものですね。地の亀甲文と模様の枝菊が二重になっているように見える織物です。

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写真2番目は、織悦の袋帯「厳島蝶鳥花文」を合わせてみました。鳥と蝶と花がのびのびと表現されていてモダンな雰囲気ですが、タイトルの「厳島・・・」から、平家納経に取材していたものと分ります。他で見た平家納経の帯と絵が違うと思われることもあると思いますが、平家納経というのは30巻ぐらいあって装飾も沢山あるのです。

上の有職文と同じく、平安の公家文化に属するものということになりますね。

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写真3番目は、大西勇の袋帯「有栖川雲龍文」を合わせてみました。名物裂として有名な有栖川錦に取材したものです。帯や着物に使われる有栖川模様としては、カクカクした鹿とこの龍が有名ですね。本には「有栖川家に伝来・・・」などと書いてあるものがありますが、実際には加賀前田家に伝来したもので、なぜ「有栖川」というのかはわからないそうです。

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写真4番目は、帯屋捨松の手織袋帯「桃山立沸花文」を合わせてみました。「帯屋捨松」のロゴのない高級品バージョンです。近世の能衣装に取材したものです。
[ 2015/03/11 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

一の橋の付下げ「墨色地金彩霞に宝尽くし」の細部

第三千十八回目は、一の橋の付下げ「墨色地金彩霞に宝尽くし」の細部です。

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いちばん上の写真は隠れ蓑ですね。

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写真2番目は、上の写真の裏側です。

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写真3番目は金嚢(宝袋)です。

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写真4番目は、上の裏側ですが、一緒に写っているのは七宝の裏側です。七宝とは、法華経にでてくるもので、諸説あるようですが、金・銀・瑠璃(ラピスラズリ)・玻璃(水晶)・シャコガイの貝殻・真珠・珊瑚あたりではないでしょうか。

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写真5番目は隠れ笠です。

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写真6番目は隠れ蓑ですが、いちばん上とは表現を変えています。
[ 2015/03/10 ] 繍箔 | TB(0) | CM(0)

一の橋の付下げ「墨色地金彩霞に宝尽くし」。制作は倉部さん。

第三千十七回目の作品として、一の橋の付下げ「墨色地金彩霞に宝尽くし」を紹介します。制作したのは倉部さんです。

コストの高い倉部さんの作品でありながら、びっくりするほど多く(20個ぐらい)刺繍の模様がついています。刺繍の1つ1つは倉部さんらしく全く隙のない端正なものですが、それは明日、細部として紹介します。しかしこの作品の美点は、刺繍の技術そのものよりも、夢から覚めないような不思議な雰囲気ですね。意匠自体は、伝統的な宝尽くしに霞を加えたもので、ありふれたものであるはずなんですけどね。

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いちばん上の写真は、前姿(マエミ+オクミ)です。

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写真2番目は後姿です。

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写真3番目は片袖です。

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写真4番目は胸です。
[ 2015/03/09 ] 繍箔 | TB(0) | CM(0)

野口の更紗の着尺の帯合わせ

第三千十六回目は、野口の更紗の着尺の帯合わせです。

3枚の着物を同時に帯合わせをしたので、写真はたくさんあるのですが、読んでくれているみなさまも飽きて来たでしょうから今日で終わりにします。今日は使い残し画像のうち、私が気に入っているものです。

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いちばん上の写真は、水色の更紗に大松の友禅染の袋帯を合わせてみました。大松は大黒屋松三郎の意味で、大彦(大黒屋彦兵衛)の本家筋になります。テーマの「鸚哥と花の丸」は、正倉院御物の「銀平脱の合子」を踏襲したものでしょう。

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写真2番目は、黄緑の更紗に北秀の刺繍と箔の袋帯を合わせてみました。淡いグレー地に金(一部の刺繍が銀)のみの装飾で、いかにも北秀らしい都会的な雰囲気になっています。上下に余白のある水平方向の模様なので、更紗の無限的な曲線模様とも同居できるのではないかと思います。

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写真3番目は、水色の更紗に菱一で仕入れた東京の刺繍の袋帯を合わせてみました。名物裂の荒磯緞子に取材したものですが、背後の波が省略され魚だけというシンプルな表現になっています。さらに使っている色も黒・白・金だけですから、配色もシンプルになっていて、いかにも江戸風ですね。

