千切屋治兵衛の着尺「乱菊」の帯合わせ

第二千七百九十六回目は千切屋治兵衛の着尺「乱菊」の帯合わせです。

今日は織の名古屋帯を合わせてみます。龍村を使ってみました。

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いちばん上の写真は、龍村の名古屋帯「スウェーデンの鳥」を合わせてみました。スウェーデン刺繍の代表的なデザインをテーマにしたものです。本来刺繍であるものを織物で表現したことになりますが、そう考えると妙ですね。

日本的な意匠である乱菊と思えば、意味のある合わせ方がしたいとか、季節はやはり秋なのか、など考えてしまうので、全く考えないですむような帯を合わせてみました。

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写真2番目は、龍村の名古屋帯「豊穣文」を合わせてみました。王家の谷には王族だけでなく臣下の貴族の墓も含め多くの遺跡がりますが、そのうちの1つの壁画に取材したものです。エジプトの気候と思えばいつも暑いイメージですが、収穫なので季節で言えば秋でしょうか、そんな意味で菊に合わせてみました。

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写真3番目は、龍村の光波帯「豊公獅子狩文錦」を合わせてみました。「光波帯」は仕立て上がりの名古屋帯のシリーズで龍村のいちばん安い帯ですが、道具としては最高に機能的で愛用している人が多いです。お金持ちでも結構使っているので、値段が高い安いという基準で選ぶ帯ではないのです。

「豊公獅子狩文錦」は豊臣秀吉が所蔵していたペルシア絨毯で作った陣羽織です。

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写真4番目は、龍村の光波帯「ペルシア佳人」を合わせてみました。これは龍村のオリジナルデザインだと思います。私は乱菊からこんな美人を想像しました。
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[ 2014/07/31 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

千切屋治兵衛の着尺「乱菊」の帯合わせ

第二千七百九十五回目は千切屋治兵衛の着尺「乱菊」の帯合わせです。

今日は染の名古屋帯を合わせてみます。

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いちばん上の写真は、千切屋治兵衛の友禅の染め帯(制作は藤岡さん)を合わせてみました。植物文、しかも一種類の植物にテーマを限定した着物に対して帯を合わせるのは、意外に悩むことがあります。同じ植物どうしではしつこいし、異なる植物では、着物が元々持っているメッセージが薄まってしまいます。

ここでは植物どうしになるのを避け、動物を合わせてみました。

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写真2番目は、加賀友禅作家中町博志の染め帯「菊」を合わせてみました。植物どうしが本当にダメなのか確認してみるということで、とりあえず全く同じ乱菊というテーマを合わせてみました。

乱菊というテーマは同じですが、色については黒地に黄色という作家モノらしい個性的な作品ですから、モノトーンの着物に対しては対照的です。それが唯一の合わせる理由ですが、菊の花のイベントでもない限りこういう帯合わせをする人はいませんよね。

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写真3番目は、加賀友禅作家中町博志の染め帯「砕」を合わせてみました。植物でも動物でもない季節もないテーマを合わせてみました。上と比べるとホッとしますね。

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写真4番目は、藤井絞の辻が花写しの六通の名古屋帯を合わせてみました。3番目の例では着物のモノトーンに対して帯は加賀友禅らしい多彩でしたが、今回の辻が花の帯は感触の染分けと墨描きですからモノトーンのイメージです。全身モノトーンを貫くと森田空美風になりますね。

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写真5番目は、藤井絞の絞りで表現されたうさぎの染め帯を合わせてみました。グレー地に白く抜けた絞りで、やはりモノトーンの帯合わせですが、うさぎがかわいいので森田空美風というよりも愛嬌のある帯合わせになっています。

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写真6番目は、秀雅の堰出の疋田と刺繍の帯を合わせてみました。制作したのは千代田染繍かその周辺でしょう。テーマは竜田川ですから、着物と同じ秋です。秋の装いということで結構お洒落ではないかと思います。着物の型染に対し、帯は手描き疋田と刺繍ですから技法が重ならないのが良いです。
[ 2014/07/30 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

千切屋治兵衛の着尺「菊」

第二千七百九十四回目の作品として千切屋治兵衛の着尺「乱菊」を紹介します。実際に制作したのは大和さんです。

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いちばん上の写真は反物の幅を写真の幅として撮ったものです。

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写真2番目は近接です。

帯合わせも自由度が大きいですし、長羽織やコートとしても使えそうです。使い勝手の良い着物ということになりますが、そういう着物って、結局デザインが上手いんですね。単彩で意匠もシンプルですが、地味でもないし退屈でもないですから。

珊瑚の帯留とオパールの帯留を帯に合わせてみる

第二千七百九十三回目は珊瑚の帯留とオパールの帯留を帯に合わせてみます。

今日は最後で、これまで合わせてきて、私がいちばん気になった組み合わせです。

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いちばん上の写真は、珊瑚の帯留を織悦の袋帯「楽園」に合わせてみました。この帯は地味な地色に細かい模様を合わせたもので、年輩者向けのようですが、その一方でお馬さんのようなかわいいモチーフも含まれていて、若い人にも受けそうです。

今回の帯合わせでは、帯の模様の中にだまし絵のように帯留を混ぜるような無茶もやってきましたが、やはりそれは邪道で、本当の帯留の使い方は、上質であるが地味で細かい模様であるために鑑賞のポイントがつかめないような帯に対し、焦点を作ることではないかと思いました。その例がこれで、この使い方が王道ではないかと思います。

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写真2番目は、珊瑚の帯留を川平織の帯に合わせてみました。川平織というのは、石垣島の織物ですから海と光と風を感じるはず、だったら珊瑚だろうということで組み合わせています。

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写真3番目は、オパールの帯留を細見華岳の綴の名古屋帯に合わせてみました。これでもか、って感じです。

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写真4番目は、オパールの帯留をルバース吟子の首里織(浮織)の名古屋帯に合わせてみました。浮織というのは生地とは別の色糸を差し入れて織るために立体的な織物です。そこに立体である帯留を混ぜてみました。

これまで試した馴染ませ派の帯留合わせは、色か模様の同質性で混ぜましたが、今回は立体性という物理的な形を基準にして混ぜてみました。野心的です。

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写真5番目は、オパールの帯留を千葉よしのの藍の冷染の名古屋帯に合わせてみました。千葉さんの藍は日本最古の藍というだけでなく、本当に美しいです。奇跡のようなものだと思います。
[ 2014/07/28 ] 小物と小物合わせ | TB(0) | CM(0)

珊瑚の帯留とオパールの帯留を帯に合わせる

第二千七百九十二回目は珊瑚の帯留とオパールの帯留を帯に合わせてみます。

今日はカジュアルな名古屋帯と合わせてみます。

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いちばん上の写真は、珊瑚の帯留を捨松の八寸名古屋帯と合わせてみました。焦げ茶色の市松模様の中に、赤、緑、青、茶などのきれいな色を配した、さすが捨松ともいえるセンスの良い帯です。その市松の中に配された色の中に珊瑚の朱色を潜ませました。

