龍村の袋帯「波兎遊跳文」の帯合わせ

第三千八回は、龍村の袋帯「波兎遊跳文」の帯合わせです。

今日は着尺(小紋)に合わせてみました。この帯は、紬専用というわけではなく染物にも使えるようですね。

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いちばん上の写真は、藤井絞の着尺を合わせてみました。帯と着物が同系色になるように合わせてみました。絞りには、絞りを解いた時に意外な意匠が現れることに意義がある有松以降の絞りと、はじめから具象画的な意匠を目指して絞っていく辻が花系とがあります。これは楓という具象画的モチーフを絞りで表現しようとした辻が花系の絞りですが、それで総柄を埋めた高級品です。

眺めていると分るのですが、楓は絞ってないですよね。楓と楓の間を絞って、楓の模様をつくっていますよね。

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写真2番目は、「3代目更勝」と表示された更紗の着尺を合わせてみました。更勝というのは青木さんという姓で、「染織の美」「染織と生活」などの資料によれば、元は大阪で明治時代に東京に移り、東京の文化として型染の更紗が根付くことの元になった大変な功労者です。ただし、直系の方と親戚筋の方があるようで、「3代目更勝」という商標登録ではないかと思います。

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写真3番目は、野口の着尺を合わせてみました。飛び柄の着尺が合うか試してみました。気球をテーマにしていて、実際に染めているのは岡重だと思います。飛び柄というのは帯合わせしやすいですよね。

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写真4番目は、野口の着尺を合わせてみました。普通では帯合わせしにくい総柄で大柄も着尺を合わせてみました。帯にそれなりの存在感がないと着物に負けてしまうのですが、さすが龍村は光りモノの力を借りなくても負けませんね。

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写真5番目は、野口の着尺を合わせてみました。華やかで大胆な横段の慶長小袖風の花柄を合わせてみました。帯のうさぎとも共通する明るい茶色です。
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[ 2015/02/28 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

龍村の袋帯「波兎遊跳文」の帯合わせ

第三千七回は、龍村の袋帯「波兎遊跳文」の帯合わせです。

昨日は、帯の配色に考慮して、黄八丈を中心に黒~焦げ茶~黄色などの着物を集めました。最初から色が調和しているものを集めているので、合うに決まっていますよね。そこで今日は、色の調和は考えず、いろいろな色に合わせてみたいと思います。

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いちばん上の写真は、松枝哲哉の久留米絣を合わせてみました。紬に合わせる帯であれば、青系の色に着物に合わないといけません。日本の伝統の色は藍染で、今でも紺色の比率は高いわけですから。

松枝哲哉の藍の色にはこの作品のように明るい色もあります。数十回藍甕に浸けることで、黒に近いぐらいの濃い藍色に染めた色も美しいですし、百年単位で考えれば濃い藍の方が退色に耐えるのではないかと思いますが、今のユーザーはこのような明るい藍色が好きですよね。

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写真2番目は、小岩井工房の上田紬を合わせてみました。工房→問屋→小売店というような通常の流通ルートではなく、工房が直接販売することの多い紬です。信州旅行とセットで購入される方が多いのではないでしょうか。杉村春子さんや池内淳子さんのような女優さんが愛好していたことでも知られています。

この作品も、なんとなく都会的ですよね。たいていの帯にあってしまいます。

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写真3番目は、大城カメの琉球絣を合わせてみました。大城カメは、南風原の大城織物工場の先先代の当主で、伝統工芸展でも有名な作家でした。これは晩年の技巧的な作品ですね。現在は孫の哲(さとし)さんの時代です。

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写真4番目は、かつての重要無形文化財の結城紬を合わせてみました。縦縞の中に亀甲絣、縦縞の外は絣という個性のある意匠です。色は赤紫でしょうか。真綿の落ち着いた質感ですし、白い絣がありますから、派手な色ではありません。

いろいろ合わせてみて、帯の地色が黒いので何でも合う印象ですね。
[ 2015/02/27 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(2)

龍村の袋帯「波兎遊跳文」の帯合わせ

第三千六回目は、龍村の袋帯「波兎遊跳文」の帯合わせです。

今回の帯は、黒、茶色、黄緑の配色ですから、着物も黄色~焦げ茶辺りの色を選んで、全体の着姿として同系色でまとめるようにしてみました。そういう配色であれば、まず思いつくのは黄八丈ですね。黄八丈は、山下母子を中心に近年人気ですが、パートナーに龍村ブランドなら相応しいように思います。

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いちばん上の写真は、新田機業の紅花紬を合わせてみました。「太子間道」とネーミングされた格子です。あくまで商品名としてネーミングされているだけで、法隆寺に伝来する絣の裂とは共通性はないと思います。紅花の色とはイメージが違う渋い色ですが、紅花は最初に水溶性の黄色の染料が出て、その後に紅い染料が出ます。それに藍染を併用すると、赤・黄・青の三原色を得ることになり、理論上、重ね染によっていろんな色が作れるのです。

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写真2番目は、大城広四郎の琉球絣を合わせてみました。「琉球本染かすり」のラベルがある本人存命中のものです。


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写真3番目は、黄八丈を合わせてみました。黒地に細い黄色の縞の黄八丈です。離れて見ると、黒とわずかな黄色が混じって焦げ茶色に見えます。

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写真4番目は、山下八百子の黄八丈を合わせてみました。

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写真5番目は、山下八百子の黄八丈を合わせてみました。こちらは派手な黄色に見える黄八丈です。
[ 2015/02/26 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

龍村の袋帯「波兎遊跳文」の細部と拡大

第三千五回目は、龍村の袋帯「波兎遊跳文」の細部と拡大です。

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いちばん上の写真は、うさぎ本体の近接です。うさぎ本体と波では織り方が違うのがわかります。波の表現は、緯糸が長く浮いてスピード感を表しています。走るうさぎの胴体の周りの風が当たる部分は、波と同じ織り方になっています。劇画のような表現です。

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写真2番目は品質表示ラベルです。品質表示は「絹100%」ですから、金糸やポリエステルフィルムのような光り物を一切つかっていないということになります。龍村の袋帯というとフォーマルのイメージが強いですが、これは紬用ですね。伝統工芸品や作家モノの高い紬を買ったときに、それにバランスの取れる帯は何かと考えたときに、同じような伝統工芸品の帯を合わせるよりも、龍村ブランドを持ってくる方が意外性があって良いと思います。

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写真3番目は、うさぎの胴体の拡大です。胴体の内側と外側の織り方の違いがよくわかります。

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写真4番目は、波の拡大です。
[ 2015/02/25 ] 西陣・綴 | TB(0) | CM(0)