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写真4番目は、グレーの更紗に帯屋捨松の桃の袋帯を合わせてみました。桃は西王母の伝説に基づく長寿のモチーフですから、桃の季節はいつ?なんて気にする必要はありません。地色は普通の黒ではなく、経糸は黒い絹糸、緯糸は平漆糸(漆またはラッカーを塗った和紙を裁断したもの、本金の平金糸の漆またはラッカーバージョン)なので軽くて光沢があります。

経緯とも黒い絹糸で織った単純な黒地とはコストが全然違うはずです。帯屋捨松の袋帯を買うときは、どちらのバージョンか確認してみてください。
[ 2015/03/08 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

野口の更紗の着尺の帯合わせ

第三千十五回目は、野口の更紗の着尺の帯合わせです。

今日は縞と格子で合わせてみました。私は縞や格子の帯というのは万能なので、着物を着る習慣のある方は1本持っていても良いのではないかと思っています。

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いちばん上の写真は、グレーの更紗に龍村の「光波帯」(仕立て上がり名古屋帯)シリーズの「飛鳥間道」を合わせてみました。「飛鳥間道」はあくまで龍村のネーミングで一般名は違います。法隆寺に伝来する幡に使われている赤地の裂で、その幡には、ほかに「赤地格子連花文錦」と「円文白虎朱雀錦」も使われています。

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写真2番目は、水色の更紗に龍村の袋帯「海老殻間道」を合わせてみました。名物裂の本で言えば、間道類のところに青木間道などともに載っていることがあります。

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写真3番目は、黄緑の更紗に龍村の「光波帯」(仕立て上がり名古屋帯)シリーズの「日野間道」を合わせてみました。本歌は東京国立博物館にありますが、間道というより、うねうねした横段に見えます。

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写真4番目は、グレーの更紗に龍村の「光波帯」(仕立て上がり名古屋帯)シリーズの「遠州七宝」を合わせてみました。名物裂の「遠州緞子」を商品化したものです。「遠州七宝」というネーミングは、商標登録するためだと思います。「遠州緞子」では一般名なので商標登録できないのでしょう。

光波帯シリーズは、組織としては基本のパターンである古代以来の経錦(複数の色の経糸が浮沈して模様を表現する)で織られていますが、中には現在の西陣の主流である織り方である絵緯糸も加えたものがあり、それは値段が高くなっています。これはその1つですね。

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写真5番目は、グレーの更紗に花也の刺繍の名古屋帯「横段にアールヌーボー亀甲」を合わせてみました。縞や格子の特集は、更紗の曲線に対し直線を合わせるということでしたが、ここでは直線が直線でなくなってしまいました。でもまあこのぐらいの帯合わせどうですか。

「アールヌーボー亀甲」は、刺繍の下にある糊防染による白抜きの模様です。おそらく明治か大正の図案としてあるもので、当時の図案家が「ヨーロッパにはアールヌーボーというのがあるらしい」と聞き知って作ってみた図案ではないかと思います。
[ 2015/03/07 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

野口の更紗の着尺の帯合わせ

第三千十四回目は、野口の更紗の着尺の帯合わせです。

今日は染め帯で合わせてみます。西陣織の袋帯で合わせるばあいは、曲線模様で濃厚な更紗の着物に対しあっさりした帯を合わせるという選択肢もありますが、染の名古屋帯で合わせるばあい、あっさりした帯では着物の中に埋没してしまう気がします。そこで、今日はいずれもエキゾチックを高める帯合わせをしています。

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いちばん上の写真は、黄緑の更紗に大羊居の染め帯「楽園」を合わせてみました。二頭立ての象が貴人が乗る車を引くというエキゾチックというより意味の分からない意匠です。象が白いですし貴人が女性なので、摩耶夫人に見立て4月8日に締めると良いですね。

本当はこの図案は、大彦の黒留袖「象のいる天国」に使われたもので、そのダイジェスト的な帯です。元の黒留袖は、車の周囲に西洋風の天使が飛び回っていて、さらに意味不明な作品になっていました。

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写真2番目は、水色の更紗に大羊居の染め帯「更紗遊苑」を合わせてみました。更紗をテーマにした帯なので、更紗の上の更紗を重ねることになります。しかし、帯の更紗は、草花模様が曲線で連続するパターンではないので、違和感はないですね。

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写真3番目は、グレーの更紗に大羊居の染め帯「舞踏会」を合わせてみました。舞踏会の会場のシャンデリアをテーマにしたものです。この作品もかつて大彦の訪問着にあり、帯下に複数のシャンデリアがぶら下った図案でした。