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写真2番目は、珊瑚の帯留を青戸柚美江の出雲織の名古屋帯「白地に力」と合わせてみました。絣で藍と白をくっきり分けたモダンなデザインの帯です。藍の色が青戸さんらしく透明感があって鮮やかなのですが、その青と白のちょうど境に朱色の珊瑚を配してみました。くっきり派ならここまでやらなくちゃね。

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写真3番目は、オパールの帯留を新垣幸子の八重山上布の名古屋帯と合わせてみました。苧麻を藍と福木で染めて、絣で模様を表現した作品です。緑色に見えるのは、福木で黄色に染めた後、藍を重ねて染めているのです。苧麻という繊維に透明感があるためか、作品の発色にも透明感がありとてもきれいですね。

沖縄の光と風と海そのもののような新垣さんの作品にプラチナは意外?

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写真4番目は、オパールの帯留を小河正義の越後上布の名古屋帯と合わせてみました。越後上布も素材は苧麻です。藍は焦げ茶色の糸に挟まれて抑制されて見えますが、じつはとても鮮やかな青です。手で太く紡がれた糸を使った八寸の帯なので素朴な雰囲気ですが、プラチナと合わせてよりお洒落着風に、という趣旨です。
[ 2014/07/27 ] 小物と小物合わせ | TB(0) | CM(0)

珊瑚の帯留とオパールの帯留を帯に合わせてみる

第二千七百九十一回目は珊瑚の帯留とオパールの帯留を帯に合わせてみます。

今日は染めの名古屋帯と合わせてみます。

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いちばん上の写真は、珊瑚の帯留を花也の友禅の染め帯に合わせてみました。この帯はお太鼓に2本の半開きの扇子が書かれていて、その扇子が取り方となって、中に安田様式の精緻な割り付け文が描かれています。腹文は片側が紐、もう片側がこの写真の開いた扇子です。

お太鼓の扇子は、割り付け文で埋め尽くされていますが、腹文の扇子は流水のみであっさり仕上げられています。私にはこの余裕のある意匠の方が洗練されて見えますね。今回はその余裕に付け込んで、そこに帯留を割り込ませました。この珊瑚の色は京友禅で好まれる朱色とも共通するようです。上手く馴染みました。

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写真2番目は、珊瑚の帯留を京正の箔の染め帯に合わせてみました。「瑞葉」というタイトルで、中井淳夫さんの作品です。高度な縁蓋の技法による端正な仕上げです。輪郭線がくっきりしているのに対し、内部の色は金から銀へ、銀から金へと自然に変化しているので、平明な美なのか奥行きのある美なのかよくわからない、中井さんらしい人を惑わす作品です。

地色が珊瑚の色と同系なのを利用して、合わせてみました。この珊瑚の色は、「ぼけ」という仲間に入るのでしょうか、西陣でも京友禅でも使われてきた色なんですね。

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写真3番目は、オパールの帯留を六通の更紗の染め帯に合わせてみました。秀雅のものですが東京染の更紗です。型か糸目型によるもので、グレー系の抑えた色目ですが、どんな着物にも合いそうな使いやすい帯だと思います。

プラチナの細工は、光沢さえなければ完全に更紗に紛れてしまいそうです。そしてオパールだけが青く光る、そういうのを狙ってみました。馴染ませ派のいちばんの成功作かも。

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写真4番目は、オパールの帯留を刺繍の名古屋帯「香水瓶」に合わせてみました。秀雅のものですが東京の刺繍です。子供のころ、水の入った硝子瓶に光が反射するところを水彩画で上手く描けたらかっこいいのになあ、と思ったことはありませんか。この作品はそれを刺繍でトライした作品です。

お太鼓には5つ、腹文には片側2つ、ガラス製の香水瓶が並んでいます。そんな中に帯留を忍ばせてみました。ガラス製の帯留であればもっと効果的なのか、とも思いますが、そのトライはいつか実際にこの帯を買った人のために残しておきます。
[ 2014/07/26 ] 小物と小物合わせ | TB(0) | CM(0)

珊瑚の帯留とオパールの帯留を帯に合わせてみる

第二千七百九十回目は珊瑚の帯留とオパールの帯留を帯に合わせてみます。

今日はフォーマル系名古屋帯と合わせてみます。

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いちばん上の写真は、珊瑚の帯留を龍村の名古屋帯「芳彩」に合わせてみました。この帯は、ポリエステルのフィルムで、朱と緑と青と紫の花が織り出されています。その朱色の花の上に合わせて珊瑚の帯留を合わせてみました。

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写真2番目は、オパールの帯留を上と同じ帯に合わせてみました。ここでは青い花の上に合わせています。

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写真3番目はオパールの帯留を龍村の絽の名古屋帯「涼玉文」に合わせてみました。帯に帯締と帯留が織りだされているという意匠の帯です。シャツにネクタイがプリントされているようなもの、と思えば変わった意匠ですよね。お太鼓には帯締も織りだされていますが、腹文には帯留だけが浮いている意匠になっています。実物と重なってしまうから、さすがに遠慮したのでしょうか。

腹文の帯留の模様の中に実物の帯留を潜ませてみました。帯留が、帯の意匠と同じ紫の石だったらさらに面白かったかも。

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写真4番目は、珊瑚の帯留を喜多川俵二の名古屋帯「鳥襷丸紋」に合わせてみました。珊瑚の赤にはいろいろありますが、この程度の朱色が、西陣でよく使われる朱色に近いようです。血赤珊瑚の帯留を黒い帯地に合わせるのはくっきり派の究極ですが、馴染ませる合わせ方なら、このぐらいの朱色が使い勝手が良いですね。
[ 2014/07/25 ] 小物と小物合わせ | TB(0) | CM(0)

珊瑚の帯留とオパールの帯留を帯に合わせてみる

第二千七百八十九回目は珊瑚の帯留とオパールの帯留を帯に合わせてみます。

帯と帯留を合わせる時は、対照的な合わせ方をしてくっきり目立たせるやり方と、同質的な合わせ方をして周囲と馴染ませるやり方と2通りあります。これは帯と帯留に限らず、帯と着物の関係でもそうですね。

珊瑚の例で言えば、対照的な合わせ方をしてくっきり目立たせるというのは、黒地の帯に赤い珊瑚の帯留を合わせるようなやり方でしょう。一方、同質的な合わせ方をして馴染ませるやり方というのは、朱色で花が描かれているような帯地の上に、その花に紛れるように珊瑚の帯留を潜ませることだと思います。

