龍村の袋帯「異邦しま文」の帯合わせ

第三千九百二十九回目は、龍村の袋帯「異邦しま文」の帯合わせです。

今日も絵羽の着物に合わせてみます。絵羽というテーマで3日も続けるのは心苦しいのですが、気に入った帯合わせがあるので、今日だけ続けさせていただきます。

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いちばん上の写真は、千切屋治兵衛の訪問着「取り方春の花」を合わせてみました。実際に制作したのは、中井淳夫さんです。取り方の中は、梅~杜若までの春の花が糸目友禅で描かれ、取り方の外は秋の女郎花がダンマルで描かれています。段文の帯と横方向の取り方をシンクロさせてみました。

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写真2番目は、千切屋治兵衛の訪問着「市女傘」を合わせてみました。実際に制作したのは、中井淳夫さんです。江戸時代の小袖にある模様ですが、その模様を小付けにして現代の訪問着の形式にアレンジしています。

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写真3番目は、千切屋治兵衛の訪問着「蔦に柴垣」を合わせてみました。元絵は神坂雪佳で、実際に制作したのは、中井淳夫さんです。神坂雪佳の下絵集にあるものを訪問着にしています。白地に金彩と墨色の濃淡のみの色の無い作品ですが、その世界を打ち壊すように赤と青の帯を合わせてみました。中井の世界観だって尊敬するばかりでなく、たまには壊してやるのも良いですよね。

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写真4番目は、千切屋治兵衛の訪問着「取り方暈し金格子」を合わせてみました。実際に制作したのは、中井淳夫さんです。金彩の格子が交わるところに、本金の刺繍が付いていてキラッと光ります。

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写真5番目は、千切屋治兵衛の訪問着「取り方椿」を合わせてみました。実際に制作したのは、中井淳夫さんです。とてもかっこいい着物ですが、こういうのを着るときは、着る人も勝負する気持ちでないといけないように思います。

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写真6番目は、千切屋治兵衛の訪問着「神坂雪佳・白川女」を合わせてみました。実際に制作したのは、中井淳夫さんです。人物については神坂雪佳が描いた絵をそのまま写しています。このような絵は、元絵に敬意を表してか中井さんは意外にいじらないですね。
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[ 2017/11/15 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

龍村美術織物の間道の袋帯「東雲間道」の帯合わせ

第三千八百九十九回目は、龍村美術織物の間道の袋帯「東雲間道」の帯合わせです。

今日は紬に合わせてみました。龍村の間道の袋帯は、訪問着にも紬にも合わせることができます。名物裂の間道と思えばフォーマルのユーズに向いたイメージですし、縞と思えば粋な着方もできるイメージがあるからです。

紬と合わせる時に考えることは、着物と帯で縞や格子が重なっても良いかということですね。紬の産地は日本各地どこにでもあるものですが、その多くは縞や格子までであり、絣、特に絵画的な絣ができる産地は限定されています。そのため紬の多くは縞か格子ということになります。間道を合わせる時は縞や格子が重なるリスクを常に考慮しないといけません。

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いちばん上の写真は、森山虎雄さんが藍染をして田中キヨ子さんが織った久留米絣「古代物語」を合わせてみました。重要無形文化財に該当するものですが、森山虎雄さんは藍甕に60回浸けるということで重要無形文化財(記録作成)の指定も受けています。

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写真2番目は、松枝哲哉さんの久留米絣「島うた」を合わせてみました。縞のように見えますが、縞の筋が途中で消えたりしているので、絣技法も使っています。着物と帯で縞と格子が重なることになりますがどうでしょうか。

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写真3番目は、青戸柚美江さんの出雲織「瞬(またたき)」を合わせてみました。格子が交わるところが経緯の絣になっています。

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写真4番目は、青戸柚美江さんの出雲織「豆腐繋ぎ」を合わせてみました。

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写真5番目は、大城織物工場の琉球絣を合わせてみました。カメさんの孫の哲さんの時代のものです。沖縄では格子のことをグバンといいます。碁盤の意味です。そのグバンの中に絣を入れたものを手縞といいます。沖縄を代表する意匠ですが、格子でもありますが、絣もあるので違和感はないですね。

