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龍村の中途半端な大きさのトートバッグ

第四千四百三回目は、龍村の中途半端な大きさのトートバッグを紹介します。

ヨコ×高さ×マチは、28cm×25cm×11cmです。トートバッグとしては小さくて中途半端です。使い勝手は不明です。

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いちばん上の写真はバッグ本体です。使われてる裂は花鳥梅花文錦です。花鳥梅花文錦は正倉院裂の中でも遺品が多いため、国内で織られたものと思われています。本によっては、どことなく和風の感じがすると有るので、正倉院御物としては後期のものなんでしょうね。

メインの模様の6弁の花は梅であるとどこかに書いてあるわけではないですが、梅に見えるのでこのように呼ばれています。模様として主文になる梅の周りに、副文になる鳥と瓔珞のような模様があって、とても凝っているのですが、技法としては基本の経錦です。だから国産かなあとも言えるわけですね。

同じ模様で帯もテーブルセンターもボストンバッグなどの小物もあります。それは小さい模様で、このバッグに使われているのは大きいバージョンです。龍村では大きいのを「中」と言うそうですが。

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写真2番目は、モデルの新ポプちゃんです。

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写真3番目は、モデルのチャツポンです。
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[ 2019/03/19 ] 小物と小物合わせ | TB(0) | CM(0)

南さんの袋帯「宗達狗子図」の帯合わせ

第四千四百二回目は、南さんの袋帯「宗達狗子図」の帯合わせです。

今日も付下げに合わせてみました。素材も金銀糸やポリエステルフィルムを使わないナチュラルなテイストで、モチーフもかわいいだけで威厳のない子犬、技法も紬に合わせる帯に使われることの多いすくいに近い技法ということで、あまりフォーマルな着物には合わない気がします。

というわけで、付下げでも紬地のものや、洒脱なテーマのものに合わせるようにしました。しかしながら、実際に合わせてみると、けっこうフォーマルなものにそれなりに合ってしまったりしたので、こういうのはやってみないとわからないものですね。

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いちばん上の写真は、千切屋治兵衛の紬地の付下げ「陶画」を合わせてみました。実際に制作したのは中井淳夫さんです。紬地に民芸陶器風の模様が付いています。この帯が合う付下げというのは、とりあえずこんなイメージですね。

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写真2番目は、花也の付下げ「湊取り羊歯文」を合わせてみました。このような鋭角の三角形の取り方は「湊取り」といいます。江戸時代の小袖にある取り方の形です。通常の糊糸目友禅と線描きが併用されていて、糊糸目の美しさがよくわかります。本来はフォーマルな着物ですが、淡い水色地にほぼ白揚げで爽やかな雰囲気で、ナチュラルなこの帯もなんとなく合う感じ。

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写真3番目は、千切屋治兵衛の付下げ「槇」を合わせてみました。実際に制作したのは倉部さんです。本歌は、宗達の「槇檜図屏風」の槇の方です。本歌が金地に墨書きであるところを、墨書きのような濃い地に金描きということで、逆にしているとも言えます。テーマも色もフォーマルな着物のはずですが、この帯でそんなにおかしくない? 色数が少ないと良いのかもしれません。

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写真4番目は、千切屋治兵衛の付下げ「四季の果実」を合わせてみました。実際に制作したのは藤岡さんです。色数との関係を検証するため、多色の着物を合わせてみました。四季の花ではなく、果実をテーマにしたものです。

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写真5番目は、花也の付下げ「白揚げ・波の丸」を合わせてみました。糊糸目の線描きのかすれが美しい作品で、絹と米の糊ということでナチュラルなテイストもあるので、ナチュラルどうしでどうかなというところ。

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写真6番目は、千切屋治兵衛の訪問着「深山幽谷」を合わせてみました。実際に制作したのは、中井淳夫さんです。中井さんの本格的な絵羽の着物ですが、暈しとダンマル描きによるものなので、帯も着物もふわっといけるかなと。
[ 2019/03/18 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

南さんの袋帯「宗達狗子図」の帯合わせ

第四千四百一回目は、南さんの袋帯「宗達狗子図」の帯合わせです。

今日は付下げに合わせてみました。狗の周りの草が春草なので、春のモチーフの付下げを合わせてみました。

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いちばん上の写真は、千切屋治兵衛の付下げ「春の草木」を合わせてみました。実際に制作したのは中井亮さんです。枝に比べて花が大きいですが、これは本歌に忠実なためです。