潜ませてしまったら、せっかくの帯留の意味が無いだろうと思われるかもしれませんが、視覚的には模様の一部が立ち上がって立体になるような錯覚を導けるのではないかと思います。なかなか難しいですが、それが帯留の使い方の奥義かもしれません。

今日はまず袋帯に合わせてみました。

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いちばん上の写真は、珊瑚の帯留を捨松の袋帯「桃(西王母)」に合わせてみました。黒地(経糸が黒の絹糸、緯糸が引き箔の糸なので真っ黒ではなく光沢がある)に朱色の桃が織り出された帯に合わせています。黒地部分に置けば「対照的でくっきり」パターン、朱色の桃の上に置けば「同系馴染ませ」パターンになります。

微妙にずらすことでどちらも選べるわけで、その日の気分で変えられというのが奥深いところ。私は半々にしてみました。

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写真2番目は、珊瑚の帯留を織悦の袋帯「厳島鳥蝶花文(平家納経)」に合わせてみました。銀の引き箔の地に花鳥蝶文が飛んでいる意匠。楓の朱色と帯留の色がよく似ているので、模様に紛れるように帯留を置いてみました。帯の模様の一部が立体になったように見せるのが最終目的。

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写真3番目は、オパールの帯留を捨松の袋帯「ペルシア華文」に合わせてみました。帯の青地とオパールの帯留の青を馴染ませてみました。捨松の青地は、経糸が青の絹糸、緯糸が引き箔の糸なので光沢があって、オパールと同質性が高いと思います。

オパールの周囲のプラチナの金具はチューリップ型になっていますが、捨松のオリエント模様に近いですから、よく見ると形も関連しているのです。

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写真4番目は、オパールの帯留を河村織物の袋帯「栄昌綴・七宝繋ぎ段文」に合わせてみました。オパールの帯留と同質的な意匠を求めるなら、帯留のプラチナの細工に似た、帯地の金銀糸の織り込みではないでしょうか。七宝の放射状の形も類似性を感じるかなと。
[ 2014/07/24 ] 小物と小物合わせ | TB(0) | CM(0)

珊瑚の帯留とオパールの帯留

第二千七百八十八回目の作品として、珊瑚の帯留とオパールの帯留を紹介します。

古裂会のオークションで落札したものです。明日以降、この2つの帯留を帯に合わせてみます。帯と帯留の関係は、実際に試してみるとなかなか奥が深いです。私も試しながら新しい発見があったし、とても楽しかったです。

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珊瑚の帯留の台は18金で刻印有。大きさは4.5cm×2.5cm。

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オパールの帯留の台はプラチナで刻印有。大きさは4.5cm×2cm。


[ 2014/07/23 ] 小物と小物合わせ | TB(0) | CM(0)

喜多川俵二の名古屋帯「鳥襷丸文」の帯合わせ

第二千七百八十七回目は、喜多川俵二の名古屋帯「鳥襷丸文」の帯合わせです。

喜多川俵二の名古屋帯の中でも人気のあるこの帯は、いちばん帯合わせしやすい帯でもあります。もちろんフォーマル方向限定という条件ですから、今日は付下げと合わせてみます。龍村との帯合わせがべストと思われている濃厚な色彩の大羊居でも、皇室風に上品な花也の白揚げでも、どちらも合うというところをお見せします。

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いちばん上の写真は、大羊居の付下げ「稔りの里」を合わせてみました。刈り取った稲穂の中に農家など田園風景があるという、写生とは反対の発想からなる意匠です。意外というよりも、これこそ友禅の意匠というべき発想ですね。大羊居といえば遠目のきく大きな模様や濃厚な色彩をイメージしますが、これは意匠の面白さはありますが、模様は小付けで、地色も優しい、誰でも着やすい着物です。

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写真2番目は、大羊居の付下げ「流麗華文」を合わせてみました。黒い地色に原色の花、その上に金彩と金糸の刺繍というインパクトの強い華やかな作品です。上の例はかなり違いますが、これもまた大羊居の様式の1つですね。今日の喜多川俵二は、どちらにもよく対応していると思います。

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写真3番目は、花也の付下げ「白川女」を合わせてみました。京都には観光資源にもなっている「大原女」「白川女」という伝統的な衣装の行商の女性がいますが、その頭に載せた商品だけを意匠化したものです。花枝など大部分を白揚げで表現し、花にわずかな色挿しをしています。着物も帯もどちらも上品ということで合っていると思います。

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写真4番目は、野口の付下げ「琳派秋草花」を合わせてみました。実際に制作したのは倉部さんで、模様はすべて刺繍です。地色が赤みのある茶色で、着物の地色としては、私のような関東人には意外性があります。この珍しい色目にもちゃんと対応していますね。
[ 2014/07/22 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

喜多川俵二の名古屋帯「鳥襷丸文」

第二千七百八十六回目の作品として喜多川俵二の名古屋帯「鳥襷丸文」を紹介します。

喜多川俵二の名古屋帯の中でも人気のある意匠です。

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いちばん上の写真は、帯の幅を写真の幅として撮ったものです。華文が鳥の部分を共有して隣の華文とつながって丸紋を形成するという、グラフィックデザイナーが考えるような意匠です。

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写真2番目は近接です。全体をチラッと見ただけでは、どこに鳥がいるのかわかりませんが、ここで鳥の形の細部がわかりますね。

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写真3番目は拡大です。
[ 2014/07/21 ] 西陣・綴 | TB(0) | CM(0)

藤井絞の辻が花写しの名古屋帯の帯合わせ

第二千七百八十五回目は藤井絞の辻が花写しの名古屋帯の帯合わせです。

先日、紬と合わせたので、今日は染めの着尺と合わせてみます。紬に関しては、どんな作品とでも合いましたから、全く悩むことはありませんでしたが、染めの着尺に対しては少し考える必要がありますね。

縞や格子の模様の着尺であれば、織の縞や絣と同じですから、合わせるのは楽だと思います。花模様だったらどうでしょうか。描き絵の模様と重なってしまうでしょうか。染分けの着尺だったらどうでしょうか。帯も染分けなので重なってしまうでしょうか。

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いちばん上の写真は野口の蝋染の着尺を合わせてみました。とりあえず楽な帯合わせということで、縞や格子の仲間の着尺を合わせてみました。基本パターンは縞や格子の仲間ですが、少しバリエーションがついていますね。また手描きの蝋染にすることで、線がよろけ、直線柄の縞や格子よりも温かみのある雰囲気になっています。

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写真2番目は野口の着尺を合わせてみました。飛び柄のj加工着尺ですが、帯の花を考慮して花柄を避け四角い模様にしてみました。四角の中の模様は七宝繋ぎと型疋田ですから、やはり幾何学的ですね。