龍村の袋帯「波兎遊跳文」

第三千四回目の作品として、龍村の袋帯「波兎遊跳文」を紹介します。

江戸時代に流行し、家紋としてもありますし、伊万里の染付の皿や神社の彫り物としても見ることの多い波兎文をテーマにした袋帯です。地色は黒に見えますが、濃小豆色となっています。波兎のイメージの源泉は、「緑樹影沈んで 魚木に登る氣色あり 月海上に浮かんでは兎も波を奔るか面白の島の景色や 」という「竹生島」の一節です。

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いちばん上の写真はお太鼓です。

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写真2番目は腹文です。

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写真3番目は、うさぎを近接で撮ってみました。

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写真4番目は、腹文の波を近接で撮ってみました。
[ 2015/02/24 ] 西陣・綴 | TB(0) | CM(0)

花也の染め帯「丸華文」の帯合わせ

第三千三回目は、花也の染め帯「丸華文」の帯合わせです。

今日は着尺(小紋)に合わせてみます。無地や江戸小紋に対しては合うに決まっているので、一般には合わせにくい個性のある着尺も選んでみます。

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いちばん上の写真は、野口の着尺(小紋)を合わせてみました。干菓子をテーマにしたもので、紫の無地部分を挟んで横段になっています。仕立て方によって大きな市松模様っぽくもなります(全身完全な市松にはなりません)。干菓子というのは、花もうさぎも鳥もあるので、作者の都合でいろんなものが描ける便利なモチーフです。

帯の淡いローズに合わせて紫を選んでみました。横段模様の色が変わる部分はグラデーションになっているので優しい雰囲気です。帯の華文もグラデーション表現が使われているので、多少の共通性を感じられると思います。

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写真2番目は、野口の着尺(小紋)を合わせてみました。葡萄をテーマにしていますが、一般的には帯合わせしにくい大きい模様の総柄で色も強く、しかも主張がある着物ですね。地色は濃い紫で、帯の淡いローズにたいしては相性が良いと思います。

淡い色でまとめられた帯は負けそうですが、帯の模様の周りの余白があるために、模様自体は隔離されているのが救いです。まあなんとか・・・といったところでしょうか。

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写真3番目は、野口の着尺(小紋)を合わせてみました。季節の制約のない更紗模様で、大きさも適当ですから着易い着物のはずですが、黄緑色が何とも綺麗で年配者には勇気が要りますね。透明感のある爽やかな帯合わせというテーマで合わせてみましたが、着物雑誌のグラビアページ向きかも。

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写真4番目は、野口の着尺を合わせてみました。小倉健亮(けんすけ)の弟子の1人、森健持さんの着尺です。小倉健亮さんは近代の辻が花の創始者の1人で、弟子からは息子の淳史さんをはじめ多くの伝統工芸展入選者を輩出しています。辻が花については、マスコミを通じて素人に知られているのは久保田一竹、伝統工芸展入選を通じ文化庁に認められているのが小倉健亮という棲み分けではないですか。私自身は、絞った後に本当に染液に浸けている辻が花が好きで、藤井絞を選んでいますが。

この着尺は、なんと直線の形に絞って、全体を格子にしています。技法としては辻が花ということになりますが、絞るという行為は生地を摘まむことから始まると思えば、花の形などは容易く、直線を絞るというのはもっとも難易度が高いということに気が付きます。室町時代の辻が花にはごく限定的に作例がありますね。絞った後、実際に染液に浸けているかは疑わしいですが、しかしそれは室町時代のホンモノもまた同じです。室町時代には伝統工芸ではないので、何をしてもホンモノとかニセモノとか言われなかったはずなので。

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写真5番目は、城間栄順の紅型の着尺を合わせてみました。帯合わせのもっとも難しい着物である紅型でも試してみました。
[ 2015/02/23 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

花也の染め帯「丸華文」の帯合わせ

第三千二回目は、花也の染め帯「丸華文」の帯合わせです。

今日は紬に合わせてみます。先日はこの帯の意匠について、青色のグラデーション帯よりフォーマル方向だろう、と書きましたが、そのことで紬に合わせる際に不自由があるわけではありません。普通の人は、丸い形の模様について、それが鏡裏文なのか、唐花文なのか、ユング派の錬金象徴なのか、そんなこと判別できないですものね。

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いちばん上の写真は、青戸柚美江の出雲織「垣の花」を合わせてみました。青色グラデーション帯でも青戸さんを合わせたので、ここでも試してみました。黒に近い濃い藍ながら、青戸さんの藍は透明感があるんですね。花也の色も透明感があるので、爽やかどうしで良いみたいです。

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写真2番目は、深石美穂の川平織の着尺を合わせてみました。沖縄には多様な織物がありますが、深石さんというのは、そのほとんど全てを高いレベルでできたしまう人ですね。この着尺も、技法としては手結もロートンも含まれています。意匠も創作に見えて、御絵図帳のテイストをちゃんと引き継いでいるようです。

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写真3番目は、秋山真和の綾の手紬を合わせてみました。実際に19世紀の沖縄の織物として現存するものを再現したものです。色についてはけっこう派手な茶色ですが、退色を考慮してオリジナルの姿に戻したものでしょう。茶色と淡いローズの配色を試してみました。

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写真4番目は、久米島紬の細かい格子の着尺に合わせてみました。黒に近い泥染の色です。淡いローズは茶色にも黒にも合うみたいですね。

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写真5番目は、読谷花織に合わせてみました。淡いローズに紫という配色です。
[ 2015/02/22 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

花也の染め帯「丸華文」の帯合わせ

第三千一回目は、花也の染め帯「丸華文」の帯合わせです。

この帯の帯合わせは、先日の青色のグラデーションの帯と同じ技法ですから、使い方も同じで良いでしょう。ただ、出典がよくわからない青色のグラデーションの帯に対して、こちらは格の高い古典模様である華文ですから、少しフォーマル方向にも対応できるように思います。青色のグラデーションの帯の時は、紬と着尺(小紋)にだけ合わせてみましたが、今回は軽めの付下げにも合わせてみたいと思います。

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いちばん上の写真は、花也の付下げを合わせてみました。白揚げで波だけをテーマにしたものです。地色も墨色なので、完全に無彩色ですから、帯合わせの時には色合わせの必要がないので自由度が高いと思います。

名古屋帯を合わせるということで、軽めの付下げを合わせるつもりで、波だけのこの付下げを選びましたが、実際に合わせてみると色が無くてもけっこう迫力で、ちょっと苦しいかも。

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写真2番目は、花也の付下げを合わせてみました。上の波の付下げは人気商品で、いろいろなバリエーションがつくられています。この付下げはその1つで、千鳥を加えて「波に千鳥」としたものです。千鳥の数だけ模様の質量は増しているはずですが、淡い地色のせいかむしろ名古屋帯で対応可能になっている?

