龍村の干支のぬいぐるみと木目込み

第三千九百三十七回目は、龍村の干支のぬいぐるみと木目込みを紹介します。

毎年紹介している龍村の干支の置物ですが、今年もその時期が来ました。当店はいつもぬいぐるみ推しですが、今年は木目込みがかわいいです。

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いちばん上の写真はぬいぐるみです。犬が付けている前掛飾の上の部分の裂は「聖宝洋犬文」という今年のメインの干支の経錦です。シテ島にルイ9世が建立したサンシャペル礼拝堂のタイル装飾に取材したもののようです。下の部分の裂は定番の「早雲寺文台裂」です。トランプさんへのお土産にも使われていました。

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写真2番目は、ぬいぐるみの全体です。背飾は、「想い出」というタイトルの龍村裂です。ペイズリー模様を織りで表現したもので、龍村の定番です。

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写真3番目は、顔のアップです。

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写真4番目以下は木目込みです。全身に使われている裂は、「菊もみ」という定番の龍村裂です。

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[ 2017/11/23 ] 小物と小物合わせ | TB(0) | CM(0)

龍村の草履

第三千八百二十六回目の作品として、龍村の草履を紹介します。

龍村の草履には、龍村の意思で制作した草履と、別の人や草履のメーカーが龍村裂を使った鼻緒を仕入れて付けただけのものがあります。その気になれば古着で龍村の帯を買ってきて、分解してたくさん鼻緒を作ることもできるでしょう。これは龍村の意思で作り、龍村で仕入れた草履ですが、どっちにしても龍村がつくっているのは鼻緒の裂だけですから同じことですけどね。

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いちばん上の写真は、前から撮ってみました。おそらく間道の帯を縦に切って、間道の1本を生かした鼻緒だと思います。1本のストライプで台も同色の紺色ということで粋な雰囲気があります。しかしその一方で台が京都っぽい小判型で、アンバランスなところが有ります。それがちょっと新しい感じにもなっていますし、なにより使いやすいんじゃないでしょうか。 

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写真2番目は、後ろから撮ってみました。

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写真3番目は、裏から撮ってみました。龍村の草履と言っても本来の龍村製は鼻緒の裂だけです。裏を見ると台のメーカーがわかり、それで草履の良し悪しがわかるでしょう。あえて書きませんが、分かる方は判断してください。
[ 2017/08/04 ] 小物と小物合わせ | TB(0) | CM(0)

ミキモトの帯留の続き

第三千七百九十一回目は、ミキモトの帯留の続きです。

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いちばん上の写真は、帯留の近接です。デザイン上、使用している真珠は小さいですが、ミキモトの記念作品に使われている真珠ですからよく見てください。背景は鼈甲でその背後にはプラチナがあって、両者が合わさって金のように見せているのですが、背景のプラチナの透かし模様は前面の模様とは一致していなくて、秋草のような模様が影のように表現されて、それが遠近感が生んでいます。

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写真2番目は、細見華岳の綴の名古屋帯「光彩」に合わせてみました。伝統工芸展に良く出品されていたパターンですよね。

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写真3番目は、細見華岳の綴の名古屋帯「光彩」に合わせてみました。これも伝統工芸展に良く出品されていたパターンですよね。箱書きによると、上の作品と同じタイトルがついていました。伝統工芸展に出したもの以外は意外に適当?

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写真4番目は、細見華岳の綴の名古屋帯「孔雀文」に合わせてみました。文化庁買上げの代表作「友愛」は六通ですが、これはそのお太鼓柄バージョンです。「友愛」というタイトルは、日中友好行事に参加した際、北京の動物園で見た孔雀をテーマにしたからとのことです。一般にも販売可能であったお太鼓柄バージョンは、本来のタイトルがついていました。

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写真5番目は、花也の名古屋帯「槇に流水」を合わせてみました。槇はダンマル描きの上に金彩をしています。これは腹文なのでないですが、お太鼓には金糸の刺繍もあります。流れは腹文にはありませんが暈しによる表現、画面にある点々は砂で、ここだけが糊糸目友禅です。

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写真6番目は、花也の名古屋帯「霞取りに羊歯」を合わせてみました。霞は赤茶色のきつい色の友禅で描かれていて、その上に金加工をして色を和らげています。羊歯は輪郭がくっきりしているので、縁蓋を切っているようですね。これは腹文ですが、お太鼓には金糸の刺繍もされていて、立体感もあります。中井淳夫さんのような作風ですから、もともと中井さんの下職を使った作品でしょう。

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写真7番目は、千切屋治兵衛の名古屋帯「高砂」を合わせてみました。実際に制作したのは倉部さんです。お太鼓には高惣語を示すモチーフが描かれていますが、腹文は金描きの若松です。

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写真8番目は京正の名古屋帯「波」を合わせてみました。実際に制作したのは安田です。古典的な図案で、扇面が波に流れていく「扇面流し」というのがあります。着物の意匠にも昔からありますが、帯と帯留で再現してみました。

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写真8番目は京正の名古屋帯「瑞葉」を合わせてみました。実際に制作したのは中井淳夫さんです。模様の輪郭はくっきりして端正です。おそらく縁蓋を使って加工されているのでしょう。一方、模様の内側は金から銀へ境目なく自在に変わっているんですね。どうやって加工しているのかなと思ってしまいますが、それが中井さんですね。
[ 2017/06/29 ] 小物と小物合わせ | TB(0) | CM(0)