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写真3番目は千切屋治兵衛の着尺「大花の丸」を合わせてみました。帯の描き絵と重なることを恐れず、丸みのある花柄の着尺を合わせてみました。着物は花柄ですが、ブラックアウトして目立たなくした状態ですね。

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写真4番目は野口の市松の着尺を合わせてみました。帯は染分けと花の描き絵ですが、着物は染分けと言っても良い大きな市松と花模様です。帯に対して着物が喧嘩を仕掛けるような、普通はしない帯合わせですが、エア帯合わせなので試してみました。まあ何とかなっている?
[ 2014/07/20 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

喜多川俵二の名古屋帯「蝶華文」の帯合わせ

第二千七百八十四回目は喜多川俵二の名古屋帯「蝶華文」の帯合わせです。


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いちばん上の写真は、花也の訪問着「貝桶羊歯文」を合わせてみました。

仮絵羽ではなく反物状態で販売されていますが、裾回しもついており、堂々当たる訪問着です。訪問着と付下げの違いには、模様の量の違い、模様のつながりの複雑さの違い、と共に、モチーフの数の違いもあります。この着物のモチーフの数は、主役である貝桶と従属的な紐の2つ、貝桶の中に模様として描かれた羊歯文を含めても3つです。これは付下げの量ですね。普通の訪問着であれば、主要なモチーフを2つか3つ、それに従属的なモチーフを含めて10種類ぐらいのモチーフが登場するものです。そのためにすっきりした印象になっています。その一方で、描かれた貝桶は重厚なので、訪問着としての重みも感じるのです。

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写真2番目は、花也の付下げ「笛袋に紐」を合わせてみました。上の作品と同じ作者によるもので、貝桶が笛袋に変わっただけですが、「桶」と「袋」の差かこちらの方が軽い印象で、付下げとなっています。

上の着物の地色が鉄紺であるのに対し、こちらはキャラメル色ですが、どちらも良く合っています。それは帯の華文に紫と黄緑と赤茶の3色があり、それぞれに類似した色の着物ならなんとなく同系色のような気がしてしまうからです。

上の例では紫の華文、この例では赤茶の華文がそれぞれの地色の同系色の役割をしているわけですが、この程度の緩い同系色で良いのであれば、紫と黄緑と赤茶と地色のグレーの4色があれば、たいていの着物は同系色ということになり、帯合わせが楽にできてしまいます。帯合わせに便利な帯というのは、たいていこんな仕掛けがあるものです。

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写真3番目は、野口の付下げを合わせてみました。制作したのは岡本等で、繊細なゴム糸目で多色の模様を描いた絵画性の高い作品です。上の2つの作品と雰囲気は正反対であり、染織の歴史で言えば、友禅という技法の特性を生かした作品ということになりますね。着物の雰囲気は反対でも、帯合わせとしては違和感はないように思います。

着物の地色としては紫の華文と対応していますね。

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写真4番目は、花也の付下げ「波に千鳥」を合わせてみました。波は白揚げを背景にして彩色友禅による千鳥です。「波に千鳥」という組み合わせは、日本人がいちばん好きな組み合わせ、というか、嫌いな人がいない組み合わせだと思います。着物にしても手堅いし、帯合わせも手堅いというところではないでしょうか。
[ 2014/07/19 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

喜多川俵二の名古屋帯「蝶華文」

第二千七百八十三回目の作品として喜多川俵二の名古屋帯「蝶華文」を紹介します。

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いちばん上の写真は、帯の幅を写真の幅として撮ったものです。

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写真2番目は近接です。ここで初めて蝶文が見えますね。

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写真3番目はもっと近接です。

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写真4番目は拡大です。
[ 2014/07/18 ] 西陣・綴 | TB(0) | CM(0)

藤井絞の辻が花写しの名古屋帯の帯合わせ

第二千七百八十二回目は藤井絞の辻が花写しの名古屋帯の帯合わせです。

どこをとっても同じような柄の六通の帯で、最初に紹介した時はどこがお太鼓だかわかりにくかったと思いますが、寸法を測ってみると、今日お見せしている辺りがお太鼓のようです。全体では、紫色や辛子色を挿している箇所もありますが、お太鼓として出る部分は、意外にも染分けの青系のみの単彩でした。多色の部分が出るよりも帯合わせしやすいのかもしれません。

辻が花は本来は権力者の正装ですから、辻が花の意匠じたいはフォーマルでもよいわけですが、今回の帯は雰囲気的に、帯合わせの相手としては小紋か紬だと思います。ですね。今日はまず紬で合わせてみます。色を意識して4種類試してみました。

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いちばん上の写真は、松枝哲哉さんの久留米絣を合わせてみました、久留米絣なのに、一見、縞と格子に見えるという創作的な作品です。帯の染分けの青系の色と同系色となる藍染を合わせてみました。描き絵の模様と重ならないように絵絣は避け格子のような模様にしてみました。

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写真2番目は山下八百子さんの黄八丈を合わせてみました。きれいな黄色の黄八丈で、青と黄色の対比を楽しんでみました。

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写真3番目は、大城カメさんの琉球絣を合わせてみました。帯が色数を抑えてすっきりしているので、着物は逆に大胆な多色を合わせてみました。

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写真4番目は、大城哲(さとし)さんの琉球絣を合わせてみました。哲さんはカメさんの孫で、大城織物工場の主人です。格子(碁盤、グバン)のなかに幾何絣が入る手縞の意匠です。色は珍しい黄緑系で、青戸黄緑の配色はきれいですね。
[ 2014/07/17 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

藤井絞の辻が花写しの名古屋帯の細部

第二千七百八十一回目は藤井絞の辻が花写しの名古屋帯の細部です。

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辻が花の作家には、生地を絞ってから染料に浸ける「本来の絞り」をしている人と、生地を絞っても染料に浸けず、絞った部分に筆で着彩する人とがいます。絞りの技法としては後者はニセモノということになりますが、創作品としてみれば完成品の出来だけが重要で、絞りの技法はどうでもいいことになります。

実際に桃山時代の辻が花も、絞ってから染料に浸けていない可能性もあります。当時は最先端のファッションであって伝統工芸ではなかったのですから、技法の正当性が問われることはあるわけないですよね。

しかしながら、辻が花作家に絶対必要な条件というのはあります。それは絞りではなく描き絵が上手いことです。絞りが下手なら基本の技法だけしていれば作品としては成り立ちます。特殊な技法を披露することよりも、配色が上手い方が作品には大事ですから。しかし、描き絵が下手だと作品は成り立ちません。人気作家は例外なく描き絵の名手です。

この作品はどうでしょうか。これだけ近接しても描き絵で破たんしているところはありませんね。
[ 2014/07/16 ] 絞り | TB(0) | CM(0)