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写真3番目は、花也の付下げを合わせてみました。菖蒲の葉を水平に配し、梅、菊、楓などの植物を合わせた意匠です。糊糸目は、職人さんによって個性があるのが良いところなのですが(ゴム糸目はほぼ全員上手い)、この人の糊糸目は毛筆の飛白のようにかすれているのが味わいです。もちろん書道と同じで、「かすれ」も美しいものとして演出しているのですが。

帯の丸い模様に対して、着物は水平模様という組み合わせを狙っています。

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写真4番目は、花也の付下げを合わせてみました。竹をテーマにしていて、全体としては飛び柄みたいですが、マエミなど付下げとして柄のあるべき場所に模様にの比重が多くなっている、ちゃんと手描きの付下げです。竹の数が多いので、意外と模様の総面積は多いですね。

帯の丸い模様に対して、着物は垂直模様という組み合わせを狙っています。

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写真5番目は、千切屋治兵衛の付下げを合わせてみました。実際に制作したのは藤岡さんです。藤岡さんは柔らかい糊糸目を使う人で、輪郭線が柔らかいと作品が温かく感じますね。また、糊糸目なので線の色も真っ白ではなく乳白色なので、なお温かい感じです。

テーマが花ではなく果実であるところがちょっと個性。
[ 2015/02/21 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

花也の染め帯「丸華文」の細部

第三千回目は、花也の染め帯「丸華文」の細部です。

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いちばん上の写真は、お太鼓の近接です。刺繍の立体性がわかるように斜めから撮ってみました。水色の刺繍糸を見ると2種類使われているので、グラデーション表現は染色によるものだけではなく、刺繍糸についても行われているようです。

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写真2番目は、黄色い刺繍糸部分の拡大です。なんと刺繍糸は、絹の色糸に金糸が並んで刺繍されていました。絹の自然な光沢に見えていたのは、じつは嘘で、金糸で演出されていたのです。映画のSFX的な発想ですね。

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写真3番目は、水色の刺繍糸部分の拡大です。こちらは銀糸が並んで刺繍されていました。暖色には金、寒色には銀ということは、友禅のあしらいのように金糸で装飾したかったということではなく、西陣の帯的な発想で光って見せるための小細工として隠されているということですね。

[ 2015/02/20 ] 繍箔 | TB(0) | CM(2)

花也の染め帯「丸華文」

第二千九百九十九回目の作品は、花也の染め帯「丸華文」を紹介します。

先日紹介した水色のグラデーションの染め帯と、同じ時期、同じ下職によってつくられたものです。同工異曲にも見えますが、よく考えると作品のコンセプトが違います。先日紹介したものは、形はモダンとも古典とも判然とせず、水色のグラデーションという視覚効果だけで見せるものでした。一方、今日紹介するものは、正倉院以来の高い格式と伝統を持った古典模様としての華文です。彩りとして2色の色もグラデーションとして使われているということです。

この違いは帯合わせにも微妙に影響してくるでしょう。先日紹介した帯は、水色のグラデーションが藍染の着物に合いました。こちら破格の高い古典模様としての華文ですから、守備範囲としてはややフォーマル方向ということになるでしょう。

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いちばん上の写真はお太鼓です。今回の作品の技法も、先日と同じく、花也の得意とするもの糊糸目ではなく、ゴム糊による防染で糸目のない白抜きを作って、いつもの友禅の染料でない画材を使って彩色しています。しかしながら、全体の意匠は古典模様であり、全体は白揚げで一部だけを淡い色で色挿ししているということは、じつは典型的な花也スタイルなのです。

つまり、先日の作品は新しい技法で新しい意匠、この作品は新しい技法でいつもの意匠という違いです。聖書風に言えば、先日は新しい革袋に新しい酒を入れた例であり、今日は新しい革袋に古い酒を入れた例ということでしょう。

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写真2番目は腹文です。腹文の意匠は、お太鼓のダイジェストであるのが普通ですがこの場合はどうでしょうか。形を見ると、片側はお太鼓の華文を同じ形で縮めたもの、もう一方はお太鼓の華文を同じ大きさで一部分を切り取ったものです。色を見ると、お太鼓は黄色と水色のグラデーションですが、腹文では、それぞれ1色ずつ分けています。

お太鼓の模様を因数分解して、腹文の2つの模様をつくったように見えます。極めて理論的なダイジェストですね。

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写真3番目は、お太鼓の近接です。

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写真4番目は、腹文の片側です。

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写真5番目は、腹文のもう1つの片側です。

セールのダイレクトメールについて、私は適当に配布しているので、自分はお得意様のはずなのにメールが来ないという方もいらっしゃると思います。お気軽にお問い合わせください。また新規に希望される方もお問い合わせください。
[ 2015/02/19 ] 繍箔 | TB(0) | CM(0)

野口の着尺「短冊華文」の帯合わせ

第二千九百九十八回目は、野口の着尺「短冊華文」の帯合わせです。

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いちばん上の写真は、千切屋治兵衛の染め帯「」と合わせてみました。実際に制作したのは倉部さんです。着物が倉部さんの訪問着の意匠に似ているので、帯を倉部さんにして合わせてみました。形としては、着物の短冊に四角に対して帯は丸です。帯は箔と金糸の刺繍だけなので、全体の色数は増えません。

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写真2番目は、加賀友禅作家、百貫華峰の染め帯を合わせてみました。百貫華峰は日展で連続して入選していて、加賀友禅界の人気作家です。着物は短冊と華文だけで絵画性に乏しいですから、それを補うため、帯は思い切り絵画性の高いものにしてみました。もともと友禅は絵画性に高い技法ですから。

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写真3番目は、花也の染め帯「槇」を合わせてみました。ダンマル描きと金彩と金糸の刺繍を合わせた作品で、ダンマルで槇を描き、その一部の枝葉を輝度の異なる金彩で加工したり、刺繍をしたりすることによって、遠近感や明暗を表現しています。

流れは暈しで表現していますが、砂(流れの周囲の点々)は、槇の枝葉より白がくっきりしているので、ここだけダンマルではなく友禅糊による防染のようです。槇の木が並んでぼかしの流れがあるだけですから図案は単純ですが、その分技法のバリエーションは凝っています。

色数は増やさず、多少の絵画性を付加するパターンですね。

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写真4番目は、花也の染め帯「地紙に羊歯文」を合わせてみました。こちらは、典型的な花也の様式である、繊細な糊糸目による作品です。羊歯というのは日陰に生える陰気な植物のイメージですが、着物の意匠に使われるばあいは、冬に枯れないことから永続性を表す縁起の良い模様ですし、しかも季節が不明で1年中着られるというありがたいものです。