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写真2番目は、花也の付下げ「雪輪取り桜柳」合わせてみました。雪輪の取り方の中に柳と桜、取り方の外は春霞です。

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写真3番目は、花也の付下げ「市松取り桜」を合わせてみました。市松模様の地紋を生かした意匠です。桜を赤と金で描いたの雅です。

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写真4番目は、中井淳夫の付下げ「ニリンソウ」を合わせてみました。

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写真5番目は、一の橋の付下げ「柳」を合わせてみました。実際に制作したのは倉部さんです。

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写真6番目は、一の橋の付下げ「蹴鞠と柳」を合わせてみました。糸目による雲の輪郭線と少しずれるようにグラデーションがあります。グラデーションは重要な要素で、グラデーション効果を増幅するために地紋のある生地を使っています。ズレた輪郭線とグラデーションとで春霞の表現になっていて、全体の春のムードを決定づけているんでしょう。
[ 2019/03/17 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

南さんの袋帯「宗達狗子図」の帯合わせ

第四千四百回目は、南さんの袋帯「宗達狗子図」の帯合わせです。

今日は染めの着尺を合わせてみました。

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いちばん上の写真は、野口の短冊模様の着尺を合わせてみました。短冊の中は金彩の唐花文様です。淡い色の中の金線の色が綺麗です。

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写真2番目は、野口の蝋染の着尺を合わせてみました。水色で爽やかにまとめてみました。

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写真3番目は、野口の更紗の着尺を合わせてみました。狗の周りに草が生えていますが、黄緑色の更紗を合わせることで、草原がつながっているように見せてみました。

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写真4番目は、藤井絞の着尺を合わせてみました。これも飛び柄の絞の着尺ですが、単純に生地を摘まんだ絞りではなく、雀の輪郭が中の色より濃い色で絞られています。この輪郭部分と仲の部分を分けて染める時、は、どのように生地を摘まんで防染するものでしょうか。

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写真5番目は、野口の型と手挿し併用の着尺を合わせてみました。縞は型染、植物文は輪郭だけ型を使い、彩色は手でしています。植物の種類は四君子です。

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写真6番目は、千切屋治兵衛の着尺を合わせてみました。実際に制作したのは大和さんです。紬地に若楓です。若楓は春の模様です。

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写真7番目は、野口の手描きの着尺を合わせてみました。実際に制作したのは堀栄さんです。堀栄さんは加賀友禅の修業をましたが京都で作家になった人です。作風は加賀っぽいですね。この作品のテーマは欄で、蘭は銀座のクラブの開店祝いのイメージで、着物もママっぽい感じがします。
[ 2019/03/16 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

南さんの袋帯「宗達狗子図」の帯合わせ

第四千三百九十九回目は、南さんの袋帯「宗達狗子図」の帯合わせです。

今日も紬に合わせてみます。


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いちばん上の写真は、大城広四郎の琉球絣を合わせてみました。

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写真2番目は、永江昭夫の薩摩絣を合わせてみました。永江昭夫さんは大島紬の織元である東郷織物の社長でもあります。歴史的な薩摩絣は琉球絣ですが、現代の薩摩絣は大島紬に木綿バージョンです。この作品は大島紬でいう緯総です。

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写真3番目は、久米島紬を合わせてみました。創作的な作品に見えますが、泥染めやユウナ染めといった伝統的な草木染料による横段と伝統的な模様単位の1つ「トィグアー(鳥)」を合わせただけで、じつは伝統的なのです。

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写真4番目は、秦荘紬を合わせてみました。秦荘という地名は平成の大合併でなくなり、今は愛荘町になっています。秦荘町も合併によって生まれた地名で、もともとは秦川村といいます。近江上布の産地であり、「秦」の字があると帰化人を連想させ、古代からの織物の産地のイメージがありますね。

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写真5番目は、与那国花織を合わせてみました。首里織と同じく、地の糸が変化して紋織を形成する花織が特徴です。花織は、紋織部分の色と地色とはグラデーション関係になりますが、与那国花織は、特にグラデーション効果を生みやすいデザインになっています。

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写真6番目は、久米島紬を合わせてみました。細かい格子です。

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写真7番目は、林宗平の塩沢紬を合わせてみました。「古代紬」というネーミングで制作していたころのもので、有栖川錦をテーマにしています。犬が鹿を追う感じの組み合わせです。
[ 2019/03/15 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)