藤井絞の辻が花写しの名古屋帯

第二千七百八十回目の作品として藤井絞の辻が花写しの名古屋帯を紹介します。

なんと六通の帯です。帯として締めてしまえば見えなくなってしまうところに、手間のかかる辻が花の絞りや描き絵がされており、当然、ユーザーはその分のお金も払わされるわけです。無駄というべきでしょうか。

手描きの友禅の帯でも六通のものがありますね。なぜあえて見えない柄を描くのかと作者に訊いてみると、お太鼓の中だけに絵を納めよとすると、絵が縮こまってしまう、と言います。確かにそういうことはあるでしょうが、ユーザーはそれだけよけいにお金を払わなければいけないわけで、その代価に見合うほどの違いがあるのでしょうか。

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六通のうちの適当な個所を写真に撮ってみました。いずれも帯の幅を写真の幅にしてあります。これだけ見ると、どの場所がお太鼓になるかわからないので、着たらどうなるのかも全く見当がつかないと思います。次回以降、帯合わせをする時に、お太鼓の部分がどんな感じか明らかになります。そのとき、お太鼓柄の帯に対して、模様が本当に縮こまっていないか判断してください。
[ 2014/07/15 ] 絞り | TB(0) | CM(0)

一の橋の付下げ「切霞割付文」の帯合わせ

第二千七百七十九回目は一の橋の付下げ「切霞割付文」の帯合わせです。

昨日は、着物の意匠が絵画性が低いので、それを補うように絵画性の高い帯を合わせるという趣旨でしたが、どちらかというと着物の特徴を補う帯よりも着物と似た特徴を持つ帯の方が合うのではないか、という結論になってしまいました。恋愛ドラマであれば、性格が反対のカップルの方が面白いでしょうが、現実には性格が似ているカップルの方が上手くいっているんでしょうね。

今日は名古屋帯を合わせてみます。龍村と喜多川俵二を2本ずつ使います。

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いちばん上の写真は、喜多川俵二の有職織の名古屋帯「鳥襷文」を合わせてみました。喜多川俵二の帯の中でも人気がある「鳥襷丸文」です。実際、こうして帯合わせしてみてもしっくり嵌るので、人気があるのもわかります。まだこのブログでは紹介していないので、後日、細部も含めて紹介しようと思っています。

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写真2番目は、龍村の名古屋帯「寄せん切れ」を合わせてみました。「角倉金襴」「笹蔓金襴」などの名物裂を切嵌めした意匠です。このように蒐集した名物裂を切嵌めする文化もありますが、この帯はもちろん切嵌めではなく1つの裂で、意匠として織られたものです。

名物裂の中でもとくに有名なものを集めただけですから意匠としては創作的とも言えませんが、その代わり色は多彩で華やかな画面になっています。

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写真3番目は、喜多川俵二の有職織の名古屋帯「蝶華文」を合わせてみました。この帯もいずれ細部を紹介するつもりですが、細部にちゃんと「蝶」がいます。喜多川俵二の帯は、人間国宝という先入観があるからかもしれないですが、上品で存在感もあるとても良い帯に思えます。しかも帯合わせもしやすい万能性もありますね。

余裕があれば1点買っても良いように思います。ただし、一点以上は買う必要はないかもしれませんね。いちばん上の帯もこの帯も、模様は違っても受ける印象が同じなので。

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写真4番目は、龍村の名古屋帯「平泉遺宝文」を合わせてみました。中尊寺金堂の内部の荘厳具の1つである華鬘をモチーフにしたものです。向かい合う鳳凰で、元の作品は金銅製です。模様としては、着物が疋田と割り付け文だけであるのに対し、鳥という生き物を加えた点で画期的ですが、その一方で色は着物と同じクリーム色に金糸のみで、何も加えていません。柄を加えたら色は加えない、帯合わせのコツというか、人間関係のコツでもありますね。
[ 2014/07/14 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

一の橋の付下げ「切霞割付文」の帯合わせ

第二千七百七十八回目は一の橋の付下げ「切霞割付文」の帯合わせです。

今回の一の橋の着物は、割り付け文と描き疋田と金線とぼかしでできているので、絵画性に乏しいともいえます。着物に不足している要素を帯で補充する、というのは帯合わせの基本パターンの1つですが、絵画性といえば友禅なのでなので、今日は友禅染の帯を合わせてみます。

絵画性の高い友禅といえば写生調の加賀友禅なので、さっそく合わせてみましたが、写真を載せる気にならないぐらいしっくりこないんですね。「着物に足りないものを帯で補充する」という発想は万能ではないのかもしれませんね。それにくらべて「似た傾向で揃える」という方向は、いかなる場合でも安全といえるかも知れません。

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いちばん上の写真は、一の橋の友禅の名古屋帯「薬玉」を合わせてみました。一の橋の下職の中でも中井系の職人を使っているので、雰囲気が中井淳夫さんですね。友禅も箔も刺繍も惜しみなく使った重厚な作品ですが、色は抑えられています。

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写真2番目は、花也の友禅染名古屋帯「湊取り琳派松梅」を合わせてみました。花也は安田系の糊糸目が美しい作品が多いですが、これは別系統の下職を使っています。自前で工房を持っている作家は同じ系統のものしか作れませんが、京都の悉皆屋のシステムの下では複数の系統のものができるんですね。

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写真3番目は、千切屋治兵衛の友禅染名古屋帯「松重ね」を合わせてみました。乾山の陶器の箱の絵付けを写したものです。単純な図案ですが、松を染める染料に金箔粉を混ぜるなどして重厚な色を作っています。

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写真4番目は、花也の染めの名古屋帯「地割松笹」を合わせています。ダンマル描きの上に箔を置き、さらに刺繍をしたものですから、厳密に言えば友禅ではありません。さらに「絵画性が高い」というのも曖昧ですね。結局、似た者同士の帯合わせであったかも。
[ 2014/07/13 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

一の橋の付下げ「切霞割付文」の帯合わせ

第二千七百七十七回目は一の橋の付下げ「切霞割付文」の帯合わせです。

今日は袋帯を合わせてみます。

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いちばん上の写真は、梅垣の袋帯「宝相錦 蒔絵花鳥文」を合わせてみました。これは普通に流通している梅垣ではなく、昭和58年から20年ほどの間に18本だけ織られた最高級品です。同じ高級品と言ってもヴィトンのバッグなどと比べて極めて少量生産ということになります。もちろん今は織っていませんし、今後も織ることはありません。梅垣さんには1本残してあるそうですが。

今回、この帯を合わせてみたのは、一の橋の着物、特に安田様式のものといえば、銀座きしやのイメージですが、そのきしやでもっとも高級品として扱われていた帯が梅垣だからです。一の橋の安田様式tと梅垣の組み合わせで、最盛期の銀座のきしやの再現です。