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写真6番目は、大城広四郎の琉球絣を合わせてみました。縞と絣を合わせたもので、綾の中という、手縞とともに沖縄を代表する意匠です。縞が重なるわけですが、絣のおかげで違和感はないというところでしょうか。

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写真7番目は、久米島紬を合わせてみました。細かい格子で、意匠としては帯の格子と相似形になっているように見えます。一方で、地色が濃く離れて見れば無地のように見えるので大丈夫でしょうか。
[ 2017/10/16 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

龍村美術織物の間道の袋帯「東雲間道」

第三千八百九十三回目の作品として、龍村美術織物の間道の袋帯「東雲間道」を紹介します。

龍村の間道のシリーズの1本です。間道というのは、中世から近世にかけて主に中国から舶載された名物裂の一種です。デザインは、縞の太さと色の順番が変わるだけで本質的に変わりませんし、そのパターンは名物裂で全て試されているはずで、間道としての新しい美のパターンを今になって新しく生み出せるとは思いません。

龍村の間道のシリーズもすべて名物裂の写しとなっていますが、古典を受け継いだ本来の名称はすべて高島屋が独占して「平蔵」ブランドで販売していますので、「たつむら」ブランドの間道はなんとなく縁起が良いような、お茶を濁すようなタイトルが付いています。私としてはそこはちょっと残念なのですが、名物裂の図録の間道のページを見ると、ここで紹介している「たつむら」ブランドの間道とよく似たパターンの作品が載っていて、結局、違うのは名称だけだとわかります。

でも名称も大事なんですよね。着物は文化的なバックボーンも大事ですが、「青木間道」とか「弥兵衛間道」とかいう名前の付いていない間道は、何を継承しているかわからないですから。

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いちばん上の写真は帯の幅を写真の幅として撮ってみました。

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写真2番目は近接です。

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写真3番目は、タイトル部分の近接です。

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写真4番目は拡大です。

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写真5番目も拡大です。
[ 2017/10/10 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

昨日の夜と今日の昼

昨日の夜と今日の昼に梅岩寺に行って、しだれ桜の巨樹を撮ってきました。

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いちばん上の写真は、2本あるうちの1本を月を入れて撮ってみました。

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写真2番目は、もう1本を月を入れて撮ってみました。

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写真3番目は近接です。普通の桜よりピンクが濃いのがわかりますか

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写真4番目は、2本あるうちの1本の今日の昼の写真です。昨夜の月の周囲には不穏な雲が写っていますが、朝には雨になり、午後は止みました。空が白いのでピンクの濃いのが映えて見えます。

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写真5番目は、もう1本の今日の昼の写真です。人間の大きさと比較してみてください。
[ 2017/04/08 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

第三千六百八十九回目は、千切屋治兵衛の着尺の帯合わせです。

今回の着尺は、爽やかな色と雪輪の模様で単衣用としても使えます。今日は単衣に仕立てて着ることを想定し、夏帯を合わせてみます。

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いちばん上の写真は、龍村の絽の名古屋帯「ひしつなぎ」を合わせてみました。絽ということで、教科書的には7,8月の帯ということになりますが、龍村の夏帯は地厚なので単衣でも使えそうな気がします。パステルカラーで合わせてみました。

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写真2番目は、龍村の絽の名古屋帯「風矢羽」を合わせてみました。青系濃淡で合わせてみました。

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写真3番目は、龍村の絽綴の名古屋帯「光浪文」を合わせてみました。絽綴は絽よりも少し時期が長く、単衣時期に着ても教科書通りですね。

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写真4番目は、藤井絞の辻が花写しの名古屋帯「波に千鳥」を合わせてみました。後期の辻が花の様式で、実際に有る裂の写しです。

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写真5番目は、花也の友禅の名古屋帯「葡萄」を合わせてみました。平織と紗で縞になった生地です。夏物の生地ともいえますし、夏の紗と平織が併存しているので平均して単衣とも言えます。

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写真6番目は、花也の友禅の名古屋帯「かたくり」を合わせてみました。カタクリは4月の花なので、なぜ夏物の生地に染めてしまったのか謎の帯です。先日紹介した絽の生地に藤を染めた付下げと同じですが、あちらは藤間流の人に売ることはできますが、これはどうしたものでしょうか。

私としては、絵としては花也の作品中でも特に上手く描けていたので仕入れてみたんですけどね。
[ 2017/03/19 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)