FC2ブログ
2018 07123456789101112131415161718192021222324252627282930312018 09

大羊居の付下げ「ウンスンカルタ」の細部

四千二百三回目は、大羊居の付下げ「ウンスンカルタ」の細部です。

作品中に描かれている7枚のカードを個別に撮ってみました。

IMG_28903.jpg
いちばん上の写真は、マエミの上の方にあるカードで、騎士(日本風の武者)です。スートは巴です。

IMG_28913.jpg
写真2番目は、マエミの上の方にあるカードで、コインの4です。

IMG_28863.jpg
写真3番目は、マエミの下の方にあるカードで、聖杯の3です。

IMG_29043.jpg
写真4番目は、後姿にあるカードで、女従者です。スートは聖杯です。

IMG_29033.jpg
写真5番目は、後姿にあるカードで、剣の7です。

IMG_29083.jpg
写真6番目は、袖にあるカードで、女従者です。スートは棍棒です。ウンスンカルタでは、女従者は剣と棍棒のスートに限り、龍が描かれています。人吉に伝来するウンスンカルタは、スートが違うと、同じ絵札の絵が少し違ったりします。この付下げでは、その違いも忠実に写しています。色や雰囲気は大羊居オリジナルですが。

IMG_289733.jpg
写真7番目は、袖にあるカードで、剣の7です。
スポンサーサイト
[ 2018/08/20 ] 友禅 | TB(0) | CM(0)

大羊居の付下げ「ウンスンカルタ」

四千二百三回目は、大羊居の付下げ「ウンスンカルタ」を紹介します。

ウンスンカルタは、熊本県人吉市に唯一残る伝統的なカードゲームです。その遊び方は県の重要無形民俗文化財になっています。もともとポルトガル人が伝えたのは南蛮カルタ、それを国産化したのが天正カルタです。さらに改良したのがウンスンカルタで、江戸前期までは全国で遊ばれていたのが、寛政の改革で禁止され人吉だけに残ったとされています。

天正カルタは4スート(剣、コイン、棍棒、聖杯)からなり、1つのスートは12枚(1~9の数札と国王、騎士、女王の絵札3枚)の合計48枚です。ウンスンカルタは、巴が加わって5つのスートからなり、1つのスートは15枚(1~9の数札と国王、騎士、女性の従者、福の神、唐人、龍の絵札6枚)の合計75枚です。

絵札について細かく書いたのは、大羊居がどの絵札を図案化したのか興味があったからです。

IMG_28833.jpg
いちばん上の写真は、前姿(マエミ+オクミ)です。前姿にカードは3枚で、日本風にアレンジされた騎士(スートは巴)、コインの4、聖杯の3です。

IMG_29023.jpg
写真2番目は後姿です。後姿にカードは2枚で、女性の従者(スートは聖杯)、剣の7です。

IMG_29073.jpg
写真3番目は袖です。女性の従者(スートは棍棒)です。

IMG_28973.jpg
写真4番目は、もう片方の袖です。件のです。タロットカードの小アルカナのソードの3とそっくりです。日本に伝来した南蛮カルタの時代は、本場でもまだ占い用のタロットと遊戯用のプレイングカードが分離していなかったのです。

IMG_28983.jpg
写真5番目は胸です。

明日は細部です。
[ 2018/08/19 ] 友禅 | TB(0) | CM(0)

丹波屋の名古屋帯「近東更紗」の帯合わせ

四千二百二回目は、丹波屋の名古屋帯「近東更紗」の帯合わせです。

今日は付下げに合わせてみました。

IMG_50063.jpg
いちばん上の写真は、中井淳夫の付下げを合わせてみました。遺品として遺族から購入したためタイトルなど詳細はわかりません。手描きの友禅ながら、糸目を隠す技法が使われています。模様の色と地色が完全に調和して接している場合、その間に介入する白い輪郭線は不要という考えなんでしょうね。

IMG_50073.jpg
写真2番目は、花也の付下げ「紐」を合わせてみました。紐だけをテーマにした幾何学模様とも見える作品です。基本は白揚げですが、主要な個所には透明感のあるパステル調の色が挿してあります。

IMG_50093.jpg
写真3番目は、花也の付下げ「千鳥」を合わせてみました。元は古典模様である「波に千鳥」で、その派生型として波の無いタイプも作られました。