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写真2番目は織悦の袋帯「彩悦錦 亀甲枝花文」を合わせてみました。このような意匠の織物は、亀甲部分と植物文様が二重の組織になっている二陪織物(ふたえおりもの)を思わせます。現代では、喜多川俵二が織っているような有職織物ですね。織悦がつくると、ただ格が高いだけでなく洗練されていてどことなく都会的になります。

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写真3番目は龍村の袋帯「海音光映錦」を合わせてみました。臨場感のある波を表現するときに、西陣織の技術だとこんな風にできるという作品です。龍村の中でも高級バージョンで重厚感がありますが、偶然、着物と色目が合うためか、帯合わせとしても洗練されているように見えます。

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写真4番目は、捨松の袋帯「桃山立沸花文」を合わせてみました。唐織の能衣装を写したものでしょう。着物は洗練されすぎて軽い雰囲気ですが、それに対し糸が浮いて重厚感のある帯の組み合わせということになります。

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写真5番目は、織悦の袋帯「楽園」を合わせてみました。地味な地色に細かい模様で、年配者向きの帯に見えます。しかし模様を見ると、お馬さんやガゼルのような鹿や南国の鳥がいて、童話のような雰囲気です。色は年輩者向きなのに、模様が「かわいい」ので、年配者向きなのか若い子向きなのかわからなくなってしまっています。だからどちらも使えるともいえる、そこに商品づくりの上手さがありますね。

上品で洗練された安田に足りないものは遊び心ですね。その欠点を補う帯合わせとして、このお馬さんの帯を選んでいます。
[ 2014/07/12 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

一の橋の付下げ「切霞割付文」の細部

第二千七百七十六回目は一の橋の付下げ「切霞割付文」の細部です。

いちばん上から3番目まで割り付け文を近接で撮ってみました。典型的な安田の様式で、糊糸目で細密な模様を描いています。くっきりしたゴム糸目で細密な糸目を置くのは当たり前ですが、柔らかいタッチの糊糸目で、本来それに向かない細密な糸目を置くときに生まれる美だと思います。

くっきりした完全な線はプリントに見えてしまいます。現代はプリントの綺麗な線は氾濫していますから、人の目はそういうのをありがたいと思わないでしょう。一方、手描きのナチュラルな線は子供の絵でもあるわけで、何十万円か出して買うべきか悩んでしまいます。安田の線とは、人間が不自由な伝統技術で限界まで正確な線を置き、それでわずかに完璧でないときに生まれる美ではないかと思います。

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[ 2014/07/11 ] 友禅 | TB(0) | CM(0)

一の橋の付下げ「切霞割付文」

第二千七百七十五回目は一の橋の付下げ「切霞割付文」を紹介します。

銀座のきしやの最盛期を思わせる安田様式の付下げです。かつては、一の橋、京正、北秀あるいは千切屋治兵衛が、このような着物をきしやに卸していました。きしやの店頭のウィンドウには、いつもこんな訪問着が飾ってあって、私もよく眺めていたものです(大原簿記の帰りに寄っていたんですね)。

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いちばん上の写真は前姿(マエミ+オクミ)です。

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写真2番目は後姿です。今回の着物は地色を再現するのが難しく、4枚の写真とも違う地色になってしまいましたhが、この地色がいちばん近い気がします。

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写真3番目は袖です。
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写真4番目は胸の模様です。
[ 2014/07/10 ] 友禅 | TB(0) | CM(0)

花也の夏の名古屋帯「立木葡萄」の帯合わせ

第二千七百七十四回目は花也の夏の名古屋帯「立木葡萄」の帯合わせです。

今日は紗と絽の染めの着尺を合わせてみます。染めの着物は模様が具象的なものが多いですから、葡萄というテーマを生かせるのか、殺してしまうのか、縞や格子や幾何絣の織物と合わせるより難しいですね。

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いちばん上の写真は絽の江戸小紋(広瀬雄望作)を合わせてみました。波と千鳥をテーマにしたもので、夏の模様としてはピッタリですが、葡萄と関係があるかといわれれば、全然ありません。ただ植物文どうし重なるよりもましですね。

今回この着物に登場してもらったのは紫の地色のためです。ワインがテーマということで、そのイメージで選んでいます。写真の色は不鮮明ですが、着物は本来の紫です。

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写真2番目は千切屋治兵衛の絽の縞の着尺を合わせてみました。実際に制作したのは大和さんです。葡萄の実の色を意識した、さわやかなペパーミントグリーンです。上の例とこの例は、色で合わせた例です。実際に葡萄の模様に対し意味的に合わせるのは無理ですものね。

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写真3番目は千切屋治兵衛の絽の着尺を合わせてみました。実際に制作したのは大和さんで、小豆色の地色に光悦寺垣の意匠です。私は、夏に小豆色の着物を着て似合っている人を見ると、大人っぽくてかっこいいと思ってしまいます。模様としては植物文どうしが合うか試してみたのですが、とりあえず正面からぶつからないように、葡萄に対して死んだ植物(垣)を合わせてみました。

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写真4番目は千切屋治兵衛の絽の着尺を合わせてみました。実際に制作したのは大和さんで、墨色の地色に楓の意匠です。夏に墨色の着尺を着ると、絽の隙間を通して白の長襦袢が見えるので着姿としてはグレーの地色になります。今回は、葡萄と楓という生きた植物どうしを合わせてみました。

葡萄=ワインという帯のテーマが、着物に描いてある別の植物によって薄まらないと良いのですが。あるいは、意図的に帯の葡萄のテーマを薄めたい時は、着物に別の植物を持ってくれば良いということになりますね。
[ 2014/07/09 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

花也の夏の名古屋帯「立木葡萄」の帯合わせ

第二千七百七十三回目は花也の夏の名古屋帯「立木葡萄」の帯合わせです。

今日は紗を中心に夏の織物を合わせてみます。縞や格子や幾何絣の織物に対しては、具象画である友禅の帯が合わせやすいですね。

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いちばん上の写真は東郷織物の夏大島を合わせてみました。帯のベージュと同系色の関係になる茶色の夏大島です。東郷織物は、大島紬の代表的な織元ですが、これは絣ではないので値段は高くありません。ネットで検索してみればどこでも10万円以下ではないでしょうか。デザインもおしゃれですし、触ればシャリ感もあって、これから夏の着物を買う方はいちばん最初に買っても良いのではないかと思います。

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写真2番目は夏琉球を合わせてみました。ホンモノの沖縄の織物のうち、いちばん買いやすい値段の夏の着物です。ネットで10万円ぐらいだと思いますが、もちろん手織りですし、絣も手括りです。いちばん最初に買う沖縄モノとして最適ではないかと思います。

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写真3番目は真栄城キク江さんの琉球美絣を合わせてみました。琉球美絣は木綿が多いですが、これは夏に着られる駒上布です。藍染と絣のグラデーションが美しい織物です。透明感のある藍の色は帯とは全く異質ですが、それでも藍の色は何でも合いますね。