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写真4番目は、黄緑の更紗にヤマト染芸の染め帯を合わせてみました。ヤマト染芸は外山さんという人が運営する東京友禅の個人工房です。お父さんは、きしやの下絵師だったと聞いています。現在は下絵師というのは制作の一工程ですが、昔は小売店に所属しユーザーの要望を直に聞きながら下絵を描いたのでしょう。

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写真5番目は、グレーの更紗に藤井絞の染め帯「オペラ座」を合わせてみました。絞りの基本原理は、生地を摘まんで圧力をかけて防染することなので、花のような丸い形は容易く絞ることができます。しかし直角や直線を絞るのはむずかしそうですね。さらにこの作品のように、濃淡関係でない2色が同居して、その一方が線状につながっていくという意匠はどのように絞るのでしょうか。

さらに2色の境目に細く染まっていない白い部分が見えます。これは色を重ねたのでなく、完全に染め分けているということです。感性だけの作家にはできないことですね。絞りを買う時の1つのコツは、技術的に難しいことをしている作品を選ぶということです。そうすると、類似品が出て値崩れするということがないのです。
[ 2015/03/06 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

野口の更紗の着尺の帯合わせ

第三千十三回目は、野口の更紗の着尺の帯合わせです。

今日は、龍村の名古屋帯で合わせてみます。龍村の名古屋帯は、日本の古典に取材したものも外国のモチーフに取材したものもあります。今日はエキゾチックなものを集めてみました。

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いちばん上の写真は、水色の更紗に「バルト海遊文」を合わせてみました。西洋のモチーフですが、「エキゾチック」というテーマでまとめてみました。

最近ヒストリーチャンネルが初めて独自制作したという「ヴァイキング」というドラマを見ているのですが、略奪遠征だけでなく部族内部でも毎回ひどい殺戮で、ヒストリーチャンネルらしく内容は濃いのですが気が滅入るという状態です。

そんなものが着物や帯の模様になるのか、と思いますが、この人たちは竜頭の付いたヴァイキング船に乗っていながら、みんな楽器を持っているのです。こういうのが着物の意匠を選ぶときのテクニックですね。楽器を持っているので、殺生にはかかわっていないということです。

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写真2番目は、黄緑の更紗に「オアハカの鳥」を合わせてみました。オアハカは世界遺産です。独特の派手な色ですが、これがこの土地の民族色のようで、旅行した人のブログを見ると現地のお土産屋さんで売っている民芸品がみんなこんな色をしています。

更紗模様に対し鳥の組み合わせで、両方合わせて日本流に言えば「花鳥」ですね。着物の更紗の連続する曲線模様に対し、帯の非連続で整列している模様という組み合わせも良いと思います。

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写真3番目は、グレーの更紗に「木画狩猟錦」を合わせてみました。元絵は正倉院御物で、木画とは違う木を嵌め込んだ象嵌です。このテーマは日本人に愛され「韃靼人狩猟文」として近世まで繰り返し描かれました。韃靼とインド原産の更紗では南北が逆ですが、エキゾチックでまとめています。

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写真4番目は、水色の更紗に「スウェーデンの鳥」を合わせてみました。スウェーデン刺繍の作品に取材したものです。刺繍作品としてすでにあるものを同じ染織技法の織で再現しているわけですね。

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写真5番目は、グレーの更紗に「豊穣文」を合わせてみました。元絵は王家の谷にある墳墓の1つの壁画だと思います。収穫というテーマは、今まで努力してきたことが報われるということで縁起が良いですが、秋の季節限定とも見られてしまいがちですね。

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写真6番目は、黄緑の更紗に「双鳥繍紋」を合わせてみました。着物の更紗と同じ曲線の草花模様なので、ちょっとリスキーですが、鳥がメインなので「花鳥」をつくったつもりです。この帯の図案を考えるうえで重要なのは「繍紋」という言葉です。元絵が刺繍ということなんですね、刺繍というのは個人が自分の意思でできるものなので、織に比べて図案が自由なのです。この帯はもちろん織ですが、元々織物として描かれた図案より自由なはずです。
[ 2015/03/05 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

野口の更紗の着尺の帯合わせ

第三千十二回目は、野口の更紗の着尺の帯合わせです。

昨日は曲線模様でエキゾチックな更紗の着尺に対し、シンプルで明快な袋帯を合わせました。今日は逆の発想で、着尺を上回るエキゾチックで濃厚な袋帯を合わせます。

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いちばん上の写真は、黄緑の更紗に大西勇の袋帯を合わせました。正倉院御物の蝋纈屏風の取材したものです。着物が更紗である場合、それを上回るエキゾチックといえば象ですよね。