もう1つ良いところは、シダ類というのは、生物の分類では門にまたがる大きなグループです(界門綱目科属種の順で、類は科学用語ではない)。そのため形がさまざまで、意匠としては自由度が大きいのです。

羊歯の表現には絵画性を感じますが、地紙(扇面)に押し込められ、着物の短冊と同じ取り方となっています。また、花也らしく糊糸目にはこだわる一方、色彩には冷淡で単彩作品になっています。そのため、ほどほどの絵画性というところですね。
[ 2015/02/18 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(2)

野口の着尺「短冊華文」の帯合わせ

第二千九百九十七回目は、野口の着尺「短冊華文」の帯合わせです。

短冊取りの飛び柄で、中には金彩で華文が描かれています。模様は短冊の四角い形が繰り返して並んでいるだけですし、中の模様も伝統の華文にすぎませんから、上品で洗練されていますが、絵画性・物語性の少ない意匠だと思います。

このような着物に対する帯合わせとしては、縞や格子の帯を合わせて、絵画性・物語性の少ないものどうしのコーディネートにするか、花や鳥の帯を合わせて、着物に不足している絵画性・物語性を帯で補うコーディネートにするか、2通りの組み合わせがあり得ます。

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いちばん上の写真は、龍村の袋帯「海比丹縞格子」を合わせてみました。近世にインドから(東インド会社経由)輸入された裂には、お洒落な木綿の縞(唐桟)とモールがあります。モールは芯糸に薄い金の板を撚りつけた金糸を使用したもので、マハラジャが使うような高級品です。この帯は「縞格子」というタイトルですが、モールに取材したもののようです。

デザインは格子ですから、着物と同じように絵画性・物語性に乏しく、模様や意味を増やさない帯合わせです。色でも模様でも種類を増やさないというのは、洗練への近道だと思います。近年、無地系のコーディネートというのがありますが、「種類を増やさないのが洗練への近道」という原理を実践したものだと思います。

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写真2番目は、龍村の袋帯「有朋文」を合わせてみました。有名な鳥獣戯画に取材したものですが、それに対して「有朋文」というタイトルをつけるのは龍村らしいです。うさぎと猿が友達という意味でしょう。漫画の先祖といわれるぐらいですから、絵画性・物語性に富んでいます。絵画性・物語性を補う帯合わせです。

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写真3番目は、龍村の袋帯「印度耀華文」を合わせてみました。花を段文に配したもので、ただの格子よりは絵画性がありますが、花や動物が自由に描かれた模様よりは物語性が少ないです。いちばん上の例と2番目の例の中間というところでしょうか。

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写真4番目は、洛風林の袋帯「名物小枝文」を合わせてみました。小柄の唐草文に宝尽くしが加えられているのが特徴ですが、このようなものは大黒屋金襴と呼ばれものの写しです。曲線の蔓がついた花模様ですから絵画的ですが、名物裂の写しですから観念的であり、本来の写生的な花模様よりも絵画的ではないですね。

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写真5番目は、龍村の名古屋帯「桐花文」を合わせてみました。桐という単一モチーフをアレンジしたもので、写生的な作品ほど絵画的ではありませんが、名物裂として写されてきたものより観念的ではないですね。回りくどい言いかたなので、絵画性の高い順に不等式で表すと、写生またはもともと物語性のある絵画≧創作またはアレンジ模様≧名物裂≧幾何学模様・縞格子ですね。

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写真6番目は、龍村の名古屋帯「薫雅」を合わせてみました。正倉院模様の鳥、花、雲をアレンジしたもので、正倉院模様の美点である大陸的なおおらかさがよく出ていると思います。
[ 2015/02/17 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

野口の着尺「短冊華文」

第二千九百九十六回目の作品として、野口の着尺「短冊華文」を紹介します。

あれっ、と思われた方も多いと思います。今年のお正月に紹介した倉部さんの刺繍の訪問着にそっくりですね。一方は洗練を極めた細密な刺繍の訪問着、こちらはお洒落な飛び柄の小紋です。明らかに同じ元絵からスタートしていると思われますが、まさか偶然ということはないでしょう。

どちらかが真似したばあい、たいてい真似したものは下品なものですし、そんなものは論じる価値もありません。しかし、この2点はフォーマルとカジュアルの違いはあれ、どちらも上品でおしゃれです。どういう過程でこの2点が生まれたのか、京友禅の世界はわからないですねえ。

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いちばん上の写真は、反物の幅を写真の幅として撮ったものです。

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写真2番目から4番目は、模様の1つ1つを近接で撮ってみました。

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野口の振袖「瀧模様」の帯合わせ

第二千九百九十五回目は、野口の振袖「瀧模様」の帯合わせです。

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いちばん上の写真は、しょうざんの徳田義三シリーズの袋帯を合わせてみました。しょうざんといえば、呉服メーカーというより不動産業やレジャーランドのイメージですね。きものマニアにとってはそういうビジネス上手なブランドイメージはありがたくないですが、この徳田義三シリーズはマニアの期待にも答えるものです。

この帯は本金の引き箔とポリエステルフィルムを縦横に使って、伝統的でありながら創作的な、西陣の文化そのもののような帯です。地色はポリエステルフィルムを使った光沢のある紫です。

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写真2番目は、捨松の手織りの袋帯「唐織松竹梅」を合わせてみました。白地で、本金の引き箔とポリエステルフィルムを両方使って、伝統的なモチーフながら、青く光るようなポリエステルフィルムしかできない表現も多用しています。

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写真3番目は、織悦の袋帯「桃山大華文」を合わせてみました。着物と同じ黒地の帯で、朱と金で大きな桜と楓が織り出されています。桜と楓の意匠は、江戸初期ぐらいの小袖に取材しています。着物と帯を同じ色にすると、模様だけが浮いて見えます。この場合は、朱と金の桜楓だけが浮くわけですね。

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写真4番目は、織悦の袋帯「彩雪輪」を合わせてみました。黒地に朱色ということで、配色だけ考えて合わせてみました。重厚で極彩色の着物の模様に対して、帯の模様がシンプルで軽すぎるように見えるでしょうか。実際に着付けて変わり結びをしたら、これがいちばん視覚効果が良いかもしれませんけどね。
[ 2015/02/15 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

野口の振袖「瀧模様」の帯合わせ

第二千九百九十四回目は、野口の振袖「瀧模様」の帯合わせです。

野口の振袖「瀧模様」の帯合わせを考えてみます。振袖を着る年齢の家族がいない方にとっては、役に立たない事例ではありますが、極彩色の着物に対する帯合わせと思えば、派手な訪問着を着るときにはありうる事例です。

着物が極彩色であるばあい、帯の色と着物の色を反対色で合わせおうと思っても、いずれかの色は同じになってしまいます。また、同系色で合わせようと思っても、いずれかの色は反対色になってしまいます。テーマでまとめるのが難しいのです。そういうときは、色で無い色であり、かつ華やか色である金色を合わせるでしょう。今回もそこから合わせてみます。