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写真4番目は小千谷縮を合わせてみました。緑とグレーの縞なのですが、それぞれの太さが変わってい行くという意匠です。緑の葉や葡萄の実に色が、着物の色と同質のようでもあり、きりっとした着物の直線柄と帯の模様の葡萄の蔓の曲線が異質のようでもあり、馴染みつつ緊張感もある良い帯合わせだと思います。
[ 2014/07/08 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

花也の夏の名古屋帯「立木葡萄」

第二千七百七十二回目の作品として花也の夏の名古屋帯「立木葡萄」を紹介します。

玉糸を使ったしゃりっとした生地ですが、平織と紗が交互に縞状になっています。紗なので夏物ですが、紗と平織が面積としては半々なので、冬と夏で平均して単衣とも言えますから、盛夏でも単衣でも使えると言って良いと思います。半分平織だから盛夏には向かないのではないかとも思いますが、もともと花也のオリジナルとして織らせた生地ですから、持っている方に決める権利があるだろうと思います。


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いちばん上の写真はお太鼓です。

1本の竹に蔓を絡めて立つ葡萄がテーマです。実際にこんな形に葡萄が栽培できるのかわかりませんが、松の枝ぶりを思わせるような蔓の配置です。蔓植物というのは、葡萄のほかに朝顔や山帰来や蔦など多いですが、友禅作家には好まれるようで多くの作例があります。植物の種類によって蔓の回転の仕方もさまざまだと思いますが、それをちゃんと描き分けると作品として魅力がありますね。

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写真2番目はお太鼓の近接です。葉の部分ですね。葉の葉脈と輪郭に使われている太い白い線は、胡粉が使われているようですが、自然な手触りで生地の質が変わるほどではないので安心です。(白を強調するときに、胡粉や樹脂系顔料を使うと生地がごわっとするものですが、あれは感じが悪いですね、私は大嫌いです。でもこれはそういうことは一切ありません。)

その白い太い線の上に、淡い緑の染料を薄く被せて、色を馴染ませています。

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写真3番目はお太鼓の近接です。実の部分ですね。糊糸目による作品ですが糸目は良く見えません。生地が玉紬で白ではなく生成り色であること、地色が淡いベージュであること、糊糸目なので糸目の色が白ではなく乳白色であること、などの理由により、糸目自体が見えにくいのです。この作品のばあいは、模様の色と地色がよく馴染んでいるので、その間に白い輪郭線が介在しない方が上品でしょう、その辺を良く計算しているのだと思います。

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写真4番目は腹文の片側です。腹文の片側はお太鼓の模様のダイジェストといった感じで、帯の意匠の定石ですね。

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写真5番目は腹文のもう一方の側です。ここが問題部分ですね。好き嫌いが分かれるでしょうし、ワイン好きの方は、コルク栓の文字が気になって、「この年はあまり美味しくない」なんて言うかもしれません。そういう方は反対の側を使えば良いので、議論になりそうな題材は選択できる箇所に使うというのも、着物作りの知恵ですね。
[ 2014/07/07 ] 友禅 | TB(0) | CM(0)

喜多川俵二の名古屋帯「厚板綾格子」の帯合わせ

第二千七百七十一回目の作品として喜多川俵二の名古屋帯「厚板綾格子」の帯合わせです。

昨日、「格子はいろんな着物に合って使いやすいのが取り柄」と書きましたが、本当にそうでしょうか。今日はカジュアル方向の帯合わせということで、紬と合わせてみますが、すぐに格子の帯合わせの問題点に直面しました。

紬というのは、無地、縞、格子、幾何絣、絵絣と複雑度が増していきますが、絣というのは特殊な技術で、それでできる産地は限定されています。黄八丈など絣を作らないことが伝統である産地も多いですし、たいていの個人作家は絣の技術はありませんから格子までの作品が多いです。

というわけで、世間にある紬は絣よりも縞や格子の方が多いのです。それはすなわち、格子の帯を紬に合わせようとすれば、その着物もまた格子であることが多く、格子どうしがシンクロしてしまう確率が高いということです。それは都合の悪いことなのでしょうか、それともそれなりに合うのでしょうか。

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いちばん上の写真は、格子模様の久米島紬を合わせています。格子のパターンが良く似た着物と帯を合わせてみました。全体の着姿を思い浮かべて着物と帯の関係を見ますと、全体が同じ模様のモノトーンで、主要部分(帯)だけ色がついているように見えます。これはこれでおしゃれな感じがしますね。

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写真2番目は弓浜絣をあわせてみました。弓浜絣は山陰に連なる木綿の絵絣文化地域の1つです。弓浜絣は太い木綿の糸で、絣は緯絣のみの素朴な様式です。しかし意匠がかわいらしく、素朴なのはレベルが低いからではなく、平明な美を追求して素朴な雰囲気を守っているのです。

格子模様と絵絣の模様は異質なので干渉し合うことなく自然に合っています。また、織物の中でも特に素朴なこの作品に対して、有職織物作家である喜多川俵二の作品も特に違和感が無いように見えます。

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写真3番目は、真栄城興茂の琉球美絣を合わせてみました。大正時代に創始された木綿の絣です。なぜ大正時代かというと、沖縄における地租改正は1903年であり、それまでは沖縄県民は江戸時代と同じように年貢として織物を納めていたので、各自が工夫するということはなかったからです。大正時代に創始したということは、創作紬としてもっとも古いということなのです。

絣の特長としては抜染絣を併用しており、他の絣よりもグラデーションの美しさを強調していることです。「美絣」という名前にふさわしいものですね。今回合わせた作品は、帯の格子に微妙に関連しているような意匠で、距離感としては心地良いところかと思います。

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写真4番目は、久留米絣の松枝哲哉さんの「島唄」という作品を合わせてみました。久留米絣といえば、普通は絵絣ですが、これは縞と格子に見えます。よく見ると、格子の線が途中で消えていて、立派な絣なんですね。帯の格子に対し、着物は縞と格子のバリエーションということになりますが、合わせとしてはどうでしょうか。
[ 2014/07/06 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

喜多川俵二の名古屋帯「厚板綾格子」の帯合わせ

第二千七百七十回目の作品として喜多川俵二の名古屋帯「厚板綾格子」の帯合わせです。

縞や格子の帯は、いろんな着物に合って使いやすいのが取り柄です。「縞や格子→粋」と思えばカジュアル方向に感じますが、「縞や格子→名物裂の間道」と思えば高価な舶載品であり、フォーマル方向に感じます。今回の帯は、「有職織物のジャンルで人間国宝になった人」が織った、と思えばフォーマルですが、素直に格子と思えばカジュアルにも使えそうです。