ミキモトの帯留

第三千七百九十回目の作品として、ミキモトの帯留を紹介します。

2008年に御木本幸吉生誕150年記念として販売された帯留です。カタログによると当時の販売価格は3,675,000円だったそうです。今回の帯留は借り物で、本来の持ち主がいらっしゃいます。商品情報は、また別の方から頂きました。

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いちばん上の写真は全体です。ダイヤは0.66ct、地はプラチナイリジュウム、小さいとはいえミキモトの真珠(顕微鏡で見たらピンクでした)が付いています。下地の金色に見えるところは金ではなく鼈甲です。透明感の強い極上の鼈甲の背後がプラチナなので金色に見えるのです。


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写真2番目は、斜めから撮ってみました。

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写真3番目は、啓(ひらく)の袋帯を合わせてみました。当店のものではなく帯留の持ち主が所有する帯ですが、最近人気らしいです。偶然ですが、美しいキモノ2015年冬号で、昨日まで紹介していた藤井絞の桶絞りの訪問着に合わせています。

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写真4番目は、織悦の袋帯「光琳水」を合わせてみました。とりあえず背景役としてシンプルな帯を選んでみました。扇面が流水に流れていくという図案は昔からありますから再現してみました。

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写真5番目は、池口の「佐波理つづれ」シリーズの1本を合わせてみました。「御簾」をテーマにしたもので、極初期のものです。

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写真6番目は、華陽の袋帯を合わせてみました。地が綴組織、模様は絵緯糸によるシリーズです。地が金糸の帯に合わせると、帯留の金色に見える鼈甲部分が透けているように錯覚して面白いんじゃないかと思います。

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写真7番目は、龍村の袋帯「錦秀遺芳文」を合わせてみました。これまでは帯留が豪華なので背景はシンプルに、と思って合わせていましたが、今度は豪華を競ってみます。

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写真8番目は、龍村の袋帯「海音光映錦」を合わせてみました。昔からある波と扇面の組み合わせの再現です。

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写真7番目は、龍村の袋帯「彩華鹿鳥錦」を合わせてみました。あえて豪華な帯留が帯の模様に紛れるようにしてみました。この帯については、後日改めて紹介します。

明日は染め帯や綴に合わせてみます。
[ 2017/06/28 ] 小物と小物合わせ | TB(0) | CM(0)

振袖に合わせることを想定した半衿の続き

第三千七百七十一回目は、振袖に合わせることを想定した半衿の続きです。

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いちばん上の写真は、赤地に白と金の模様の刺繍の半衿です。真っ赤な地色で、使い道も難しいと思われますが、朱色の疋田の振袖に対しては、濃淡同系として使えます。

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写真2番目は、実際の使用状況を想定し、振袖の衿の部分に合わせてみました。

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写真3番目は、白地に多色の模様の刺繍の半衿です。几帳に梅と桜というテーマです。東京の問屋で半衿を仕入れようと思うと、着物に上品に合うように淡い色調のものが多いです。そのためこういう色調のものを見ると新鮮な感じがします。

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写真4番目は、実際の使用状況を想定し、振袖の衿の部分に合わせてみました。

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写真5番目は、白地に淡いピンクと白と金の模様の刺繍の半衿です。白地に淡いピンクという組み合わせの半衿は、若い人向きの半衿としてよくあるものです。上品でかわいくて失敗の無いものですが、朱系の振袖に対しどうでしょか。

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写真6番目は、実際の使用状況を想定し、振袖の衿の部分に合わせてみました。同じ赤系でも朱系とピンク系は方向が違うように思いますが、こうして合わせてみると違和感を感じるほどではないと思います。実際にはこの間に重ね衿が入ります。それをどうするかですね。

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写真7番目は、ペパーミント風の地に白と金の模様の刺繍の半衿です。巨大な松竹梅です。半衿に限らず、私はこういうデザインが好きです。

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写真8番目は、実際の使用状況を想定し、振袖の衿の部分に合わせてみました。朱色とペパーミント、なかなか綺麗です。重ね衿悩みますね。

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写真9番目は、茶色の地に複数色の模様の刺繍の半衿です。貝桶など器物模様と植物文を合わせたものです。茶色と言うのが振袖に合うか不安ですね。

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写真10番目は、実際の使用状況を想定し、振袖の衿の部分に合わせてみました。ちょっとアンティークっぽい雰囲気も出て意外と面白いです。着物の衿と半衿だけで独自の個性的な世界を作ってしまっているため、重ね衿は悩みますけどね。

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写真11番目は、ピンク色の地にピンクの濃淡の模様の刺繍の半衿です。七宝文と桜を組み合わせたようで、図案としてはとても良いです。

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写真12番目は、実際の使用状況を想定し、振袖の衿の部分に合わせてみました。古典的な朱色とピンクが調和できるか問題ですが、重ね衿で何とかならないでしょうか。

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写真13番目は白地に白と水色の模様の刺繍の半衿です。桜は水色、よく見ると鳥がいます。

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写真14番目は、実際の使用状況を想定し、振袖の衿の部分に合わせてみました。
[ 2017/06/09 ] 小物と小物合わせ | TB(0) | CM(0)