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いちばん上の写真は、織悦の袋帯「東大寺華文」を合わせてみました。正倉院時代の唐花文です。唐花文というのは主文と副文2つのモチーフが並んでいる模様です。元は同じぐらいの大きさの2つのモチーフが並んでいたのでしょうが、やがて一方だけが肥大化し、主・副の差がある模様になりました。(この後、主題が膨張しすぎて破裂して散し模様になり、その後、凝縮し始める。デザインも輪廻するのである。)

普通は主文を主役にするものですが、この作品は主文は途切れていて、副文が中心に来ています。主要な模様を途切れさせることで、模様が帯の横幅にさらに広がっていると感じさせ、デザインを縮こまらせない効果があるのでしょう。ドガの競馬の絵の途中で途切れている馬と同じ効果ですね。実際にお太鼓柄の帯には、模様が帯の幅と長さにお行儀良く収まりすぎてつまらなく見えるものがあります。

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写真2番目は、大西勇の袋帯を合わせてみました。これも金地の帯ですが、極彩色の模様がついています。しかし模様の大きさが細かく着物の模様の大きさと重なりませんから、同質すぎる感じはありません。

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写真3番目は、織悦の袋帯を合わせてみました。「彩悦錦」という唐織のように模様糸が浮いて見えるシリーズです。金地ですが、模様の色は着物と同じ極彩色、さらに模様のテーマも着物と同じ桜です。金地を使うことで帯と着物の境界はくっきりしていますが、模様の色とテーマは同質にして、色とテーマの数を増やさない工夫をしてみました。

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写真4番目は、かのう幸の袋帯「天と地」を合わせてみました。初めて金地の帯を離れてみました。瀧の青が印象的なので、わざと帯でも似た青があるのを選んでいます。瀧に対する雲すなわち水に対する風です。仕掛けしすぎ?
[ 2015/02/14 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

野口の振袖「瀧模様」の袖と細部

第二千九百九十三回目は、野口の振袖「瀧模様」の袖と細部です。

着物の加工の主役は友禅と思いがちですが、江戸時代の小袖は必ずしもそうではなく、友禅発明後、それに飛びついたのは富裕な町人階級だけで、武家や公家は縫箔(刺繍と箔、意味としては「繍箔」と表記すべきと思うが、染織史では慣例的に「縫箔」と表記する)の小袖を着続けました。

友禅というのは刺繍や箔よりも絵画性に優れていますから、吉原遊郭の風景を意匠にしてしまうような奇想天外な小袖も生まれ、縫箔と友禅の様式は乖離したままでした.。しかし江戸後期になると、両者の妥協点ともいうべき小袖が生まれました。それは、友禅の糊防染の技法を使いながら彩色はせず、色彩を加えるという作業はすべて刺繍に任せるという小袖です。

その様式は極めて洗練されており、江戸時代の小袖の絶頂だと思います。今でも博物館や美術品のオークションで多く見ることができるので、当時としては大人気でたくさん作られたのでしょう。ただ、純粋な友禅に比べると類型的なものが多いのが残念です。そして、最高に洗練されつつ類型的なものの1つが「瀧模様」ですね。

先日の中井淳夫の「瀧模様」は、模様は糊防染と胡粉仕上げによる白抜き状態で、刺繍で色彩を加える手前で作業を止めたものです。途中まで伝統に忠実に振舞っておいて、最後の段階で裏切って自分の様式にしたんですね。黒地に白と金だけの瀧模様は個性的で、類型的であるというただ1つの欠点を克服しています。中井さんらしい憎いやり方ですね。

一方、今日の野口は、江戸時代の瀧模様小袖の様式など考慮せず、意匠だけを拝借し、最初からモダンな配色で完全に野口の様式にしています。瀧の水の青の微妙な色の順番もオリジナル発想ですが、上手いなあと思います。中井さんのやり方の方が頭が良さそうですが、自分の娘にはこちらを選ぶ、という方も多いのではないでしょうか。ぜひ見比べてみてください。

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いちばん上の写真は袖です。

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写真2番目は、反対側の袖です。

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写真3番目は、マエミの近接です。

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写真4番目もまたマエミの近接です。


[ 2015/02/13 ] 友禅 | TB(0) | CM(0)

野口の振袖「瀧模様」

第二千九百九十二回目の作品として、野口の振袖「瀧模様」を紹介します。

江戸時代後期に流行した瀧模様小袖をテーマにした振袖です。先日紹介した中井淳夫さんの振袖も瀧模様写しでした。野口と中井で雰囲気は全く違いますが、じつは源流は同じなんですね。

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いちばん上の写真は全体です。

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写真2番目は、前姿(マエミ+オクミ)です。

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写真3番目は、後姿(背中心付近)です。

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写真4番目は、下前を含む後姿です。写真2番目から4番目まではつながるように撮ってみました。
[ 2015/02/12 ] 友禅 | TB(0) | CM(0)

花也の染め帯の帯合わせ

第二千九百九十一回目は、花也の染め帯の帯合わせです。

昨日までは、帯の色に合わせ青色系の着物を合わせてきましたが、今日はそれ以外にチャレンジしてみます。

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いちばん上の写真は、千切屋治兵衛の着尺(飛び柄の小紋)と合わせてみました。実際に制作したのは大和さんです。栗鼠の模様で、色は錆ローズですね。色は違いますが、どちらも同じ程度に淡い色でよく調和していて、都会的な雰囲気になっているように思います。

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写真2番目は、野口の着尺を合わせてみました。野口のイメージカラーの1つでもある紫で楓が染められた着尺です。クリームの地色に紫のくっきりした配色が綺麗な着物に対し、グラデーションがウリの帯はどうなの?というところ。でも都会的どうしという共通点はありますね。

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写真3番目は、野口の着尺を合わせてみました。上と似たような野口っぽい配色ながら、こちらは着物も帯もグラデーションっぽい効果を狙って共通点があります。

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写真4番目は、野口の着尺を合わせてみました。多色で余白のない更紗模様です。一般的に帯合わせがしにくい模様ですが、今回はどうでしょうか。着物の複雑な模様に対する、帯の単純な模様と十分な余白のおかげで、まあそれなりに合っているように思います。

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写真5番目は、藤井絞の疋田絞りの着尺に合わせてみました。着物は黒と焦げ茶の単彩主義の疋田絞りの段模様で、全く隙もごまかしもない高級品です。本来なら合うはずですが、色系統が違うというのは、こういう感じになることですね。一見すると合わない感じですが、ずっと見ているとこれでも良いのか、という気がしています。
[ 2015/02/11 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(2)