今日はとりあえずフォーマル方向ということで、付下げと合わせてみます。

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いちばん上の写真は、千切屋治兵衛の付下げを合わせてみました。実際に制作したのは倉部さんで、刺繍と箔で「波と兎」を表現しています。波兎というのは、能の演目である「竹生島」に由来するものですが、今回は帯のタイトルである「厚板・・・」からの連想で選んでみました。

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写真2番目は、花也の付下げ「白川女」を合わせてみました。現在は京都の観光名物としてコスプレ的に楽しまれている「大原女」や「白川女」をテーマにしたものです。頭に花、京野菜、炭などを載せて行商しているわけですが、人物を省略して頭に載せているものだけを意匠化したものです。

ここで選んだのは水平方向のデザインだからで、格子模様にうまく連携してくれるように狙っています。

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写真3番目は大羊居の付下げ「稔りの里」を合わせてみました。農家と稲穂をテーマにしたものですが、稲穂の中に農家があります。大小の関係が不自然なわけで、これこそしばしば「写生的」という言葉の反対語として使われる「意匠的」の例ですね。

ここでは大羊居の着物にさえ使える、という意味で選んでいます。

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写真4番目は、野口の付下げと合わせてみました。実際に制作したのは岡本等さんです。岡本等さんは、繊細なゴム糸目で細密で多彩な友禅を描いた人です。日本の染織文化は、友禅が発明されたことでなんでも描けるようになり、絵画性・物語性が増し、独自の様式になっていくわけですが、その方向の成功例のような作品ですね。
[ 2014/07/05 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

喜多川俵二の名古屋帯「厚板綾格子」

第二千七百六十九回目の作品として喜多川俵二の名古屋帯「厚板綾格子」を紹介します。

まずタイトルの「厚板」ですが、これは室町時代に中国から裂が輸入されるときに、厚い板に巻かれていたことから、この名があります。また、また後に、かつて厚板で巻かれて輸入されたような、高級な織物をつかって作られた能衣装のことも厚板と呼ぶようになります。

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いちばん上の写真は、帯の幅を写真の幅として撮ったものです。

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写真2番目は近接です。

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写真3番目は拡大です。斜文織ともいわれる綾組織がよくわかります。
[ 2014/07/04 ] 西陣・綴 | TB(0) | CM(0)

倉部さんの付下げ「色紙更紗花」の帯合わせ

第二千七百六十八回目は倉部さんの付下げ「色紙更紗花」の帯合わせです。これで最後にします。

昨日は、着物が刺繍の金糸のみの刺繍であるという理由で、多色の友禅の帯を合わせましたが、作者の倉部さんとしては、全身単彩で演出したいという意図であった可能性もあります。そのばあい、多彩の友禅の帯を合わせることは、作者の意に反していることになります。

今日は、作者は全身金色の単彩で演出したかった、という仮定で、金糸のみの帯を合わせてみます。模様については、意味が重なりすぎる更紗模様も、意味が違いすぎる和様の花も試してみます。

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いちばん上の写真は、紋屋井関の「御寮織」シリーズの一点を合わせてみました。先日紹介した大西勇の袋帯と同じ「銀平脱の合子」がテーマです。大西勇はお太鼓は象さんチームのみ、腹文で鸚哥さんチームが見られるという意匠になっていましたが、こちらはお太鼓で両方みられる意匠です。

象の装身具に微妙に青が入っていますが、ほぼ金のみですから、金だけの単彩という着物の雰囲気を保てると思います。

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写真2番目は、今はない坂下織物の「御門綴」のシリーズの1本です。正倉院裂がテーマで、メインになっているのは唐花文ですが、蝋染の鳥襷文などもコラージュされています。唐花模様の一部に色が使われていますが、それ以外はほぼ黒と金です。

正倉院模様というのは、日本のもっとも古い模様ということで古典の元祖ですが、同時に外来模様でもあるわけで、更紗にも和様にも対応できて便利ですね。

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写真3番目は、しょうざんの徳田義三シリーズの一点を合わせてみました。しょうざんといえば、レジャーランドや不動産業の方が有名なので、きものブランドとしてはマニアには受けそうにないですが、この徳田義三シリーズは意匠・品質ともにどんなマニアでも満足するものだと思います。この作品にしても、全部金糸で、平金糸・撚金糸・フィルムを捩った糸という糸の形状によって模様を表現しているのですから、マニアックですよね。

花兎文ということで、更紗と無関係でも反発はしないような、ちょうど良い距離感かと思います。

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写真4番目は、織悦の細かい更紗の袋帯を合わせてみました。地色は「タバコ茶」と表示されていますが、光らない金に見えますね。更紗どうし模様が重なっていますが、小付けですし色が主張しないので、なにげに見過ごしてくれそうな気がします。

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写真5番目は、華陽の袋帯「菊桜」を合わせてみました。華陽もすでに廃業して今はないですが、地が綴組織、模様が紋織(絵緯糸による表現、模様部分だけ裏に渡り糸がある)という帯です。上の例と反対に、更紗と無関係すぎる和様の意匠を試してみました。金の色と光による統一感で、模様の意味は見過ごしてくれるかも。わざわざ合わせて買う必要はないですが、家にあるなら着ていいのではないかと思います。
[ 2014/07/03 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

倉部さんの付下げ「色紙更紗花」の帯合わせ

第二千七百六十七回目は倉部さんの付下げ「色紙更紗花」の帯合わせです。

昨日の続きです。今紹介している倉部さんの付下げは友禅ではなく刺繍のみですし、色も金糸のみの単彩ですから、それに対する帯合わせとしては多色の友禅という組み合わせも十分に考えられます。今日は袋帯か名古屋帯かに関わらず、絵画性の高い作品を集めてみました。

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いちばん上の写真は、大松の袋帯を合わせてみました。かつて北秀が製作して販売したもので、大松の創作による図案と思われますが、その元の発想は昨日紹介した銀平脱合子の鸚哥さんチームの意匠だと思います。大松らしく鮮やかながら透明感がある色で美しいです。グラデーションが多用されているために多彩なのに白地があり、そのためにすっきり感もあるのです。

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写真2番目は、大羊居の名古屋帯「楽園」を合わせてみました。更紗に対し象という昨日と同じ組み合わせです。青が少々冒険ですが、大羊居を身につけるならこの程度の冒険をしなければ面白くないですね。

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写真3番目は、橋村重彦さんの友禅の名古屋帯を合わせてみました。蔦に華文を合わせたもので、華文のためにただの草花文よりもフォーマル感があります。ベージュの地色で着物の地色とよく馴染んでいます。

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写真4番目は、千代田染繍の刺繍の名古屋帯「香水瓶」を合わせてみました。刺繍どうしの組み合わせになってしまいましたが、雰囲気の違いから許されるかな、ということで試してみました。
[ 2014/07/02 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(2)