IMG_50113.jpg
写真4番目は、一の橋の付下げ「花兎」を合わせてみました。実際に制作したのは安田さんです。写真に写っているのは「波兎」ですが、両方有ります。「花兎」の元は名物裂の「角倉金襴」、波兎の元は謡曲の「竹生島」ということで、似たもののようですが、起源は違うんですね。

IMG_50133.jpg
写真5番目は、藤井絞の付下げを合わせてみました。模様のある辺りを大きく絞り、その中に友禅で更紗模様を描き入れたものです。更紗の花のうち主要なものは絞りになっています。

IMG_50153.jpg
写真6番目は、一の橋の付下げ「紬地斜線取更紗」を合わせてみました。カジュアル感のある紬地の付下げですから、通常の袋帯でなく、カジュアル感のある帯を合わせてみました。
[ 2018/08/18 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

丹波屋の名古屋帯「近東更紗」の帯合わせ

四千二百一回目は、丹波屋の名古屋帯「近東更紗」の帯合わせです。

今日は染めの着尺(小紋)に合わせてみました。

IMG_38523.jpg
いちばん上の写真は、千切屋治兵衛の着尺を合わせてみました。実際に制作したのは大和さんです。水色と紫は相性が良いですね。模様は誰にでも愛される雪輪で、雪輪の中は型疋田です。

IMG_38543.jpg
写真2番目は、野口の横段(市松)の着尺を合わせてみました。横段模様は縫い合わせると市松にもなりますね。横段の境目はグラデーションで、模様部分は慶長小袖に取材したものです。

IMG_38453.jpg
写真3番目は、野口の横段(市松)の着尺を合わせてみました。色は紫で合わせてみました。横段の境目はグラデーションで、模様部分は干菓子です。干菓子には花も動物もあってかわいい模様が自由に創れます。

IMG_38473.jpg
写真4番目は、野口の横段(市松)の着尺を合わせてみました。横段の境目はくっきりしています。それだけでずいぶん印象は違うものです。境目がグラデーションでない代わり、模様部分は濃淡が付けられグラデーションが多用されています。

IMG_38483.jpg
写真5番目は、野口の手挿しの着尺を合わせてみました。輪郭だけ型を使ったものです。楓の紫が帯の色とちょうど良い反応をしています。

IMG_38493.jpg
写真6番目は、野口の更紗の着尺を合わせてみました。しています。しつこい更紗どうでしょうか。

IMG_38513.jpg
写真7番目は、野口の手挿しの着尺を合わせてみました。輪郭だけ型を使ったものです。梅をテーマにした横段模様です。

IMG_38503.jpg
写真8番目は、野口の飛び柄の着尺を合わせてみました。模様部分はぼかしも併用しています。
[ 2018/08/17 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

丹波屋の名古屋帯「近東更紗」の帯合わせ

四千二百回目は、丹波屋の名古屋帯「近東更紗」の帯合わせです。

今回の帯も紬から付下げまで広く使ってみたいと思います。今日は紬です。

IMG_10873.jpg
いちばん上の写真は、かつての重要無形文化財の要件を満たさない結城紬を合わせてみました。茨城県の証紙は付いています。ピンクと紫というみんながとりあえず考える配色です。

IMG_10913.jpg
写真2番目は、佐藤トシさんの南部紬を合わせてみました。藍と胡桃と紫根で染めた糸で織った縞です。配色とはかくあるべきという教科書みたいな配色です。

IMG_10943.jpg
写真3番目は、塚田宝作さんの有明紬を合わせてみました。有明というのは、松本市の有明地区です。この地の伝統である天蚕(野蚕)の糸を織り込んだものです。

IMG_10803.jpg
写真4番目は、読谷花織を合わせてみました。珍しい紫色の読谷花織で、紫の濃淡でまとめてみました。

IMG_11003.jpg
写真5番目は、郡上紬を合わせてみました。手紡ぎ・手織り・草木染の紬ですが、その雰囲気は素朴というより都会的です。

IMG_10953.jpg
写真6番目は、林宗平の「越後繭布」を合わせてみました。塩沢紬の仲間ですが、経糸に玉糸、緯糸に手紡ぎ真綿糸をつかいすっきりしています。

IMG_10863.jpg
写真7番目は、小川内龍夫さんの久留米絣を合わせてみました。重要無形文化財に該当するものです。帯の模様と着物の模様が似た感じですが、あえてシンクロさせてみました。帯部分がラスボスに見えるでしょうか。

IMG_10963.jpg
写真8番目は、齋藤頴さんの舘山唐桟を合わせてみました。木綿の縞も大丈夫です。
[ 2018/08/16 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)