花也の染め帯の帯合わせ

第二千九百九十回目は、花也の染め帯の帯合わせです。

この作品は、染色の技法も刺繍もすべて、水色のグラデーションを美しく見えるためだけに貢献しているように見えます。それが作者の意思であれば、合わせる着物もまた青系であるべきなのでしょうか。今日は染でも織でも、とにかく青系で合わせてみます。

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いちばん上の写真は、秦荘紬を合わせてみました。秦荘紬は秦荘町の紬と言いたいところですが、秦荘町は平成の大合併でなくなり、現在は愛荘町です。もともとは近江上布の産地で、今も機械織りの麻織物「近江ちぢみ」などもある、生きている産地です。

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写真2番目は、佐藤トシの南部紬と合わせてみました。岩手県岩泉町にかつて製糸工場があり、その廃業後に佐藤トシさんを中心に元工場に元社員が集まって織った手織り草木染の稀少な紬です。現状はよくわかりませんが、年齢的にもう織っていないのではないかと思います。

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写真3番目は、城間栄喜の紅型に合わせてみました。紅型の着物は、もっとも帯合わせが難しい着物ですが、合っているように見えます。その理由は、帯の模様の周りに余白がある、模様自体はシンプルでも刺繍を多用して重厚で紅型の模様の色と量に負けない、ということでしょう。

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写真4番目は、城間栄喜の紅型に合わせてみました。この帯合わせも違和感ないですね。紅型に合うというのはすごいことなんです。
[ 2015/02/10 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

花也の染め帯の帯合わせ

第二千九百八十九回目は、花也の染め帯の帯合わせです。

この帯は、帯合わせしやすい帯なのでしょうか、それとも相手の着物を選ぶ帯なのでしょうか。単色で余白があって、模様の意味が不明で季節が無いわけですから、帯合わせはしやすそうです。しかしその一方で、洗練されすぎてどんな着物を合わせても異物に見えて排除しそうでもあります。

今日はまず、もっとも確実な帯合わせとして、同系色でこの帯の負けないぐらい洗練された着物を合わせてみます。同系色といえば青色ですから、すなわち藍色ですね。洗練といえば、なんといっても青戸柚美江さんですね。今日は青戸さんだけ4点と合わせてみます。大変お気楽な帯合わせです。

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いちばん上の写真は、「星座」に合わせてみました。絣の基本である十字絣を並べたものですが、大小2種類あって、小さい方は真っ白、大きい方は薄い水色になっています。絣糸を作る際、十字模様にしたい部分を防染して複数回、藍に浸けるわけですが、最後まで防染を解かない部分は真っ白、最後の一回ぐらい解くのが水色になるのでしょうね。

微妙な色と大きさの違いがリズムを生んで、それが単なる十字絣ではなく、「星座」になっているのでしょう。

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写真2番目は、「瞬」に合わせてみました。おそらく「またたき」と読んで、星のまたたきのことでしょう。上と同じく宇宙に関するテーマで、伝統工芸としては意外ですが、山陰の夜空は人をそんな気にさせるのでしょうか。

絣を星に見立てれば、濃い藍の地色は夜空に見えます。青戸さんの藍の色は濃くても透明感があります。おそらく夾雑物が少ないからで、藍染が上手いということなのでしょう。

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写真3番目は、「豆腐つなぎ」に合わせてみました。宇宙という壮大なテーマから一転、わけのわからないタイトルになりました。絣は白と紺のきりっとした関係ではなく、水色と紺の馴染んだ関係になっています。

色がきりっとしないのと連動するように、形もきりっとしません。四角い形が崩れがちなんですね。絣を自在に操ってそういう形を演出しているわけですが、それが「豆腐」の意味なのでしょう。

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写真4番目は、「雪おこしピカッと落ちて霰かな」に合わせてみました。「雪おこし」というのは、日本海側の現象で、雪の季節の前に雷が鳴るらしいです。経験のない者にとっては、凄まじい光景を思い浮かべてしまいますが、住んでいる人たちには普通らしいです。作品としては、神罰で雷に撃たれるようなすごい意匠です。
[ 2015/02/09 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

花也の染め帯の細部

第二千九百八十八回目は、花也の染め帯の細部です。

京友禅における刺繍は「あしらい」と言って、着物の制作工程の最後にあり、強調したい部分に対して限定的に施すものです。花であれば、その周囲を金糸で囲ったり、芯の部分だけに刺繍をしたりするものです。それに対して、この作品の刺繍は作品の模様全体を面的に覆っています。全く違った発想によるものですね。

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いちばん上の写真は、斜めの糸が目立つ刺繍がある部分の近接です。全面が刺繍に覆われていますが、斜めの糸が目立ちます。

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写真2番目は、同じ部分の拡大です。拡大してみると、斜めの糸が目立つのは銀糸だからだということがわかります。面的に、しかし間隔をあけて適度に光ることで、グラデーション効果を多様にしているのです。

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写真3番目は、反対向きの斜めの糸が目立つ刺繍がある部分の近接です。

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写真4番目は、同じ部分の拡大です。こちらは上の例と違って斜めの糸も同色の絹糸です。改めて近接を見ると、刺繍のために青が濃くなり、グラデーション効果を高めているようです。なぜ刺繍があると青が濃くなるのか、糸自体の色が少し濃いようですが、それだけでなく、刺繍は立体ですから影が生じているということもあるようです。色を濃くするだけなら染料でもできることですが、影を生じさせることは立体である刺繍でなければできませんね。

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写真5番目は、経緯の糸が目立つ刺繍がある部分の近接です。

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写真6番目は、同じ部分の拡大です。同色の絹糸で、経緯に刺繍をし、さらに銀糸で緯方向に刺繍しています。経方向の刺繍は、立体なので光がよく当たり、明るい色に見えます。銀糸の緯糸の刺繍は輝きを与えます。

この作品は、染料(顔料か?)によって完全なグラデーションが表現されていますが、その支援材料として、ときには攪乱材料として面的な刺繍が使われ、より表現が深くなっています。花也は糊糸目一辺倒ではないんですね。悉皆屋というシステムがあるからできることで、歴史的に生まれたものは優れた点があるんですね。
[ 2015/02/08 ] 繍箔 | TB(0) | CM(0)

花也の染め帯

第二千九百八十七回目の作品として、花也の染め帯を紹介します。

画家に、色が綺麗な色彩派と形が綺麗なデッサン派があるとすれば、友禅の世界にも彩色に優れた作家と糸目が上手な作家がいます。花也は、糸目はすべて本物の糊糸目という強いこだわりを見せる一方で、色については白揚げが多いですから、彩色については冷淡だと思います。