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写真2番目は、3点の更紗の中ではいちばん地味なグレーの着尺に、大西勇の袋帯を合わせてみました。正倉院御物の銀平脱の合子に取材したものです。用途は碁石入れで、象さんチームと鸚哥さんチームで競うようになっていました。聖武天皇はどちらを使ったのでしょうか。

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写真3番目は、水色の更紗に龍村の袋帯「西域舞踊錦」を合わせてみました。更紗を上回るエキゾチックということで、鸚哥と西域の踊り子さんに来てもらいました。更紗の出発点がインドと思えば、少し地域がずれますが、エキゾチックな雰囲気ということで、その辺はOKです。

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写真4番目は、黄緑の更紗に帯屋捨松の袋帯「豊公花鳥錦」を合わせてみました。豊臣秀吉の陣羽織ですが、おそらくペルシア絨毯を輸入したのだと思います。更紗を上回るエキゾチックとしての鸚哥ですが、鸚哥に注目しなければ更紗模様であり、同じ模様を重ねるリスクのある帯合わせではありますね。

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写真5番目は、黄緑の更紗に龍村の袋帯「陶楽騎馬文」を合わせてみました。イスラム陶器に取材したもので、更紗を上回るエキゾチックとして民族衣装の女の子の登場です。イスラム陶器はミナイー手とかラスター彩などで知られますが、ホンモノをだまされないで買う勇気がない人は加藤卓男がいいですよね。

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写真6番目は、水色の更紗に桝屋高尾の刺繍の袋帯を合わせてみました。今はねん金で有名ですが、かつてはこういうのもつくったことが有ったんですね。刺繍は技法にいろいろなバリエーションがあるので日本製だと思います。刺繍の日本製と中国・ベトナム製との見分けは、技法のバリエーションです。

上手い下手は個人の問題ですから見分けには使えません。技法のバリエーションが多ければ日本製というのは、外国で職人を促成して指図してつくらせる場合は、単一の技法を学ばせる方が効率が良いからです。

西洋の騎士の紋章に取材したもので、更紗の産地とは違いますが、エキゾチックという括りで合わせてみました。西洋の紋章は元は楯に書かれていたので、こういう形なんですね。家系を表すために模様を追加していくため、日本の家紋のようなシンプルとは逆の美しさを持っています。この帯の意匠は誰の紋章なのか調べたのですが、残念ながらわかりませんでした。
[ 2015/03/04 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

野口の更紗の着尺の帯合わせ

第三千十一回目は、野口の更紗の着尺の帯合わせです。

着尺(小紋)には、フォーマル感が強いものからカジュアル感が強いものまで幅があります。一般的には、正倉院文様や名物裂文様のように格の高いモチーフをテーマにしたモノの方がフォーマル感が強いということは言えます。また飛び柄と総柄では、飛び柄の方がフォーマル感が強い感じがしますね。特に大きな飛び柄が少数配されているものは、ちょっと見には軽い訪問着にも見えますから、特にフォーマルっぽと感じるのではないでしょうか。

小紋のフォーマルからカジュアルまでの広いレンジのうち、更紗はどの辺に位置するのでしょうか。まず総柄なので、カジュアル方向と感じます。しかし、大きな更紗模様は地空きも大きくなり、訪問着っぽい感じにもなります。また更紗は名物裂の1ジャンルなので、フォーマル方向とも思います。しかし生地は木綿ですし、上品というよりお洒落の扱いですから、カジュアルかもしれません。なかなか奥が深いんですね。このような多様な性質をもつものは「扱いが難しい」と感じてはいけません、「いろいろ使える」と考えましょう。

更紗には、袋帯も名古屋帯も合わせることができます。今日は袋帯を合わせてみますが、訪問着に合わせるような重い帯より、軽くて都会的な帯の方が良いですね。今日はその代表として織悦の比較的リーズナブルな値段の帯を合わせてみます。

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いちばん上の写真は、織悦の袋帯「業平菱」を合わせてみました。水色の更紗に、有職文様であるシンプルな「業平菱」を合わせています。曲線模様である更紗に対して、美しい直線模様の業平菱の組み合わせです。