それは本人も認識していたんでしょうね。今回は全く正反対な作品を作ってきました。白生地をゴム糊で防染して白抜き状態を作り、地染めをした後に彩色し、美しいグラデーションを作っています。さらにその上に凝った刺繍を加え立体感のある作品にしています。

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いちばん上の写真はお太鼓全体です。この作品を裏から見ると、青い色は無く白抜きのままです。染料が裏まで透っていない、すなわち本物の友禅の染料ではないんですね。えっ、糸目も彩色のニセモノ!?  というところですが、これもすべて完璧なグラデーションを作るにはその方が有利なためです。

糊糸目が良いとかゴム糸目がダメとかいいますが、本当は技法というのはすべて、良いデザインを生むための手段にすぎません。最高の技術を持っていても、それを誇ることなく、技術はデザインに奉仕する召使いだよ、と言えちゃう人でないと良いものはできないのではないかと思います。

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写真2番目は腹文です。

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写真3番目はお太鼓を少し近接にしてみたものです。、

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写真4番目は腹文の近接です。着たときは片側の模様だけ出るわけですから、これが本当の見た目ですね。
[ 2015/02/07 ] 繍箔 | TB(0) | CM(0)

坂下織物の「御門綴」シリーズの「唐織」袋帯

第二千九百八十六回目の作品として、坂下織物の「御門綴」シリーズの「唐織」袋帯を紹介します。

坂下はかつて超高級な袋帯で知られていましたが、十数年前に破産しています。ブランドとしては「御門綴」というネーミングがされていて、無地の部分が綴組織になっており、模様は西陣の織物らしく絵緯糸で表現していました。「御門綴」シリーズは、このブログでは何度か帯合わせに使っています。正倉院御物に取材したもの(2014年4月26日)や、中国の織物文化を代表するような蜀江錦)に取材したもの(2014年5月8日)ですね。そして今日の帯は唐織をテーマにしたものです。

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いちばん上の写真は、帯の幅を写真の幅として撮ったものです。唐織は、その名前から中国から渡来した織物だと思ってしまいがちですが、古代以来の日本の織物の技法はほとんど中国から伝わったものですから、日本の織物はほとんど唐織ということになってしまいます。唐織でないものはインド起源の絣だけということになってしまいますから、この名前はおかしいですよね。

じつは、皮肉なことに、日本の伝統的な織物の中で唐織がもっとも日本的な織物といわれます。その意味は中国代表の「蜀江錦」と比較するとわかります。蜀江錦は、左右対称で無限繰り返しの厳格な構造をもっています。それに対し唐織は、カチッとしたところがなく花鳥風月の世界観そのものです。この坂下織物の「御門綴」シリーズでは、同じ金糸の綴地のシリーズでありながら、正反対の織物を上手に再現しています。

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写真2番目は近接です。西陣の織物ですから、絵緯糸で模様を表現するのは同じですが、唐織はだるま糸という太く撚った糸を使います。それで糸が浮いて立体的に見えるのです。「唐織」とは、技法的には絵緯糸による表現ですが、それに加え、太く撚った糸による立体的な表現と、厳格な構成を持たない花鳥風月を思わせる意匠を持ったものだと思います。

しかしながら、近世に能衣装として使われたホンモノの唐織には、この定義に反して、厳格な繰り返しの構成を持ったものが多くあります。昔も今も芸術家が考えるのは自由ですね、科学と違って定義しようとすると例外がいっぱい現れてしまいます。

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写真3番目は裏側です。立体感を生み出す太く撚っただるま糸です。

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写真5番目は拡大です。この帯は、綴組織は織始めの模様がないところだけで、模様部分の地は本金の平金糸です。それが豪華な金屏風のような雰囲気を生み出しています。

ユーザーにとっては、このようなホンモノすぎる素材を使った帯は、かわり結びをしても大丈夫か、と気になるところです。成人式当日の朝に臨時で集められた着付け師さんは、本金の平金糸の扱いを知らないかもしれませんよね。先日、うちの長女の成人式に使った織悦の全面本金平金糸の損傷状態を紹介しましたが、その後、きちんと補修したらきれいに直りました。高いものは、それを直す技術も職人もいるものなのです。それを直すことがビジネスになるからで、やっぱり経済の原理なんですね。

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写真6番目は、帯合わせをしてみました。この白黒金だけの瀧模様振袖は完成品なのか、それとも刺繍による彩りを欠いた未完成品なのかという答えがここにあります。現代の着物は、小袖の時代の着方と違って太い袋帯と合わせるので、彩りの役割を帯にさせることができるのです。ここでは、着物にあるべき多色の刺繍の代わりということで、多色の糸が浮いた唐織がふさわしいと思います。
[ 2015/02/06 ] 西陣・綴 | TB(0) | CM(0)

中井淳夫の「小袖写し瀧模様振袖」

第二千九百八十五回目の作品は、中井淳夫の「小袖写し瀧模様振袖」です。

中井淳夫さんは、落款を付けて売る作家ではないので、世間一般では知る人は少ないですが、京友禅界では誰でも知る存在でした。昭和50年代にはますいわやの帝国ホテルの展示会で、500万とか800万とかいって売っていたので、昔贅沢をした人はお持ちかもしれませんね。数年前に亡くなっていて、今日紹介するのは、私が遺族から購入した遺品です。

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いちばん上の写真は全体です。江戸時代の後期に「瀧模様」と呼ばれる小袖が作られました。現在も博物館などに多くの作例が残っているので、すごく流行したのだろうと思います。この作品は、中井さんによるその写しで、江戸時代の小袖から離れ、黒と白と金だけの現代的な作品となっています。

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写真2番目は前姿(マエミ+オクミ)です。作品の特徴は、友禅による彩色はなく、全体は糊防染のみの白揚げであり、さらにその白揚げ部分は胡粉仕上げになっていることです。

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写真3番目は後姿です。金彩も多用されています。豪華ですが通俗的なところは全くなく、実物は圧倒的な迫力で押しつぶしてくる感じ、普通の綺麗な振袖が安っぽい塗り絵に見えてきてしまいます。

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写真4番目は、梅の部分を近接で撮ってみました。中井さんが得意な梅のモチーフです。豪華でストイックという不思議な感じですね。

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写真5番目は、参考図版です。実際に江戸時代に作られた瀧模様ですが、今回の中井さんの振袖と同じように模様はすべて白揚げで描かれています。赤い花、緑の葉、金の波、茶色い岩などが見えますが、彩りはすべて刺繍の役割りとなっています。このように友禅による彩色をしないのが瀧模様小袖の基本の様式です。

ということは、今回の振袖も刺繍を追加することで多色の振袖に成りえます。中井さんは、刺繍を加えて江戸時代の小袖を完全に再現しようと思っていた可能性もあります。私はただ、考古学者のように遺品に対する敬意から現状保管しただけです。

明日はこの振袖に帯合わせをするとしたらどうなるか、というテーマです。刺繍で彩りを加えるべきか、ということの答えもそこで。
[ 2015/02/05 ] 友禅 | TB(0) | CM(0)

「鶉」の帯留を帯に合わせると想定してみる

第二千九百八十四回目は、「鶉」の帯留を帯に合わせると想定してみます。昨日の続きです。

今日は織の着物に合わせてみました。

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いちばん上の写真は、織悦の袋帯「秋草花柴垣文」に合わせてみました。鶉が草むらにいるという絵を、織りの袋帯でつくるとこんな感じ、という例です。

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写真2番目は、織悦の袋帯「彩籠目文」に合わせてみました。鶉が籠に入っているという意味です。「もう逃げてるじゃん」ってツッコミを入れられると思いますが。

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写真3番目は、織悦の袋帯「桜楓遠山文」に合わせてみました。黒地に、漆のような光沢のある黒地と、暗く沈んだ金で模様を表現した帯です。蒔絵のイメージを織物で再現する、という趣旨の作品だと思います。というわけで、鶉にも蒔絵の一部になってもらいました。

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写真4番目は、龍村の名古屋帯「平泉遺宝文」に合わせてみました。中尊寺金色堂内の荘厳具の1つである華鬘をテーマにした帯です。鳳凰文なので意味的には全然合わないのですが、貴金属に透刻された模様を金銀糸で表した上に、本物の貴金属の工芸を載せる面白さを試してみました。

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写真5番目は、川平織の名古屋帯に合わせてみました。

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写真6番目は、川平織の名古屋帯に合わせてみました。
[ 2015/02/04 ] 小物と小物合わせ | TB(0) | CM(0)

「鶉」の帯留を帯に合わせると想定してみる

第二千九百八十三回目は、「鶉」の帯留を帯に合わせると想定してみます。昨日の続きです。

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いちばん上の写真は、大羊居の友禅の名古屋帯「高山寺」に合わせてみました。秋草の陰に鶉が隠れているようにも見えます。絵画の構図として完成しているようにも見え、先日の柿右衛門の一輪挿の絵に近いように見えます。

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写真2番目は、大羊居の友禅の名古屋帯「高山寺」のお太鼓です。上で使った帯のお太鼓です。秋草だけではなくうさぎがいたんですねえ。うさぎは可愛いですが、1つの帯に鳥獣2羽は流石に濃すぎですね。

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写真3番目は、花也の友禅の名古屋帯に合わせてみました。琳派の様式の楓と流水、すなわち龍田川ですね。龍田川に鳥がいるという慣用的な組み合わせはないですが、絵画の構図としては不自然ではないですね。この帯は、おそらく元絵が金屏風であるようで、それをそのまま写して背景が金彩になっています。ここで狙ったのは、金の鶉を金の背景に置くことです。

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写真4番目は、藤井絞の辻が花写しの名古屋帯に合わせてみました。前期の辻が花は描き絵の比率が高く、この作品はそれを帯の模様として写したものです。墨による描き絵は、やり直しのきかない工程なので友禅より難易度が高いのですが、これはとても上手です。しかし墨書きだけの作品は、たとえ芸術性が高くても、色がなくて寂しいとも言えますね。そういう時は帯留を使ってみたら…という提案です。

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写真5番目は、東京の刺繍の名古屋帯を合わせてみました。鳥尽しのような意匠の刺繍だけの作品です。その刺繍の鳥たちの中に金属の鳥が1羽混じっている、という騙し絵的な演出をしてみました。
[ 2015/02/03 ] 小物と小物合わせ | TB(0) | CM(0)

「鶉」の帯留を帯に合わせると想定してみる

第二千九百八十二回目は「鶉」の帯留を帯に合わせると想定してみます。

昨日の予告通り、柿右衛門を参考に鶉と植物文を合わせてみます。過去の芸術作品や工芸品の模様の組み合わせを参考にするということはよくあることです。私はそのような組み合わせをしている人を見たら、この人は美術史をよく研究しているんだなあと尊敬します。

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いちばん上の写真は、花也の友禅の名古屋帯を合わせてみました。市松取りで、中に楓や萩が描かれています。一見秋草ですが、よく見ると橘の花のような春系も潜ませてあるようです。写生のように、鶉が秋草に隠くれているところを再現するという手もありますが、ここでは意匠的につくってみました。

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写真2番目は、花也のダンマル描きの名古屋帯を合わせてみました。描かれているのは苧環で、これは春の花ですね。ダンマル描きというのは、蝋染と同じで半防染効果があります。それを利用して写生的な表現が可能になるのですが、この作品については情緒はあるが地味、という印象です。

苧環については、光が特に当たっているところは金彩が使ってあって、それが控えめながらポイントになっています。鶉も金色ですから、色彩的にも調和して、上品に華やかになってくれると思います。帯留を使うことによるプラス効果が大きい帯ではないでしょうか。

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写真3番目は野口の友禅の名古屋帯を合わせてみました。辛子色と濃紺と濃紫という野口3原色ともいうべきイメージカラーが使われた、いかにも野口な作品です。野口の配色の上手さは、派手にならずに華やかにできることです。そのための武器が、辛子・濃紺・濃紫という野口3原色で、そのおかげで年輩者でも華やかな着こなしができます。

帯だけで十分華やかで、帯留が必須とは思わないですが、まあアトラクション追加、というところですね。

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写真4番目は、花也の箔と刺繍と友禅の名古屋帯を合わせてみました(刺繍はお太鼓のみ)。箔なのに光らず、友禅なのに鮮やかでなく、しかし周りを引き込む強い重力をもった作品です。このような様式は、本来は中井淳夫さんのイメージですよね。

渋い金彩の帯に渋い金彩の帯留の組み合わせですから、色数を増やすことはなく、頭が良さそうに見える組み合わせだと思います。植物は羊歯ですが、草むらに鶉がいるようにも見え、写生的な演出にもなっています。
[ 2015/02/02 ] 小物と小物合わせ | TB(0) | CM(0)

銀製の「鶉」の帯留

第二千九百八十一回目の作品として、銀製の「鶉」の帯留を紹介します。

共箱付ですが、箱書きには「洋」とあるだけなので、私には作者も価値もよくわかりません。

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いちばん上の写真は、正面から撮ってみました。

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写真2番目は、彫りの立体感が出るように斜めから撮ってみました。

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写真3番目は裏側です。「sijver」の刻印があります。

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写真4番目は、柿右衛門の錦の一輪挿です。明日からさっそく帯に合わせてみますが、参考にするのは柿右衛門の作品によく登場する鶉です。やはり植物文と合わせるのがいいのでしょうか。
[ 2015/02/01 ] 小物と小物合わせ | TB(0) | CM(0)