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写真2番目は綺麗な黄緑の更紗に織悦の袋帯の横段「モール段文」を合わせてみました。横段模様のシリーズは、織悦の中では価格的にいちばんベースになるものです。段の中の模様はインドやシャムをテーマにしていて、よく見ると意外に個性的です。

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写真3番目は、地味なグレーの更紗に織悦の袋帯「光琳水」を合わせてみました。琳派のエッセンスだけを取り出したシンプルですが使いやすい帯です。桜の着物に合わせて、「桜に流水」もつくれます。

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写真4番目は、綺麗な黄緑の更紗に織悦の袋帯「能衣彩間道」を合わせてみました。このきれいな黄緑の更紗は、着るのに勇気が要りそうですが、実際に帯合わせをしてみると、この黄緑がいちばん楽しいんですよ。

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写真5番目は、水色の更紗に織悦の袋帯「彩若松」を合わせてみました。この帯も、文章に例えると要点だけ箇条書きにしたような、シンプルな帯ですね。左右微妙に角度が違う枝があることで表情が生まれ、退屈な図案にならないで済んでいるのです。図案のテクニックですね。
[ 2015/03/03 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

野口の更紗の着尺

第三千十回目の作品として、野口の更紗の着尺を紹介します。

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いちばん上の写真は、反物の幅を写真の幅として撮ったものです。

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写真2番目は上の着尺の近接です。

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写真3番目は、上の着尺の色違いです。

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写真4番目は近接です。

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写真5番目も色違いですが、以前仕入れたものの色が綺麗すぎてそのまま残っていました。

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写真6番目は近接です。

龍村の袋帯「波兎遊跳文」の帯合わせ

第三千九回は、龍村の袋帯「波兎遊跳文」の帯合わせです。

今回の帯は紬用と書きましたが、存在感のある龍村の袋帯なのでフォーマル方向にも使ってみます。徐々にフォーマル方向に移行するという意味で、まずは紬地の付下げからです。 

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いちばん上の写真は、千切屋治兵衛の紬地の付下げを合わせてみました。制作したのは中井淳夫さんで、茶陶の陶画のように見える洒脱な絵をテーマにしたものです。洒脱な陶画が白い輪郭線でくっきり描いてあってはおかしいですから、技法的には友禅ではなくダンマル描きを使っています。

紬地の感触をザラザラした陶器の肌に見立てたわけで、中井さんらしい仕掛けだと思います。紬地+洒脱なダンマル描きということで、付下げの中ではいちばんカジュアルな着物ということになりますね。

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写真2番目は、一の橋の付下げを合わせてみました。紬地で更紗風の意匠です。更紗本来の曲線模様を、斜線である直線模様の中に閉じ込めたものです。更紗は日本の古典模様よりもカジュアルな雰囲気がありますが、そのカジュアル感と紬地を組み合わせた付下げです。

綸子や縮緬よりも紬地の方が着易いという方は多いので、紬地の訪問着や付下げというのはとても良い着物のはずです。しかし、フォーマルなのかカジュアルなのかわからず、着て行く場がわからないという声もありますね。その声を「フォーマルでもカジュアルでもあるので着て行く場が広い」に変えるために必要なことは、帯合わせだと思います。

帯合わせによって、よりフォーマル方向、よりカジュアル方向というように操ればいいのです。これはそのための1つの提案で、紬用の帯を合わせてカジュアルに着易いようにしています。当然、フォーマル方向に操る帯合わせもあるわけです。

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写真3番目は、花也の付下げを合わせてみました。紬地に菱取りの中に霞と草花文を描いたものです。上の2点は、紬地を意識してカジュアルな模様やエキゾチックな模様をテーマにしていましたが、この作品は紬を意識せず、普通に友禅らしい模様を描いたものです。

紬地に糊糸目の友禅の組み合わせは、自然素材同士というイメージがあり、実際に糸目の線が乳白色で柔らかくナチュラル感があります。秋草のようなテーマには向いているかも、それも紬地のメリットではあるんですね。

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写真4番目は、一の橋の付下げを合わせてみました。こちらは縮緬地に楓と芒を描いたものです。初めて紬地以外にチャレンジしてみましたが、特に違和感はないようです。濃厚な赤茶地が個性的過ぎて好き嫌いが分かれがちですが、開き直って黒地の帯を合わせてしまいました。

私はじつは、大きくて単純な模様が好きです。これは大きな楓と芒を当たり前に並べただけのもの。こういうの流行らせたいんですけどね。
[ 2015/03/01 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)